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2017.08.01
相撲

[相撲]寺沢・重松・深井が3階級連続準優勝も喜びは全国の舞台へ

44回東日本学生相撲個人体重別選手権大会

7月30日(日) 靖国神社相撲場

 

 

65㌔未満級

ベスト8 池田

 

115㌔未満級

ベスト8 川井

 

135㌔未満級

準優勝 寺沢

ベスト8 酒井

 

135㌔以上級

準優勝 重松

第3位 中嶋

 

無差別級

準優勝 深井

第3位 西野

 

※各階級ベスト8までの選手に全国大会への出場権が与えられる。上記の他、敗者復活戦となる全国大会出場トーナメントを勝ち上がった135㌔未満級の浅野、無差別級の城山をあわせて10名が9月3日(日)に靖国神社相撲場で行われる全国大会に出場する。



全国大会でのリベンジを誓う


東洋のエースとしての取り組みを見せた寺沢


パワーのある相撲で勝ち上がる重松


深井も全国大会を決め、2年生全員が全国大会出場となった



  東日本学生相撲個人体重別選手権大会が行われ、東洋大からは部員ほぼ全員にあたる19名が出場。10名が全国への切符をつかんだ。しかし、どの階級でも優勝者は出ず、喜びは全国の舞台へお預けとなった。


 まず3階級連続準優勝の口火を切ったのは寺沢(法4=金沢市工)だ。出場した135㌔未満級は1番出場者が多く、全国大会への切符をつかむのも容易ではない。しかし、寺沢は予選トーナメントを圧倒的な強さで勝ち上がり、全国行きの切符を手に入れた。相手を鋭く、冷静に見る強い視線からは東洋のエースとしての風格が漂う。決勝トーナメント初戦の相手は古川晴(日大)。部員が多く、選手層が厚い日大の団体戦レギュラーであり、その強さはみなが知るところ。しかし、寺沢は臆することなく攻め続ける。不利な体勢になるも積極的な相撲を取り続け、寄り切りで勝負あり。続く準決勝は、一気に勝負を仕掛けて勝利を収め、決勝に進む。相手は橋本(早大)。ここまで数々の強敵を倒してきており、勢いがあった。寺沢は今までと変わらない素振りで土俵に上がり、相手を見極める。勝負は一瞬のことだった。一気に土俵際まで攻め込まれるとそのまま押し出されて勝負あり。「大丈夫だろうと余裕を持ちすぎた」と悔しい結果に終わった。

 次に準優勝の成績を収めたのは重松(法2=金沢市工)だ。パワーのある相撲で全国への切符をつかむ。先に土俵に手をつき、相手の出方をうかがう視線からは勝利への姿勢が伝わる。決勝トーナメント準決勝では中嶋(法3=愛工大名電)との東洋対決になった。「先輩だったので楽に相撲が取れた」と話すように、中嶋の動きに対して一歩も引かず、押し出しで勝利。続く決勝では「自分の突き押しの相撲を取れるように」と意気込むも寄り切りで勝負を決められてしまい、準優勝となった。

 最後に準優勝を決めたのは、深井(法2=金沢市工)だ。初戦の相手は古川貴(日大)。135㌔未満級で寺沢と戦った古川晴と同じく日大で団体戦のレギュラーをつかみ取っている強敵だ。土俵溜まりに入る前、深井は「負けるなと思った」と弱気だった。実際に取り組みが始まると、土俵の際まで追い込まれてしまう。この瞬間「終わったな」と思ったと言うが、なんとかまわしをつかむと相手を寄り倒し、勝利を収めた。その後も勢いに乗り、全国大会の切符をつかみ取る。決勝トーナメント初戦では豪快な投げを見せると、準決勝は西野(法3=金沢市工)との東洋対決に。先輩にも臆することなく攻め、上手出し投げで西野を土俵の外へ。そして迎えた決勝。今日の結びの一番とも言える試合に注目度は高かった。しかし、押し出しで深井の体が土俵の外へ行き、一瞬で勝負が決まってしまった。

 今回の結果に満足した選手は誰一人としていない。リベンジの舞台は整っている。夏を越え、一回りも二回りも大きくなった選手たちが再び戻ってくる靖国神社相撲場でどんな取り組みを見せるのか、目が離せない。



■コメント

・寺沢(法4=金沢市工)

体は良く動いたが、最後決めなければいけないところで決められなかった。悔しい。(調子は)悪くなかった。(準優勝は)すごく悔しい。(決勝戦は)大丈夫だろうという余裕を持ちすぎた。(決勝トーナメントでは古川(日大)とも対戦したが)そこが1番の勝負だった。楽にいこうと思っていった。(今大会に向けて鍛えてきたところ)特になくいつも通り。(土俵に上がるときは)気合いを入れてしっかりと。(全国体重別の目標は)リベンジ。優勝。

・西野(法3=金沢市工)

3位に入れたので良かった。(今日の調子は)悪くも良くもなく、相手が逃げてたりするタイプだったので落ち着いていこうと思いながらやっていた。(深井と東洋対決になったが)いつも練習でやっているのでやりにくい部分もあって、立ち合いから一気に攻めようと思ったが、投げられたので悔しかった。練習中はいつも五分五分くらい。(反省点は)立ち合いあたってからの押す力がまだ無いので、もっとそこをつけていきたい。(全国個人体重別大会に向けて)今回は3位だったので、全国は後輩に負けないつもりで優勝していきたいと思う。

・中嶋(法3=愛工大名電)

(今日を振り返って)しっかり稽古する事ができなかった。稽古不足で思うように足が前に出なかった。(準決勝での東洋対決では)彼とは日々稽古している関係。お互い長所、短所が分かっている分、やりずらかった。(全国大会の目標)大会に向けてしっかり稽古する。体調のいい状態で全国大会優勝を目指す。

・重松(法2=金沢市工)

(振り返って)自分の相撲はあまり取れなかったが、動けていたので良かった。(準決勝が東洋大対決でしたが)先輩だったので、楽に相撲が取れた。(決勝について)自分の突き押しの相撲を取れるように頑張ろうとは思ったが、相手の方が上だった。(2年生が4人全員全国大会への出場を決めたが)全員強いので、負けないように頑張る。(全国体重別に向けて)次は優勝できるように頑張る。

・深井(法2=金沢市工)

思いっきりいけたので良かった。(初戦は日大の古川貴だったが)負けるなと思ったが、思いっきりいけたら勝ったので、その後は順調にいけた。(際までいって負けるかと思ったと試合後に言っていたが、勝利の要因はなにか)つかんでそこから勢いに乗って勝つことができた。(準優勝は)結局2位なので、優勝したかった。(2年生全員が全国を決めたことは)良かった。ひとつの目標で、モチベーションにもなる。全国大会の目標は優勝。


TEXT=伊藤梨妃、PHOTO=吉川実里、水野桜、永田育美、仲宗根優介

第67回東日本学生相撲新人選手権大会
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