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2017.08.11
硬式野球
[硬式野球]先輩撃ち 山本、“不得意”三塁打2本含む猛打賞
平成29年度大学野球サマーリーグ 法政大戦
8月10日(木)長岡悠久山公園球場
○東洋大10-0法政大
猛打賞で存在感を出した山本
序盤から点を重ねる打線の波に乗り、三塁打2本を放ったのは山本(法1=作新学院)。相手投手の作新学院高時代の1学年上である朝山(法政大)に対し「いつもと違う感情が湧いた」と試合前から意識していたという山本。高校時代に朝山から打ったことがなく、「やってやりたい思いがあった」と気持ちが奮い立った。
三塁打も「足遅いキャラなんで」と笑う山本は、練習試合で三塁打がタッチアウトになってしまった苦い経験があった。それを知るチームメートからは山本の走塁中に「走れ!三塁まで来い」という声が飛び交い、全力疾走。「実戦でつかめるものは大きいと改めて思った」というサマーリーグで練習試合の悔しさも晴らした。
昨夏の甲子園では優勝主将。日本一に登りつめた経験があっても「投手の精度が全く違う。木製バットも難しいし、一つひとつ考えなければならない世界」と厳しさを語る。残り3試合あるサマーリーグでは「打率4割は残したい。守備面に課題があるのでもっと意識して取り組みたい」と目を輝かせる。先輩撃ちに課題克服。今年も一回り成長した夏にするだろう。
TEXT,PHOTO=美馬蒔葉