Article

記事


2017.08.29
ラクロス

[男子ラクロス]リーグ戦初勝利!青学大を8-6で制す

第30回記念関東学生ラクロスリーグ戦 男子・2部Aブロック


8月28日(月) 明治学院大学ヘボンフィールド

東洋大8-6青学大


果敢にシュートを狙い、チームを勝利へと導いた清水(左)と井本

井本はこの試合、3得点を決めた

リーグ戦での初勝利に、チーム全員で喜びを分かち合った



 先週開幕した関東学生ラクロスリーグ戦。「絶対に勝つ」という強い意志を持って挑んだ2戦目の青学大戦では、接戦を繰り広げた末、見事8-6で勝利した。


 試合開始のホイッスルが鳴ると、青学大のペースで試合は進んでいく。華麗な相手のパスワークに、中々ボールを奪えない。すると1Q開始後3分、悔しくも先制点を決められてしまう。そんな後を追う展開を変えたのはAT清水(ラ4=西武学園文理)だった。「勝利に関わるようなプレーをしていきたい」。その思いが体現され、鋭いシュートを決める。その後再び1-2とビハインドの状態になったが、清水が生み出した流れをAT井本(ラ4=都立日野台)がつなぎ、同点に追いつく。2-2の状態で1Qを終える展開に。

 2Qでは、井本がこの試合2得点目を決め、ついに3-2と先制する。その後は互いに激しくボールを奪い合う拮抗(きっこう)した展開が続いていく。青学大のロングパスが光り、一時は点を決められそうになるが、G加藤(文4=県立南稜)のキレのあるセーブでピンチを乗り切る。すると16分、AT松尾(ラ3=都立立川国際)が点を決め、4-2と非常に優位な状態で前半戦を折り返す。

 迎えた後半3Q。追加点を奪い、リードを広げたい東洋大だったが、流れは青学大に傾いてしまう。開始2分から2点を立て続けに決められてしまい、4-4に。試合は振り出しに戻り、勝敗は4Qに託された。

 4Qが始まると、3Qでの流れは一変。試合は完全に東洋大の流れとなった。開始1分清水が再びシュートを決めリードを奪う。「自分が点を取ってDFを楽にさせたい」と心に決めていた井本も点を取り、試合は6-4に。その後、2点を奪われ6-6と同点に追いつかれてしまうも、LMF瀬田(ラ2=東京成徳大学)と松尾がそれぞれ得点を決め、8-6と再び2点のリードを奪う。そのまま試合は終了し、見事リーグ戦初白星を収めた。


 拮抗(きっこう)した展開の末、勝利を手にした東洋大。チームスローガンである“ONE”が体現された結果であろう。次に迎えるのは9月3日の学習院大戦。「結果的には大差をつけて勝ちたい」とMF川名主将(ラ4=西武台)は意気込みを語り、気合は十分だ。悲願の1部昇格に向け、今回の試合で得た収穫を生かし、彼らは再び勝利の笑顔を見せてくれるだろう。

 

■コメント

・川名主将(ラ4=西武台)
(試合を振り返って)青学大は個人能力が高く点を決めて決められてのきつい展開が続いて、試合中は苦しく緊迫感が走っていた。前回明学戦で粘り負けしてしまい、気持ちの部分で課題が見えたが今回の試合で気持ちで負けないように改善できたと思う。最後、第4クォーターで長身の選手が中心にどんどん積極的に点を決めてくれて、差をつけて勝つことが出来たのはすごく良かった。本来であったらもっと圧倒的に勝ちたい試合だったが、展開的にきつい部分で勝ちきれたということは財産になったと思う。(課題は)明学大戦でもそうであったがきつくなったときにミスが増えてしまったりだとか、第2クォーターから第3クォーターにきつくなり質が落ちて流れを持っていかれそうになる部分があった。そこの強さを見せられればもっと気持ちよく勝てたはず。(収穫は)粘り勝てたというのは大きかった。前回は調子の悪い選手がそのまま落ちてしまい、周りもカバーできずに終わってしまった。今回は何人かミスをしてしまって悪い流れに入っていった部分はあったがAT、MFの選手中心にDFも頑張ってくれて、その頑張ったボールをATの選手が決めきるという部分があった。本当に辛いときの最後の強さ、辛抱強さがいちばんの収穫。(次戦に向けて)学習院大はチームとして僕のなかではいちばんやりにくい相手と感じているので、びびらずに今回のように積極的に攻め、結果的には大差をつけて勝ちたい。個人的には今回の試合で不甲斐ないプレーばかりをしてしまったので、学習院大戦では活躍して主将としてチームを引っ張れるように頑張りたいと思っている。

・井本(ラ4=都立日野台)

(試合を振り返って)先週負けたので、リーグ戦でまず1勝できたことは、チームとして大きいと思う。(青学大は)接戦になると予想していたので、思った通り序盤からシーソーゲームだったが、最後まで諦めないチームで戦っていて気持ちが良かった。(シュートを3回も決めたが)先週が結構不甲斐ない結果で、悔しい思いをして、今日もDFが辛い時間を耐えてくれたので、自分が点を取ってDFを楽にさせたいと思ってプレーしてた。なので、それが結果につながったのがすごい嬉しい。(課題は)時間帯を考えてのプレーがまだできておらず、急いでプレーして、ミスが多く相手のオフェンスになってしまうことがあったので、そこを自分たちAT陣が試合をコントロールして試合を優位に進めていくというのが課題だ。(次の学習院大戦への意気込みを)日にちがないが、それまでの限られた時間で今日出た課題をしっかり引き詰めて、次も勝てるようにチーム一丸で頑張っていきたい。

・清水(ラ4=西武学園文理)
前回の試合が不甲斐ない結果で終わってしまって、自分も0点だったので、勝利に関わるようなプレーをしていきたいと意識した。しかも負けられない戦いだったので絶対落とせないという気持ちで頑張った。(自身の2得点について)自分のプレーの持ち味は裏から蹴ってくることだが、それを自分で予想通りできたので良かった。(前回から修正した点)チーム全体でだが、前回の試合は小さく攻めてしまって相手のディフェンスとぶつかったり、相手に思うようにディフェンスさせてしまって自分たちに不利な状況を作ってしまったので、今回の試合は広くじっくり守るというテーマを持って攻めたのでそれが功を奏して勝ちにつながった。(勝因は)得点が全てATということもあり、自分たちのペースを持っていってプレーできたのが一番の勝因。(次戦に向けて意気込み)一部昇格に向けて次も勝たないと残留、それ以下になってしまうので、どの道落とせない試合だが、楽しく自分たちの今までやってきたことをぶつけられるようにプレーしていきたいと思う。


TEXT=小野由佳莉 PHOTO=鶴田華穂、水野桜、岡村珠里