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2017.08.31
硬式野球

[硬式野球]山本、大学初アーチ見せるも二回戦突破ならず

平成29年度大学野球フレッシュトーナメント

8月30日(水)神宮球場

●東洋大1-4 拓殖大


(イニングスコア)

1回戦










拓     殖    大







東  洋  大




(東洋大)
●内池(1敗)、野木-小峰、小野田

・打撃成績
打順                    
守備
名前




(遊)
山本(法1=作新学院)
(二)小林直(法1=八戸学院光星)

(一)酒巻(営1=成田)
(右)山田(総2=桐生第一)

長谷川(営2=九州学院)
(中)堀北(営2=龍谷大平安)
(三)山﨑(営2=浦和学院)

齋藤(法1=東洋大牛久)


井奥(営1=東洋大姫路)
(指)川本(営2=帝京)

打指大堀(営1=千葉黎明)
(左)安田(営1=愛工大名電)
(捕)小峰(営2=帝京)

 捕小野田(営2=桐生第一)





31


・投手成績
名前


球数

四死球


●内池(総1=桐生第一)
4  0/3  217271
42
野木(営2=九州国際大附)519574141


野木は安定したピッチングを見せた

大学初本塁打を放ち吠える山本

2安打も「打球は良くなかった」と厳しく振り返る堀北


 連盟初の試みとなったフレッシュトーナメント。このトーナメントは新たな選手の育成が目的であり、出場資格は1、2年生及びリーグ戦出場機会の少ない3、4年生に与えられる。第一シードの東洋大は2回戦から参戦。「ピッチャー陣が頑張ってくれた」と井上コーチが振り返ったが、投打が噛み合わず拓殖大に悔しい黒星となった。


 先発の内池(総1=桐生第一)が5回3失点で降板すると続く野木(営2=九州国際大附)が昨年の春季リーグぶりに神宮のマウンドへ。コントロールを重視した丁寧な投球で4回を1失点に抑え、試合のリズムをつくった。試合後に昨年の春季リーグと現在を比べ「長いイニングを少ない失点で切り抜けられた」と自身の成長を実感した。

 一方、打撃面に関しては課題が見つかる結果に。「今日はとにかく打てなかった」と井上コーチ。11安打と好調な相手打線に対し、東洋大はわずか4安打。七回裏に1死 二、三塁の好機が訪れたが打線がつながらず。2回戦を突破することはできなかった。

 しかし、敗戦の中にも収穫があった。八回、2死の場面で打順が山本(法1=作新学院)へ。2ストライクと追い込まれた5球目、振り抜いた打球は高々と上がって右翼のスタンドへ。大学初アーチが飛び出した。しかし、「完璧に捉えたのではない」と、本人はこの本塁打に満足はしていない。「ホームランを生かしつつやっていければ」と更なる高みを目指す。

 「納得できるようなバッティングはできなかった」と堀北(営2=龍谷大平安)。そして野木は「弱点はスタミナ」と語る。それぞれの課題が浮き彫りとなったフレッシュトーナメントがこれからどう生かされるのか、新戦力に期待がかかる。


■コメント

・井上コーチ
今日はとにかく打てなかった。拓殖の選手は気持ちが強かったが、うちのチームは根性がなかった。1部にいるからには結果を出さないとだという話をしたし、選手自身も感じていると思う。今日の試合は主にピッチャー陣が頑張ってくれたと思う。でも、内池の後半のフォアボールはいらなかった。左バッターによく打たれていた。5回まで投げて3失点はまあまあ。野木はよく投げた思う。堀北は後半じゃなくて初回に打って欲しかった。これからはメンタル強化、初歩的な練習を重ねて行かなければいけない。とにかくこれからの練習に力を入れていく。

・野木(営2=九州国際大附)
一年生の春季リーグ戦以来の神宮のマウンドでその時に比べたら長いイニングを少ない失点で切り抜けられたのは成長したと思う。次の登板機会があったら今回は終盤に失点してしまったのでそこを修正したい。自分の弱点はスタミナだと思うので普段の練習やこれから待っている冬の練習では投げ込みや走り込みを多くしてスタミナをつけたい。

・堀北(営2=龍谷大平安)
今日は全体的によくなかった。
2本のヒットもあまり打球はよくなかったので、納得できるようなバッティングは出来なかった。

・山本(法1=作新学院)
ピッチャーが最小点で抑えている中で野手のミスや、バッティングがつながらなかったことが一番の負けの原因だと思う。拓殖大は毎回毎回ヒットでランナーを出して打線をつなげていた。自分たちは最後の3回しかヒットが出ていない。そこをもっと練習で追求するためにいい機会になったんじゃないかと思う。(本塁打は)完璧に捉えたのではなくツーストライクから追いかけて結果的にホームランになった。その前には三振、当たっても外野フライだった。ホームランを生かしつつやっていければと思います。

TEXT=望月優希 PHOTO=川口朋珠、須之内海