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2017.08.31
水泳

[水泳]インカレ直前特集⑤最後のインカレで表彰台に上る!〜小鶴陸人〜

水泳部 インカレ直前連続特集⑤ 小鶴陸人

※9月1日~3日に、学生日本一を決める第93回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が大阪府・東和薬品ラクタブドームで行われます。それに際し、インカレ開幕前日まで注目選手のコラムをカウントダウンでお届け!

今年のインカレのキャッチコピーは「大阪夏の陣・負けられへん戦いが今ここに」世界水泳、ユニバーシアード代表選手も数多く出場し、熱戦が繰り広げられること間違いなし!

    代替わりもし、気合も入っていた昨年のクリスマスイブにまさかの骨折。落ち込むのかと思いきや、小鶴の自由さやマイペースさは良い意味で現れた。「最後の年だし、少しは無理しなきゃいけない。やらなきゃいけない」と自らを奮い立たせ、すぐに練習を再開。足は使うことができないので、プルブイをつけて腕の強化を図る。すると、5月のジャパンオープンでは自己ベストを更新。今や、インカレで表彰台を狙える位置につけた。自己ベストの更新は止まったことがないといい、少しづつではあったがコツコツと成長し続けた。

    高校時代のコーチに勧められて、東洋大の門を叩く。人数の少ない背泳ぎを専門としてきたが、メドレーリレーの選手には一度も選ばれたことがない。今年のメドレーリレーは、バタフライの三好(営4=八幡浜)平泳ぎの毛利(営4=金沢)、背泳ぎの小鶴。4年生トリオで組むことも予想されており、メンバー入りに闘志を燃やす。

    小鶴が過去3年間にインカレで入れた点数は、2016年の男子200m背泳ぎでの"1点"。しかし、「やっと1点入れることができた」とコメントしてくれたことはとても印象深い。1、2年生の頃、点数を入られらなかった分、3年目にしてようやくB決勝に残れたことは大きな自信を与えた。「自己ベストでしっかり終わらせたい」。表彰台というまだ見ぬ景色に向かって、小鶴の挑戦が始まる。

――東洋大学に入った理由を教えてください

高校まで通っていたセントラル目黒のコーチの紹介で入ることになりました。昨年卒業した、牧田さんとかと一緒のクラブです。

――尊敬する選手を前に入江選手とおっしゃっていましたが

あんなに綺麗な泳ぎでスイスイ進んで見たいなと思いますね。汚い泳ぎで力を使うよりかは、綺麗な泳ぎをしたほうが効率がいいのかなと思って。

――ルーティンはありますか

試合前にするルーティンは、あんまりないです。できるだけ早く寝て。そんなに無口にもならずに周りとしゃべって、自由な感じで。マイペースな感じ。結構ギリギリに召集場に行ったりしますね(笑)

――いつも鼻栓を付けているじゃないですか

バックの選手は鼻に唇を付けて塞ぐんですけど、僕はそれがくっつかないのでできなくて。それで鼻栓してますね。鼻栓すると、水中に長く潜れるので。たまに50mだとやりすぎちゃう時がありますね(笑)これは自分の感覚なんですけど、鼻栓をしてたほうがお腹に力が入って、バサロに力が入りやすいです。

――昨年、ケガをした時のことを詳しく教えてください!

あれは、12月24日でした。クリスマスイブだったのでよく覚えてます(笑)ドライランドをやっていて、プールサイドの台があるんですけど、あそこに片足ジャンプで乗っていたんですけど、年末で結構足も疲れていてパンパンで、足が上がらずそのまま右足が変な方向で落下してしまって。今まで折れてるとが無かったので、ただ腫れてるだけなのかなって思っていて。でも、腫れ方が尋常じゃなかっので、次の次の日ぐらいに病院に行って骨折しているっていうことで。

――そこからプールに入り始めたのはいつからですか?

ずっとプールに入っていたんですけど。足は使わずに、壁を蹴らずに、飛び込みもせずに、ずっと手だけで泳いでいました。プルブイ挟んで、足は絶対に使わないように、壁を蹴る時も左足だけで蹴る感じでやっていましたね。一応泳いではいました。

――それは、別なコースでということですよね?

いや、一緒に泳いでいました(笑)最後の年っていうのもあったので、少し無理をしないといけないのかなとも思ってやっていました。

――手だけでついていけるものなんですか

すごいきつかったです。上半身パンパンでしたけど、なんとかなりました。

――それが結果として出てきていますね

そうですね。そのおかげでプルが結構強くなったので、足をそんなに打たずに200mを最後まで泳げるようになったと思います。

――その時、筋トレとかもしてたんですか

足系は絶対にやらずに、腕系だけやって。あとは、足の筋肉も、落としてはいけないので、レッグカールとか、機械を使いながら、両足トレーニングしていました。

――骨折してから意識とか変化はありましたか

正直、ちょっと意識が変わったかもしれないです。やんなきゃいけないっていう気持ちになりました。

――背泳ぎ専門の人が長くいなかったと思うのですが。

練習相手も全然いなくて、孤独だったんですけど、その中でも男子のフリーやバタフライの選手と張り合おうと思って練習していました。今は遥斗とかも入って来たので、楽しくなって来ました。

――インカレでの思い出は

入学した頃はダメダメだったので、去年やっと得点を取れるようになって今年は表彰台も乗れるか乗れないかの位置にいると思うので、どんどん成長はしてきていると思います。思い出と言ったら分かんないですけど、成長していることかなと思います。

――小鶴さんはコツコツ上がってきているイメージがあって、自分でもそういうのは感じますか

感じます(笑)あんまり大学に入ってからベストが出なくなったりしたことがなくて、どんどん更新していってます。最後のインカレもベストでしっかり終わらせたいと思っています。

――インカレで負けたくない相手は

同い年には負けたくない。ずっと、東京とかでやってた人には負けたくない。明大に結構いるんですけど、負けたくない。

――最後に、インカレの目標を教えてください!

インカレでは表彰台に上りたいっていうのを思っていて、200mでは絶対上りたいと思っています。100mも最近スピードが付いてきたので、勝負できるんじゃないかと思います。表彰台を目指して頑張ります。メドレーリレーもまだ分からないと思うので、メドレーリレーも出て、表彰台に登りたいと思ってます。メドレーリレーは、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ4年生がいるので、最後に同期で組んで表彰台に上がりたいです。


■小鶴陸人(こづる・りくと)

学部学科学年/法学部4年

生年月日/H8・3・31

血液型/O型

身長/180㌢

出身地/東京

出身高校/日出高校

エントリー種目/100m背泳ぎ、200m背泳ぎ

TEXT=菊池美玖

ジャパンオープン2016
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