Article

記事


2017.09.08
準硬式野球

[準硬式野球]東海大に勝利 秋季開幕戦を白星で飾る

平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・東海大1回戦

9月8日(金) 上柚木公園野球場

〇東洋大11―7東海大


(イニングスコア)

1回戦









東洋大0
24
0
03
1
01
11
東海大
0
00
0
5
1
0
0
1


(東洋大)

割石(社3=越谷南)、木村(理2=青森)-多田(ラ3=高松西)


割石は降雨前の4回まで安定した投球を見せた


リードを守り切った二番手・木村


ルーキーの活躍が優勝へのカギとなる(左から高橋、伊藤、土屋)


 平成29年度東都大学準硬式野球秋季リーグ戦が開幕し、東海大との初戦は11―7で勝利。雨による中断で点差を詰められるも、一度も勝ち越しを許さなかった。

 先発、エース割石(社3=越谷南)の無失点の好投で4回までテンポ良く試合が進んでいく。2回、先頭の黒瀧(社3=朋優学院)が四球で出塁すると、2死ニ、三塁の場面、ルーキーの土屋(社1=習志野)の左前打でこの回一挙2点を奪い、割石の好投に応えた。その裏を三者凡退に抑えると東洋大に流れが傾く。3回に一挙4得点。印南(文2=浦和学院)が左前打で出塁すると四球と連打で粘り強く繋いだ。
  

 しかし、流れが変わり始めたのは5回裏。突然雨が降り始めた。雨を味方につけた東海大は、割石から5点を奪い反撃にでる。しかし東洋大も黙ってはいない。東海大の猛攻後の6回表、先頭の若松(法3=座間)が四球で出塁。すると、ルーキーの伊藤(ラ1=成立学園)の左前打で繋ぐ。そしてまたも土屋が躍動する。「自分のバッティングで相手の良いムードを変えられたらと思っていた」と語る土屋は右中間の頭上を破る三塁打を放つ。1点差まで詰められた場面を一気に突き離す大きな一打となった。仲間の援護をうけた二番手木村(理2=青森)は雨による約一時間にも及ぶ中断の後、6回裏満塁のピンチを背負うも1点に抑え、そのままリードを守り快勝した。

 秋季リーグ白星スタートとなった初戦は1年生である伊藤、高橋(法1=八戸学院光星)、土屋の活躍が目立った。「11安打中7安打と打ってくれた。期待以上の活躍をしてくれたと思う」と若松主将は語る。これからも続く秋季リーグではルーキー3人がキーマンになってくることだろう。良いスタートを切った東洋大、春季リーグ4位という結果を上回る優勝を目指してチーム一丸となり一戦必勝で戦っていく。

■コメント

・若松主将(法3=座間)
 今日は下位打線が打って点を取ってくれたのでよかったです。割石が結構打たれてしまったが、木村がピンチで1失点に抑えてくれたのはよかったと思う。(香川から帰ってきて)練習試合ではバント以外で進塁打を打つことを目的としていて、今日もエンドランを多用してチャンスを作る。一番やってたのがそれですね。全日本以来チャンスで打てるようになって、練習でもチャンスの場面を作って打つと言うことをしている。練習の成果が出ていると思う。(雨が振ったことについて)天候は仕方がない。中断したその後が大事で、木村がしっかり投げてくれたと思う。(1年生について)1年生が11安打中7安打と、打ってくれた。期待以上の活躍をしてくれたと思う。凄く意識が高く、練習後の自主練を積極的にやっている。この意識をほかの1年生に伝染させて、今後も1部で戦える強いチームでいれられるようにしてほしい。リーグ戦初戦で、白星で良いスタートを切ろうと試合前から言っていた。初戦勝てて、良いスタート切れたのでよかった。個人としては、春は4位。全日本にも出れたので、リーグ優勝をしたいなと。全日本準優勝の中大、春優勝した日大に勝って優勝したい。

・割石(社3=越谷南)
今日は先発で出てはいけないと思っていたほど調子が優れてなかったが、多田(ラ3=高松西)と意見交換でき、運よく投げきれた。雨が降っていたのに修正ができなかった。また、前の回が3人で終わっていたので流れが悪いと感じていた。5回が今日の反省点。(白星スタートとなったが)木村が雨天中断後もよく投げてくれて大きな収穫になった。自分も木村も全国を経験しているので形は示せれたと思う。(香川から帰って)雨の影響もあり、あまり時間がとれなかったが、できるだけかわらずに練習した。投手陣は自分たちの反省点がわかっているので各自にまかせていた。木村は集中力が途切れた部分があったが、切り替えて6回に1点でおさえてくれたのはうれしい。明日投げる瀬下(営2=藤代)も渡辺(社1=横浜隼人)もいいもの持ってるので自分からしたらライバル。この投手陣が好きなのであまりラストと考えずに、前シーズンと変わらずに一戦一戦大切にしていきたい。

・山越(社3=横浜隼人)
今日は下位打線と、1年生が特に頑張ってくれました。試合運びじたいも、文句のつけようがないですし、とにかく初戦を勝ててよかったです。雨で途中試合が中断になったが、終始ベンチがいい雰囲気で、気持ちを切らさずにできました。一部リーグで優勝できるように頑張っていきます。

・土屋(社1=習志野)
雨で途中中断してしまったが、良い雰囲気を崩さず試合を運ぶことができた。それが勝利の要因だと思う。(自身の安打2本について)とくに狙い球など定めず思いっきりスイングすることだけ考えて打席に入った。それが安打2本という結果につながったのだと思う。(6表のチャンスで回ってきた場面については)勝っていたが差はわずか1点、相手も押せ押せムードだった。なんとかこのムードを打破しようと思った。チャンスで下位打線に回ることが少なかったので(三塁打は)いいアピールになって良かった。(明日から)自分は守備で出してもらっている選手。今日のようにエラーをせず打てたら、と思う。

TEXT=前田ななえ PHOTO=青池藤吾、伊藤なぎさ