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2017.09.08
サッカー

[女子サッカー]開幕第2節、追い上げるも相手の守備崩せず悔しい引き分けに

第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ 第2節 

9月6日(水) 武蔵丘短期大学グラウンド

東洋大1ー1武蔵丘短大

<出場メンバー>

▽GK

垣内愛菜(食3=大商学園)

▽DF

井口遥菜(食4=神村学園)

久保真理子(食1=浦和LY)

常田菜那(食1=大商学園)

山幡あや(食2= 常盤木学園)

▽MF

松井彩乃(食3= 聖和学園)

楠春佳(食3=千葉U-18)

大島彩香(食2=久喜)

常田麻友(食1=大商学園) →70分 岩田咲海(食2=湘南学院)

▽FW

田嶋みのり(食4=飛鳥)

大内梨央(食1=常葉学園橘)


井口はキャプテンとしてチームをけん引する


同点弾を決めた楠


大島もサイドからチャンスをうかがう



 開幕戦勝利に続き流れをつかみたい東洋大は今節武蔵丘短大と対戦。前半相手に先制を許すがすかさず追いつき1-1。追加点を狙うも後半は互いに譲らずそのまま引き分けで試合を終えた。


 前半、東洋大が主導権をにぎり積極的に攻め続ける。しかし序盤CKに久保(食1=浦和LY)がヘディングでシュートを狙うも枠外。また7分には大内(食1=常葉学園橘)からのパスを中央で受けた楠(食3=千葉U-18)がミドルシュートを放つも決めきる事ができず。その後も田嶋(食4=飛鳥)のゴール前からのシュートが惜しくも左ポストに弾かれるなど好機を演出するものの、なかなか得点に至る事ができない。拮抗した状況が続くなか25分、試合が動く。自陣でのミスを機に裏に抜け出され、フリーとなった相手にそのまま先制点を奪われてしまう。ビハインドの展開となったが相手のリードを放っておく訳ではない。31分、CKで松井(食3= 聖和学園)が送ったボールに楠がヘディングでぴたりと合わせ1点を追いつき試合を振り出しに戻す。楠は「いつも練習している通りうまくいった」と振り返り、戸田監督も「選手達の自主的な練習が生きた」と口にした。これを引き金に流れをつかみたい東洋大は直後32分、大島(食2=久喜)がシュートを打つがクロスバーの上へ逸れ追加点はならず。同点のまま前半を折り返した。


 後半も東洋大ボールの展開がつづく。前半は左サイドからの攻撃が主だったが後半は打って変わって右サイドから攻撃を仕掛ける。果敢に攻めるがサイドからのクロスに合わせきれない場面が多くチャンスをものにできない。また前半から引いて固まる相手陣に対する突破口を見いだせずにいた。77分には常田菜(食1=大商学園)からのクロスに再び楠がヘディングで狙うも惜しくもゴールライン上すれすれで相手GKに阻まれてしまう。ロスタイムには相手にFKを与えてしまうが、得点は許さずドローのまま試合終了となった。


 数こそ多かったもののあと少しのところで好機を活かしきれなかった今節。しかしセットプレーからの得点のように普段からの練習の成果を発揮することもできるなど各々、またチームとしての課題を明確にし手にするものもある実りある試合となった。次節は未だ1勝も挙げることの出来ていない神大と一戦を交える。ここで白星を挙げ1部リーグでの爪痕を残していけるか注目だ。




▪コメント

・戸田監督

相手が割り切って引いた中で崩すパスの質やそれを突破する質を向上させなければいけないということを今回の試合で学ばせてもらったかなと思う。(課題と収穫は)課題はアタッキングサードの質の向上。ビルドアップからフィニッシュにかけての部分はすごく良かったがパスのずれやシュートミスは課題。収穫は自滅で取られた1点を自分たちで返して前半返せた事。(相手のDFをなかなか崩すことが出来なかったが)引いている相手に対して、最終的にはサッカーセンスや想像力、ひらめきなどのマニュアル通りではないことが必要になってくると感じている。(今節は得点シーンも含めセットプレーが多く見られたが普段から重点的に練習は)選手達が自主的に相手のプレーを見て例えばCKでどういう形で守ってくるか、などをチームで共有してどこを狙えばチャンスなのかということを練習後にやっている。なのでそれが生きたと思う。関東リーグではセットプレーから得点出来なかったので今回のことは次につながると思う。(次節に向けて)次節は神奈川大学というまだ一度も勝った事の無いチームだが、やっと互角に戦える所まできたと思う。内容と同時に結果でもそれを証明したい。


・井口主将(食4=神村学園)

チームとして甘さが出た試合だったかなと思う。初戦で勝てて流れができたというのが逆に、点を決めきれる部分で決めきれなかったりだとか、なんでもないミスで失点をしてしまったりとか細かいところではあるけれどそこが大きかったと思う。(失点シーンは)自分達のミスからであって、相手に崩されたわけではないのでそこは自分達の甘さだった。(セットプレーの練習は)こだわってやっている。けれど前半のうちに2点、3点とれるところはあった。そこで取り切れなかったのが後半までズルズル引きづってしまって、引き分けで終わってしまったという結果だと思う。(次節へ向けて)神大は創部以来勝ったことのない相手なので、ここでしっかり自分たちで立て直して勝ち点3を奪いにいきたい。


・楠(食3=千葉U-18)

1点とった後に、1対1でもっと点をとれるチャンスが結構あったので、そこをしっかり決めきらないと大学リーグは厳しいんだなと感じた。(得点シーンを振り返って)(松井)彩乃からCKですごいいいボールがきて、いつも彩乃と練習している通り上手くいったなという感じ。(課題)課題はディフェンス面でセカンドボールをひろうというところで、攻撃ではFWとして決めきるところは決めきるというところが課題。(次節に向けて)次節も点を取って絶対に勝ちたい。


・大島(食2=久喜)

個人的にはよく仕掛けて、相手を抜いてクロスまでいけていたので、そこはよかったと思うが、クロスの精度であったり、そこでクロスをあげるふりをして自分で打開してシュートまでもっていくっていうところが足りなかったと感じた。(サイド攻撃が多かったが監督から指示は)DFからビルドアップするときにサイドバックとかセンターバックの選手がボールをもったときにどこを狙うかというところで、相手がコースを消してきたら違うところに顔出したり、相手の選手の重心を見て背後を狙ったり相手の状況に応じて臨機応変にやったり、どんどん仕掛けて深い位置とるというところ。(個人の課題)後半みたいにゲームが動かないときに個人の力で打開して、チームを勝利に導けるようなプレーとかクロスの質が課題だと感じた。(次節に向けて)連戦が続いているので、自分が持っている力を全部出して運動量であったり個人の仕掛け、相手の裏をとる動きとかチームのために走って点をとりたいと思う。


[次節試合予定]
第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ
第3節 9月10日(日) 対神大 神奈川大学湘南平塚キャンパスグラウンドにて 16:00キックオフ

TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=美浪健五、谷口奏生