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第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第12節
9月16日(土) 栃木市立総合運動公園陸上競技場
東洋大1-2流経大
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国4=柏U-18)
▽DF
坂本涼斗(国1=柏U-18)
浦上仁騎(国3=大宮Y)
渡邉拓也(国2=FC東京-18)
渡辺星夢(国3=前橋育英)
▽MF
松崎快(国2=大宮Y)
高橋宏季(国3=FC東京U-18)
勝野瑛(国3=浦和Y)
宮吉悠太(国4=京都橘) →87分 野本幸太(国1=市立船橋)
▽FW
丹代藍人(国3=青森山田) →80分 小林拓夢(国2=帝京長岡)
坂元達裕(社3=前橋育英)
宮吉は何度もチャンスを演出した
先制点を決めた松崎
攻撃だけではなく守備にも貢献した坂元
勝負の後期リーグが幕を開けた。初戦の相手は個の力が光る流経大。序盤から押し込まれる苦しい展開の中で先制点を奪う。しかしその後、セットプレーから2失点し逆転負け。後期開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
立ち上がりから攻め込まれる時間が続く。チームのプレースタイルである守備から入って攻撃につなげる流れをつかみたい東洋大は、安定した守備から数少ないチャンスを狙う。その中で試合が動いたのは17分、左サイドでボールを奪った丹代(国3=青森山田)からのパスをゴール前にいた松崎(国2=大宮Y)がフリーで受けてシュート。1度はポストに阻まれるも、跳ね返ってきたこぼれ球を落ち着いて決め、「しっかり決められて良かった」と待望の先制点に喜びを見せた。しかし37分、自陣で与えたFKを頭で合わせられ追いつかれてしまう。前半終了間際には、「日頃から狙っていた」と浦上(国3=大宮Y)のロングパスにDFラインの裏に飛び出した宮吉(国4=京都橘)が反応するもGKに阻まれ決め切ることができず。1−1で前半を終える。
流れをつかみ追加点を奪いたい後半、流経大の猛攻を受けるがGK伊藤主将(国4=柏U-18)や浦上を中心に体を張ったディフェンスでゴールラインを割らせない。FWが前からプレッシャーをかけ守備に徹する場面も目立った。しかし、78分にCKから失点し試合をひっくり返されてしまう。残り時間に追いつこうと果敢に攻めるが終始主導権を握ることができず、1−2のまま試合は終了。先制点を奪い、最後まで粘り強く守っていただけに悔しい敗戦となった。
古川監督は、「セットプレーからの失点が敗戦に直結した」とこの試合を振り返った。また、セットプレーでは得点こそ許したものの、試合の中で相手に崩されたりフリーで抜け出されたりするシーンはなかったため「今後やっていけるという自信にもつながるゲームだった」とも評価した。しかし、チームの目標である1部残留、そしてインカレ出場を果たすためには確実に勝ち点を積み上げなければならない。次節の日体大戦では勝ち点をつかみ取るため「内容にこだわらずまずは結果を出せるようにやっていきたい」と坂元(社3=前橋育英)。チームの挑戦は始まったばかりだ。
■コメント
・古川監督
(試合を振り返って)流経大が力のあるチーム、ユニバーシアードで金メダルを取った選手たちが数名いるタレントのいるチームというところは理解してゲームに入った。その中で、自分たちもやれるというようなところだとか、うまく失点をせずにゲームを作っていくことで十分戦える試合になった。想定していた形でゲーム自体は運べたかなということが第一。その中で先制もできて、ただ失点のところはセットプレーからの失点2発で逆点負けということで、勝ち点1にもならなかったというのはもったいない試合であったし、痛い敗戦だった。(後期開幕戦のすべり出しは)手応えとしては悪くないゲームだったと思う。今後やっていけるという自信にもつながるゲームだった。ただ1戦ごとしっかり勝ち点を拾っていかないと、内容は良かったけどセットプレーで負けちゃったとかカウンターで負けちゃったというのは理由にならないと思うので、しっかり勝ち点につながるというところにこだわって次の試合に向けていい準備をしたいと思う。
・伊藤主将(国4=柏U-18)
いい形で前半に点が取れてそのまま終わらせたかったけれど、FKから決められてしまった。後半にもCKからやられて、チームでもセットプレーの守備練習はしていて課題でもある。注意はしていたがまだまだだった。(後期リーグこの先の戦いに向けて)チームとしてはインカレ出場を目指していて5位以内には入りたいという目標でやっている。今節のように負けると降格争いに巻き込まれてしまうので、一刻も早く勝ってまずは5位以内を狙っていきたい。
・宮吉(国4=京都橘)
自分たちとしては内容のいいゲームができていた。セットプレーは警戒していたが、そこで2発やられてしまって、でもそれ以外にはやられていないので悔しさが大きい。(前半終了間際に惜しいシーンがあったが)あれは仁騎(浦上)と日頃からああいうシーンは狙っているので、二人で声かけながらやっていた。いい形でいいボールを上げてくれたので、本当に決定機だったが、ファーストタッチがよくなかったところで決めきれないのは、悔しかった。(次戦へ向けて)どのような内容でいい試合をしても、今日みたいに勝ち点を落としてしまうと厳しくなってしまうので、内容ももちろんこだわりながら最後のところで決めきるところを決めて、セットプレーなどをしっかり守り抜くところをやっていければなと思う。
・浦上(国3=大宮Y)
総理大臣杯に出られなかったのがすごく悔しくて、チームとしても後期リーグに合わせてやってきた。残留を目指しながらもインカレを目指すということでまとまっていて、開幕戦はどうしても勝ちたいという思いが強かった。後ろから声を出して鼓舞していくことは意識してやった。(勝敗を分けたセットプレーに関して)相手が強いというのは分かっていて、セットプレーの度に声を出して集中力を高めようとしていた。それでも結果やられているので、もっとチーム全体で突き詰めていかなきゃいけない。(次節へ向けて)1試合で順位が変わっていくのはポジティブに考えると1つ勝てば上にいけるということにもなる。リーグ戦なのでネガティブにならず連敗しないように、チーム全体でもう1度高めていきたい。また毎週毎週ある試合の緊張感を楽しみながら勝ち点3を奪えれば良いかなと思う。
・坂元(社3=前橋育英)
先制点取れたことは大きかったが、そこから前半1点返されて、後半逆転されてしまったので。2つともセットプレーだったが、練習はしていたがそういう面で集中が足りなかった。(次節へ向けて)次も難しい試合になると思うがまずは勝ち点取りにいくってことが一番大事だと思うので、内容にこだわらずまずは結果を出せるようにやっていきたいと思う。
[次節試合予定]
第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)
第12節 9月23日(土) 対日体大 Shonan BMWスタジアム平塚にて 11:30キックオフ
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=藤井圭、美浪健五