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2017.09.18
アイススケート

[アイスホッケー]FW柴田の活躍が光って開幕4連勝!しかし課題も見える試合に

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月18日(月) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

東洋大2ー1日大

[ゴール・アシスト]

00:33 柴田(猪狩、所)

32:05 柴田(所)


FW柴田は2得点の活躍



FW所は果敢にゴールも狙う



 

 秋リーグ開幕後3連勝と順調に勝ち進んできている東洋大。対する日大は3連敗中。試合開始直後にFW柴田(社3=武修館)が先制ゴール。2ピリでもFW柴田が2点目を決める。しかし、連敗を止めたい日大の必死の攻めに1失点。日大戦はFW柴田の得点力が光る試合となり、2ー1で日大に勝利した。

 

 滑り出しは好調だった。試合開始後わずか33秒でFW猪狩(社1=駒大苫小牧)とFW所(社2=駒大苫小牧)からのアシストを受け、FW柴田が幸先よく先制。「慶大戦でも開始1分くらいでチャンスがあったが決めきれなかった」と前回の試合を悔やんでいたという柴田。今日の日大戦ではゴールの真正面からパックを放り入れて、まず1点を決めてチームを活気づけた。そのまま勢いに乗りたい東洋大は、FW所やFW猪狩などがゴールを狙うも日大のGKの好セーブに阻まれなかなか追加点を取れないまま1ピリが終了。2ピリでは2度のPP(パワープレー)のチャンスにゴールを狙うもチャンスを活かし切れず。しかし、FW所のアシストを、FW柴田がドリブルでゴール前まで運ぶと、ゴールの死角を狙って打ちこまれたパックは相手GKの左肩の上をすり抜けてゴールに吸い込まれ、2点をリード。

 

 そのまま点差をひろげたい東洋大。だが2ピリ終了2分のところで少し焦りの見えた東洋大の隙をついて攻めてきた日大に1失点。その後SHのピンチで日大がパックをゴールにいれるもわずかに2ピリ終了後だったため同点は免れた。2-1で迎え勝利を確実にしたい3ピリ。FW所やDF渡邊などが果敢にゴールを狙うもわずかに外れ、点を決め切ることが難しい。FW清水(社1=白樺学園)やFW阿部(社3=白樺学園)などもうまくゴール前に運ぶが追加点ならず。1点の差を守り切って試合が終了し、苦戦は強いられたもののリーグ戦4連勝を成し遂げた。

 

 今試合は慶大戦と似て1点を追いかけられる緊迫した状況が続く試合となった。シュート数は東洋大が45、日大は21と圧倒的な差をつけているが「最後しっかり決めきれるFWが出てこないとここから先は勝てていけない」とFW柴田が言ったようにシュートをいかに得点につなぐことができるかが勝利のカギとなる。次戦は近年勝ち星を挙げられずにいる明大戦。「個々の役割を全うできるようにもう一回やり直して臨みたい」と語った鈴木監督率いるチームは2週間後にどんな試合を見せてくれるのか、期待が高まる。リーグ戦優勝に向けて残りの10試合、見逃せない試合が続きそうだ。


■コメント

・鈴木監督

慶応戦で苦戦したことを精神的にも引きずったまま今日の試合に臨んでしまったところが、今日の苦戦につながったと思う。(FW柴田の2ゴールについては)開幕からすごく動きの良い選手で、今日はしっかりよい所で決めてくれたので良かった。(ピンチの場面について)選手の個々の役割を少し見失ってしまった。逆にピンチがあった分カバーしようという意識が強すぎて個々の役割が果たせなかったところで相手にチャンスを与えてしまった。(3点目がなかなか決まらないというのは)前の試合もそうだったが、スコアリングを意識しすぎてメンタル面が少し消極的だったように思う。(明大戦に向けて)次の試合まで2週間空くので、どんな展開、どんな試合でも、個々の役割を全うできるようにもう一回やり直していきたいと思う。


FW柴田(社3=武修館)

(試合を振り返って)流れ的にはそんなに悪くなかったが、FWが決めるところを決められなくて、チームは最後まで流れ悪くて。だった結果がこの2-1という結果なのかなって。(ゴールが決め切れなかった要因は)秋リーグに入ってから得点が多くないので、練習からみんな結構意識してやっているし、ゴール前に向かってる意識もちゃんと出てきてるが。そこで、最後しっかり決め切るっていうFWが出てこなきゃここから勝てていかないかなって思うので、僕が今日2ゴールしたように率先してゴールを狙っていきたいなと。もっとゴールが生まれてくればなと思う。(開始直後の1点目については)前の試合の慶応戦でも1分頭くらいでチャンスがあったが決め切れなくて。今日しっかり決めることができて。前の慶応戦はそれで流れが良くなかったから、今日はしっかりできて良かった。(追加の2点目は)自分の得意のコースだったので良かったかなと思う。(次の明大戦に向けては)夏の大会で大敗しているので、みんな明治に対しては気合入って、2週間しっかりやると思う。本当に自分たちのやることを、東洋ホッケーをやっていけば勝てると思う。


・GK古川駿(社3=八戸工大一)

完璧な準備不足だと思う。うちの動きも悪かったが、日大もいつもと違ってプレッシャーもがんがん早く来ていた。とにかく勝ててよかった。(DFに関して)DFで相手に詰めすぎてノーマークの形になることもあったので、どの相手に当たっても関係なしに普段のプレーをしていけたら上位のチームにも勝っていける、上位のチーム相手にもしっかりと守れると思う。いつも通りのプレーを意識して、DFに限らずFWもGKもやっていきたい。(失点に関して)こういうタイトな試合だと1点の重要性というのを本当に痛感する。でもプレーヤーを信じていたので、入れられても全然焦りは感じなかった。(明大戦に向けての準備)別に明大だから今までと違う事やる、というようには思っていない。いつも通りの東洋の練習だったり各自の向上であったり、意識高くやっていきたい。(次戦に向けて)サマーカップでは明大にやられたので、その借りを返したいと思います。


TEXT=川口朋珠  PHOTO=外狩春佳、越塚日南