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2017.10.03
準硬式野球

[準硬式野球]土屋、大学初アーチ!同点に追いつくも決戦は4戦目へ

平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・東海大3回戦

10月2日(月) 上柚木公園野球場

東洋大5-5東海大

(13回引き分け再試合)

(イニングスコア)

3回戦







8
9
10
11
12
13

東洋大










5

東海大










5
 

















(東洋大)
割石(社3=越谷南)、渡辺(社1=横浜隼人)、山本(社2=市川東)、木村(工2=青森)-多田(ラ3=高松西)



リーグ戦初の本塁打に笑顔の土屋

山本は安定感のあるピッチングを見せる

イニング数の課題を克服した木村


1勝1敗で迎えた東海大3回戦。互いに譲らぬ戦いの末、連盟規定により引き分け再試合に。勝ち点は4回戦へ託された。

粘り強い反撃だった。3点ビハインドで迎えた三回。若松(法3=座間)が四球で出塁すると土屋(社1=習志野)が送り、若原(社2=九州学院)の適時打で1点を返す。この1点で弾みをつけると、伊藤(ラ1=成立学園)の左二塁打で2死二、三塁とし多田龍(ラ3=高松西)、内藤(営3=藤代)の適時打でさらに2点を追加。打線がつながり同点に追いついた。しかしその直後の三回裏、四球や失策が重なり2失点と再び追いかける立場となった。

この状況を変えたのはルーキーの一打だった。七回、相手の失策が絡み若松が出塁すると打順が土屋に回る。「ヒットが打てそうだという感触があった」と前の打席で手応えをつかんでいた土屋。初球を振り抜くと打球は右翼手を越えツーランホームランに。リーグ戦初の本塁打にダイヤモンドを駆け抜ける土屋からは笑顔があふれた。

しかしその後は互いに追加点を許さない展開が続き、連盟規定により引き分け再試合に。勝ち点争いは4回戦に持ち越しとなった。

四回から追加点を与えなかった裏には好リリーフがあった。「自分のできることを最大限にやろうと思ってマウンドに立った」と語る山本(社2=市川東)は今季2度目の登板。「緊張はありました」と語るが丁寧なピッチングで相手打線を封じ込め、同級生の木村(工2=青森)につないだ。ここまで公式戦では短いイニングでの起用が多かった木村だが、イニング数を増やすために行ってきた投げ込みの成果が出る。「一球一球全力で投げた」と5回途中を力強い直球で無失点に抑えた。学生コーチの山越(社3=横浜隼人)からも「よく頑張ってくれた」と称賛される二人の活躍がチームに攻撃の流れを引き寄せる。

次戦は日大3回戦。チーム一丸となったプレーで今季2度目の勝ち点獲得に挑む。

◼️コメント

・若松主将(法3=座間)

引き分けでよかった。本当は乱打戦にしたかったが、守備から流れを作るのが難しくて、流れが作れない中で、土屋のホームランと3点を取った回があったが、ピッチャーが庄司に変わってから全く打てなくなった。今日は代打を多めに起用したりしたが、あと一本が出ず、相手の守備もよかったし、延長を戦うのは苦しかった。雰囲気はあまり良くなく、ノックなどやってることはいつも通りだったが、試合の入りからベンチの勢いがなかった。そこが初回の内容に繋がってしまったのかなとも思う。(日大3回戦では)初回の入りと、ベンチの雰囲気と、そこを気をつけて試合に臨んでいく。ピッチャーは最小失点、野手はミスをなくして、勝ち点2つ目を取りに行きます。

・山越(社3=横浜隼人)

割石の立ち上がりも悪く、渡辺に変わっても野手のエラーがあり全体的に悪い流れだったが、ところどころでバッター陣が長打を打ったりして、今日の試合を負けなかったのはよかったと思う。反省点が多い試合だった。(継投については)山本、木村がよく頑張ってくれた。(チームの雰囲気は)序盤のエラーが重なった時は悪かったが、後半にかけて良くなってきた。(土屋選手のホームランは)ナイスバッティングでした。その前の打席でもいい当たりをしていたが、まさかホームランになるとは思ってなかった。想像以上でした。(日大3回戦に向けて)今日は反省点が多かったので、切り替えて勝ち点取れるよう頑張ります。

・木村(工2=青森)

今日は途中から同点で、毎回サヨナラの場面があって、とにかく打たれても悔いがないように一球一球全力で投げていた。(長いイニング投げて)今までスタミナがなくて、2回、3回しか投げてこなかった。今日は5回と少し投げれたのでこれからまた長いイニング使ってもらえるようにいいピッチングをしたい。(長いイニングを投げるために)今まで投げ込みが足りなかったので練習で毎回投げ込みをした。できるだけたくさん投げれるように意識してきた。(東海大は)ピンチも迎えたし東海大は勝ち点がかかっているし1回負けている相手なのでしっかり集中して投げた。(無失点で抑えて)勝ちにはならなかったが、負けにもならなかったので、次につながるピッチングができたのかなと思う。次に投げる時もいいピッチングをしたい。(日大3回戦に向けて)継投が続いていて明日も投げることになると思うので明日また出番が来たら切り替えて全力で投げたいと思う。

・山本(社2=市川東)

勝てた試合でもあって、負けてもおかしくない試合だった。守備の面では特に木村がよく投げてくれたと思う。(自分のピッチングは)自分はビハインドだったり流れを作るピッチングをしないといけないと思うのでチームのために投げた。その結果無失点でいけたので今日はよかったと思う。(2回目の登板で緊張は)前の試合は抑えてはいたがボールが高めに浮いていたので正直緊張はありました。今日は事前から「この回にいくぞ」と言われていたので準備はできていた。(2点を追いかける状況で登板を迎えて)ビハインドで自分が投げる時東海大に流れがあったので流れをどうやって出せるか考えた。自分のできることを最大限にやろうと思ってマウンドに立った。(東海大の印象は)今日はたまたま打ち損じがあったが結構振ってくるのでそこは警戒しないとなと思っていた。今日は警戒しながら投げれたと思います。(日大3回戦に向けて)明日自分が投げることがあればチームに流れを引き寄せられるようなピッチングをして、とにかく勝ちにこだわりたい。

・土屋(社1=習志野)

(先制されて焦りは)少しはあったが、すごく焦りはしなかった。割石さんが調子悪いと聞いていたので今日は打たないとなと思っていました。(7回の本塁打は)その前の打席のライトフライでヒットが打てそうだという感触があったのでそれがたまたまホームランになってよかった。(ショートを守って)ショートは守りやすかった。いいプレーはしてないです。最初は守備が得意で守備で出させてもらっていた。(守備の声出しは)相手に考えさせるような声出しをするようにしている。(日大3回戦に向けて)今日は勝ち点は落としていないが勝ちにつながる打撃や守備をできればと思う。今日はたまたま打てたので明日もたまたま打てるようにしたい。あとはピッチャーに声掛けをしたり、縁の下の力持ちみたいな役割ができるようにしたいと思う。

TEXT=望月優希 PHOTO=望月優希、永田育美