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2017.10.06
硬式野球

[硬式野球]「自分の責任」 甲斐野、サヨナラ暴投で勝ち点献上

平成29年度東都大学野球秋季1部リーグ戦

10月6日(金)神宮球場

●東洋大2-3x立正大


(イニングスコア)

3回戦










東洋大




立正大

1×


(東洋大)

飯田、●甲斐野(3勝1敗)-西川


・打撃成績

打順守備
名前




(中)
竹原(法3=二松学舎大付)

(左)古田(法4=天理)


3
(一)佐藤(法2=聖光学院)
4
(二)
中川(法3=PL学園)

5
(三)田中将也(営4=帝京)
6
(捕)西川(営4=浦和学院)
7
(指)
諏訪(総1=浦和学院)



打指
山本(法1=作新学院)


8
(右)
宝楽(営4=PL学園)
9
(遊)
津田(総2=浦和学院)





30


・投球成績

名前


球数

四死球


飯田(営4=常総学院)41/31975
16
甲斐野(営3=東洋大姫路)41/3
15
461151



サヨナラ負けを喫し悔しさを見せる甲斐野


先発の飯田は5回途中で無念の降板


週を改め臨んだ立正大3回戦。立正大戦全てで先発となった飯田(営4=常総学院)は先頭打者にいきなり内野安打を許し、三塁まで進めるも四番を空振り三振に切って取る。五回、連打で失点した飯田の後を受けた甲斐野(営3=東洋大姫路)は5奪三振とテンポの良い投球で自身のペースを乱さない。打線はつながりに欠けたが、西川(営4=浦和学院)が左本塁打と中堅への適時打で全打点をたたき出す。しかし、九回2死から甲斐野の暴投でまさかのサヨナラ負け。決戦の金曜日、2部時代からの宿敵・立正大へ勝ち点を献上してしまった


 飯田の後を受け、五回途中からマウンドに上がった甲斐野は「気持ちは入っていた」と、今日の最速148㌔の速球を中心に4回1/3を46球と少ない球数で、らしさあふれる投球。二者連続三振を2度取るなど淡々と投げ抜く。


 まさかの結末だった。同点のまま迎えた九回、2球で2死を取り、延長戦へ持っていきたかったが「2アウトを取ってホッとしてしまった」と投じたフォークが高めに外れ、自身日大2回戦ぶりの四球を与える。次の打者に対しても、2ストライクと追い込みながらも右方向へのテキサス安打。2死走者なしから一転、一、三塁とピンチを作ってしまう。

送られた代打に対し、「当てにいくくらいでいい。強気で投げろ」と、西川のサイン通りに内角へのストレートを投じる。しかし、力みが出た初球は無情にも打者の後ろへ飛んでいき、三塁走者は一気に本塁へ向かう。球は甲斐野のグラブに入っていたが、走者にタッチすることはできなかった。相手ベンチは湧き、甲斐野はうつむく。チームの勝ち頭が初黒星を喫した瞬間だった。


 今季3勝と信頼を置く右腕に「変化球を投げてやられちゃったね。慎重に追い込んだけどうまくいかなかった」と指揮官も落ち込み気味。うつむくたびに「悔しい」と連呼していた甲斐野。「うまく気持ちを切り替えるしかない。勝ち点を取りにいくしかないです」と前を向く目は潤み、少し赤く染まっているように見えた。「これで横一線になった」と中川(法3=PL学園)が言う通り、どのチームも勝ち点が並び戦国東都と呼ぶにふさわしい争いを見せる今季。4日後に控える国学大戦に勝ち、連覇のマジックを点灯させたいところだ。



■コメント

・高橋監督

2アウトでほっとしちゃったんだね。1,3塁になって変化球放ってやられちゃった。ストレートでよかったんじゃないかな。四球出したのは油断したね。慎重に行きたかったけど上手くいかなかったね。また来週頑張るよ。


・甲斐野(営3=東洋大姫路)

登板した時は負けているけど点が入ると信じていたから気持ちは入っていた。先週戦っていけると思っていたけど、2アウトになってほっとしてしまった。四球を久しぶりに与えてしまった。一つ塁が空いているから当てにいってもいいくらい強気で投げろと西川さんに言われてたけど力んでしまった。

今日は勝ちたかった。本当に悔しい。上手く切り替えて国学大戦で勝ち点を取りにいきます。


・中川(法3=PL学園)
勢いのあるチームなので、先制点を取って中押しする戦い方をしたかったが、逆に先制点を取られて追加点も取られて、苦しい試合展開になり、なかなか東洋大に流れを呼ぶことができなかった。(次戦へ向けて)勝ち点を落としたことにより6チームが横一線に並んで、ここから勝ち点を落としたらほぼ優勝が消えてしまうので、何としても勝ちたい。まずは1戦目を取りにいきます。


・津田(総2=浦和学院)

今まで全然打ててなくて、守りの部分で使ってもらってると思う。今日はいい守備ができた。1点も許されない場面でのプレーだったのでよかった。高橋監督にもアピールできたと思う。国学大と亜細亜大は左ピッチャーもいるので、そこで存在感をアピールできたらいいなと思う。次に向けて、一戦必勝でやっていきたい。