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2017.10.08
サッカー

[男子サッカー]「気持ちいい」ウノゼロ勝利!見落とせない伊藤主将の活躍

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第15節

10月7日(土) 東洋大学朝霞グラウンド

東洋大1-0駒大



2試合連続の無失点勝利に貢献


この試合一番のピンチを救った伊藤


 前節の東国大戦では好セーブを見せ、無失点に抑えた伊藤主将(国4=柏U-18)。失点の少なさに自信を持つ守護神はこの日もGKとして、また主将としてチームの勝利に貢献した。

 対戦前に駒大の印象を問うと「力のあるFWがいる」とその攻撃時の迫力に注意をしていた伊藤。16分のところで坂元(社3=前橋育英)が幸先よく先制点を奪ったものの、その後は駒大が主導権を握るワンサイドゲームとなる。耐える時間が続くことに対して伊藤は「取られたら終わりだ」と守備陣で意識を統一し、得点を許さない。しかし、後半立ち上がりから坪川(国2=矢板中央)、渡邉(国2=FC東京U-18)と立て続けに負傷者が出てしまい、チームに一抹の不安がよぎる。ここで誰よりも声を出し、チームを奮い立たせたのは主将である伊藤だった。「自分の声だったりプレーで勇気づけることができたらな」。その宣言通り伊藤はプレーでもチームを盛り上げる。87分、コーナーキックのこぼれ球を拾った相手がドライブ回転のかかったシュートを放つ。枠を捉えていたが、伊藤は弾道をうまく見極めジャンプ一番。これを弾き出した。会場にはこの日一番の歓声とため息が同時に響いていた。幾度も体を張ったセーブを見せ、駒大を封じ込めた伊藤。2試合連続となる“ウノゼロ”勝利に大きく貢献した。

 試合後、攻められてばかりの試合は長く感じたかと質問をぶつけると伊藤は「逆に短く感じた」と答えた。90分集中を切らさなかった男にとってはあっという間の90分間だったようだ。リーグ戦で伊藤は全試合フル出場を続けており、今や欠かすことのできない不動の地位を確立している。今節を終え失点数は18とリーグ2位タイの成績を残し、古川監督からも「試合を追うごとに安定感が増してきている」と信頼は厚い。無失点で終えた率直な感想を聞くと「いやぁ、気持ちいいです」と笑顔を浮かべて勝利を噛みしめた守護神。次節もその手でチームの勝利をたぐり寄せる。


■コメント

・伊藤(国4=柏U-18)

勝ち点3と自信が得られた試合だった。攻撃はあまりできなかったけれど、1点取ったあとはワンサイドゲームのようになって「取られたら終わりだ」という気持ちでDFと一緒に集中できた。それが結果としてつながって良かった。(勝利の瞬間の率直な気持ちは)いやぁ、気持ちいいです。(こういった試合は長く感じるか)今日は短く感じた。駒大に関しては一気にロングボールで前線にくるので常に注意していなければいけなかった。ずっと集中していたのであっという間だった。(負傷者が二人出たが主将として)やっぱりアクシデントでの交代は味方でも「やばい」という気持ちが生まれてしまう。けれどそこで励ましの声だったりプレーなどでも勇気づけることができたらなと思っていた。(後輩たちに残したいものは)今季当初からの目標である残留という形で来年のやつらにも1部のステージで戦わせてあげたい。できるならインカレも。自分たちも見てないし後輩たちにも見せてやりたい。


TEXT=美浪健五 PHOTO=土橋岳