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第93回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月８日（日） 日体大世田谷キャンパス
東洋大61－92国士舘大
14｜１Ｑ｜31
14｜２Ｑ｜21
21｜３Ｑ｜18
12｜４Ｑ｜22
スターティングメンバー
７ 大野太聖
27 和田麗空
28 佐久間澪
29 岩淵俊也
35 杉田涼
チームに貢献した佐久間
岩淵も貴重な３点をチームにもたらした
満身創痍、リーグ戦未だ勝ち星無しでなんとか１勝を挙げたい東洋大は５位の国士大と対戦。途中幾度も流れをつかみ逆転の糸口を探るも相手リードに追いつけず敗北した。しかし回を追うごとに各々課題を明確にし着実に前へ進んでいる。
リーグ戦開幕後最も勝利に近づいた前日から一夜明けた今戦、今期初となる白星を狙いにいった東洋大。１Ｑでは５分に杉田（済３＝市立船橋）、９分には大野（文３＝市立柏）がスリーポイントシュートを決めるなど活躍を見せ、これまで課題に挙げていたリバウンドを多く取る場面も見せた。しかし「入りから気持ちで負けていた」と岩淵（済４＝新潟商）が振り返る通り、前戦とは打って変わって持ち味である速攻から点数を伸ばすことができず、倍以上の点差をつけられてしまう。続く２Ｑは開始１分、渡邉（済３＝新潟商）、佐久間（済３＝東海大相模）らが続けざまに得点を決め追い上げる。また渡邊（済４＝市川）からフリーでパスを受けた岩淵がこれをしっかり決め猛追する。しかし点数は28―52と差は縮められず厳しい展開のまま前半を終える。
粘りの3Ｑ、杉田が存在感を発揮し連続得点、一時点差を38‐53と15点差まで縮め、得点数では21点と国士大を上回った。またディフェンス陣も奮闘し相手の攻撃陣になかなか得点を許さない。２Ｑからの流れを途切れさせずに攻めたいところだったが「得点面、精神面から集中が切れてしまった」と岩淵、「勝負所のミス」と佐久間が語るようにチャンスをものにできない。またここで５ファールにより得点の起点であった杉田が退場。ここから相手にフリースローから得点される場面が多く続き、再び点差を広げられてしまう。４Ｑ、ゴール下からのボールに川上（済３＝市立船橋）が飛び込みジャンプシュートで２点を決めるなど健闘し、全体では残りの3分で８点を奪う。しかし試合終了間際にとどめのスリーポイントシュートを決められてしまい反撃かなわず敗戦となった。
屈辱の連敗からあと一歩抜け出せない。しかし「ベンチではあまりネガティブな声は無い。ポジティブな声かけが多い」と佐久間が語るようにチームの雰囲気はかえって明るく、諦めている選手はいない。客席からもOBたちが選手やベンチメンバーに声援を送りチームの士気を上げる。残る試合、この悪夢に終止符を打てるのか。全員一丸となり貴重な一勝を目指す。
■コメント
・岩淵（済４＝新潟商）
ゲームの入りからちょっと気持ちで負けて自分たちのプレーができていなくて、相手に気持ちのいいバスケットをさせてしまった。その流れのままずるずる４Ｑまで行ったのかなと思う。(途中何回か流れが来たが)チームで話したことは、流れがこっちに来てるときに乗り切れずに相手に持っていかれるのがいつものパターンなので、流れが来たときにまたしっかりディフェンスをしっかりやってそこから速攻を出すようにする事は全体で話した。それが継続できずに相手に3点を決められて得点的にも精神的にもきてしまったことが集中力が切れた原因だと思う。(昨日から今日に向けてチームで話したことは)やっぱり昨日は内容的にも良くてもう一息のところだったが、昨日のバスケットを続けていけばいけると思って、みんなには負けたことは仕方ないから集中力を切らさないでいこうと伝えた。昨日のいい試合に満足してそれが今日出来なかったと思う。明日しっかり切り替えてやっていきたい。(次戦に向けて)今日とことんやられてリーグ戦開幕で一番悪い試合だったと思うので内容はもちろん勝ちにこだわって今日より悪い試合にならないようにして、まず一勝取りに行きたい。
・佐久間（済３=東海大相模）
入りから相手のペースで握られていたのでキャプテンも言っていたが、入りに気持ちで負けていた。昨日は入りが良くていい試合ができていたのでまずは入りからだと思う。（２、３Qで流れがきていたが）１回８点くらいまでいって、流れが良かったが１個のミスで一気に20点くらい離れてしまった。勝負どころのミスが怖いというところが再確認できた。（昨日から修正した点）個人的には昨日はあんまり集中できていなかった。今日も全然だったがリバウンドだけはちゃんとやろうと意気込みでやっていた。リバウンドは取れていたが点がもうちょっと欲しかった。ファールがかさんであんまりプレータイムが伸びなかったのでファールも抑えたい。（チームの雰囲気は）雰囲気はとにかく明るくやっていこうと。開き直ってやっていこうと。今日、川上も出て持ち味のスリーを打って外したからどうこうじゃなくて決めたときはみんなで喜ぶ。出た人出た人が活躍していきたい。みんなで戦っていきたい。（ベンチではどんな指示があるか）前向きな声かけが結構あって、あまりネガティブなやつは無い。ポジティブな声かけが多い。ベンチの雰囲気は結構良い。（次戦に向けて）毎回１試合勝利がほしいと言っているが、もう本当にその通りで、早く勝ち星がほしい。出た人出た人が自分のプレーをやってくれれば勝てると思うので、それこそ入りから昨日みたいな試合をやって勝っていきたい。
TEXT＝渡部穂乃花 PHOTO＝水野桜
