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2017.10.12
硬式野球

[硬式野球]守備職人が打棒でみせた! 津田、適時二塁打放つ

平成29年度東都大学野球秋季1部リーグ戦

10月12日(木)神宮球場

○東洋大9ー0国学大

右前適時打を放った津田

 「昨日の分を取り返したい」。五回、好機で津田(総2=浦和学院)に打席が回る。原澤(営4=前橋工)が四球で出塁し、西川(営4=浦和学院)の犠打、宝楽(営4=PL学園)の二塁への内野安打で1死一、三塁の好機での打席となり、3ボール1ストライクから逆方向へ打球を放った。打球は右翼手の前に落ちるラッキーな当たりに。すると、二塁走者の原澤が打球の行方を見て、三塁を力強く蹴り本塁へ生還。津田も右翼手が打球処理にもたついている間に、迷わず二塁を陥れる好走塁を見せ適時二塁打とした。「打った時は捕られると思った。落ちてくれて良かったし、もたついているのを見て、行くしかないと思った」とうれしそうに思い返した。

    アピールポイントを守備力と話す津田は中川(法3=PL学園)との二遊間に「たくさん声をかけてくれるからやりやすい」と連携にも自信あり。この日は初回、先発の飯田(営4=常総学院)が先頭に四球を出してしまう。1死を取るも、中前打を許し一、三塁と同点の危機を迎えた。しかし、飯田が続く4番を遊ゴロに仕留めると、津田は流れるような連携で二塁経由の併殺に。「大事なところで併殺が取れた」と微笑んだ守備職人。「出してもらうからには守備でのミスは許されない。打撃もだけどチームを助けられる守備ができればと思う」と語る姿は、縁の下の力持ちそのものだ。

    この日は途中交代となったが、堅実な守備と先制適時打を放ち攻守で存在感を発揮。「ここまできたら優勝をしたい」と語る津田。空き週を挟んだ亜大戦が、優勝決定戦の天王山となる。秋季リーグ戦開幕から目標としていた春秋連覇の頂はすぐそこだ。


◾️コメント

・津田(総2=浦和学院)

今日のヒットはラッキーヒット。ただ、次の塁へしっかりと意識を持って走塁ができたのは良かったと思う。一年生の頃からリーグ戦には出してもらっていたので緊張などはないが、再び起用してもらっているので監督の期待に応えたい。自分の取り柄は守備だと思うからエラーは許されないという気持ちで毎回臨んでる。打撃で貢献ができなくても今日の初回のように得点圏に走者を置いてから併殺が取れればピッチャーが楽になると思うからしっかりと取れる時は併殺を完成させたい。今日勝ったことで亜大戦で優勝が決まる形になった。ここまできたらなんとしてでも優勝したい。


TEXT=須之内海     PHOTO=青池藤吾