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2017.10.13
準硬式野球

[準硬式野球]木村初勝利!「自信のあるストレート」で好リリーフ

平成29年度東都大学準硬式野球秋季1部リーグ戦・中大3回戦

10月12日(木) 上柚木公園野球場

○東洋大 6x-5 中大 


木村の好投が逆転の流れを引き寄せた


 強豪・中大に対し、劇的サヨナラ勝ちを収めた東洋大。逆転の背景には、今試合が初勝利となる木村(工2=青森)の好リリーフがあった。

 

  先発のエース・割石(社3=越谷南)が粘投するも、七回に適時三塁打を浴び無念の降板。マウンドを引き継いだのは、今季リリーフとして活躍を見せている木村であった。「どのバッターにも初球しっかり厳しいコースになげる」と意気込んでプレートを踏む。


  立ち上がり、2死三塁からストライク先行の投球を見せるも、四球と適時打を許し1点を与えてしまう。だが、木村は崩れない。続く打者を自信があるストレートで三振に切って取り3アウト。勢いは止まらず「一球も気を抜かずに投げられた」と最終回までしっかり要所を抑え自責点は0。主将の若松(法3=座間)も「春よりもマウンドに立ったとき集中している」と木村の成長をほめたたえる。そして、「ピッチャーが辛抱強く投げてくれたのが、最後のサヨナラ勝ちまで持っていってくれた」と若松が振り返ったよう、木村の好投が攻撃に流れを与え、最終回の追い上げにつながった。 

 1年から公式戦に出場し続けるも、ここまで勝ち投手になったことは一度も無かった。しかし、2年生となり課題だった持久力を克服すると長いイニングを全力で投げ切ることが可能になった。そして今試合、待望の初勝利に「うれしいです」とはにかんだ木村。次戦はリーグ単独首位の専大との一戦。「リリーフとして投げると思うので、ストレートで押して無失点でつなげていく」と意気込む。紅葉が色づく季節の移り変わりと同様に、木村の自信はさらに深まるばかりだ。


■コメント

・木村(工2=青森)

(初勝利は)うれしいです。負けている状態での登板だったので、正直気楽に投げることができた。中大は一人一人本当に打つので、どのバッターにも初球からしっかり厳しいコースで投げて、一球も気を抜かずに今日は投げられたと思う。(次戦へ向けて)また今日みたいに後半リリーフとして投げると思うので、自信のあるストレートで押して、無失点でつなげていけたらと思う。


TEXT/PHOTO=永田育美