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2017.10.22
アメフト

[アメフト]序盤のリードを守りきれず成城大に悔しい引き分け

平成29度関東学生アメフト秋季リーグ戦

10月22日(日) 駒沢第二球場

東洋大7-7成城大

  

  7|1Q|0

  0|2Q|0

 0|3Q|0

 0|4Q|7



激しい雨の中でも全力で相手の攻撃を阻止するディフェンス陣
走りだけではなくパスでも魅せた伊勢馬場

試合後肩を落とす選手ら


 グラウンドに水溜まりができるほどの大雨の中行われた成城大戦。 3部との入れ替え戦も見えてくる状況で負けられない一戦は、SS鳴島(文4=聖望学園)のTDで先制点を奪うも、終盤に相手の素早い攻撃で同点に追い付かれ、あと一歩のところで逃げ切ることができず結果は引き分け。

 目指すのは先攻逃げ切りの試合展開。西村ヘッドコーチが日頃からそう話すように、試合の入りに強いこだわりを持つチームは、序盤から積極的なプレーを見せる。LB三谷(法2=安田学園)の好タックルによるファンブルからSS鳴島がボールを受けとると、そのままゴールゾーンへ運びTDを決め幸先よく先制点を奪う。「エンドゾーンが見えていたので、ただただがむしゃらに走っていった」。鳴島の得点への執念が結果に結び付いた。そのまま勢いに乗りたい東洋大は、QB伊勢馬場(食4=横浜栄)の積極的なランプレーなどで果敢に攻めるも、相手の守りを上手く崩せず、なかなかチャンスを作れない。リードはしたものの追加点を奪えないまま前半が終了。

 後半に入ると、相手に守備の一瞬の隙をつかれ、ランプレーで大幅に攻められるなど試合の主導権を奪われる場面が続いていく。それでもDT大出(ラ4=武南)が流れを止める好アタックを見せるなどディフェンス陣が何とか食い止め、追加点を許さない。しかし第3Q終了間際、守備の連携が乱れインターセプトを決められると、一気に攻め込まれピンチを招いてしまう。すると第4Q開始直後、相手の足を生かした速さのあるプレーからTDを許し、その後のキックであっけなく同点に追い付かれてしまう。その後、相手の反則なども絡み逆転のチャンスを得るも、大雨の影響でパスが思うように通らずインターセプトを決められるなど基本的なミスが続き、チャンスを生かせなかった。序盤のリードを守りきれず悔しい引き分けに終った。

 鳴島主将が「0失点を目標に掲げている」と語るように、守り勝つチームを作れるかが今後の鍵となる。また4年生のQB伊勢馬場は「人数が少ないチームなので1年生も含め、チームの一人一人が戦力になる。1年生の活躍はチームにとってとても大きい」と話す。新戦力の活躍も今後のチームの躍進に欠かせない。

■コメント

・鳴島主将(文4=聖望学園)

2年生の三谷がいいタックルをしてくれた。そのボールが自分の目の前に来たのでとって、あとはもうエンドゾーンが見えていたので、できればTDしたいなという気持ちでただただがむしゃらに走っていった。向こうのQBがすごく走れてキープレーヤーになってくるから、その人にできる限り走られないようにしっかりと自分たちの役割を遂行しようということを徹底してやっていた。(2週間後の関東学院大戦に向けて)アメフトの基本となるタックルの精度をあげていかないとダメだと思った。試合としてはTDは1本だけで、チームとしては0失点というのを目標に掲げている。失点しなければ負けない。だから現状に満足せずもっと高め合っていかないといけないなということを実感している。

・伊勢馬場(食4=横浜栄)

勝てる試合で落としてしまい悔しい。オフェンスがなかなかTDを取れなかったことは本当に悔しい結果になってしまった。オフェンスの入りの形はあまり上手くいかなかった。
雨の中でパスがいつもよりも少ない中で、パスの成功率を上げられなかったこと。全体的にやってはいけないミスで自滅してしまったところもあった。人数が少ないチームなので1年生も含め、チームの1人ひとりが戦力になる。1年生が頑張ってくれることはチームとして大きい。自分たちも1年生の活躍は刺激になる。(次回に向けて)今まで不甲斐ない試合ばかりしてしまったと感じている。4年生は残り3試合しかないのでいかに良い形で下級生たちにつなげるかが大事。最近はディフェンスに助けられている試合が続いているのでオフェンスがもっと結果を残せるようにしなければいけない。次こそは入りで一本取れるようにしたい。

TEXT=松本菜光花 PHOTO=川口朋珠