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平成29年度東都大学準硬式野球秋季１部リーグ戦・東海大４回戦
10月26日（木） 上柚木公園野球場
◯東洋大６×－４東海大
（イニングスコア）
| ４回戦 | １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | 計 |
| 東海大 | ０ | ２ | ０ | ０ | ０ | ２ | ０ | ０ | ０ | ４ |
| 東洋大 | ０ | ０ | ０ | １ | ５ | ０ | ０ | ０ | ｘ | ６ |
（東洋大）
瀬下（営２＝藤代）、木村（工２＝青森）－多田龍（ラ３＝高松西）
黒瀧の一振りがチームを勢いづけた
ダメ押しの適時二塁打を放った鈴木
勝ち点のかかる東海大４回戦は、二回に本塁打を浴び先制されるも、五回に打線がつながり一挙５得点で逆転に成功。六回に２点を返されたが、東海大の追い上げから逃げ切り６―４で勝利。優勝へ向け、大きな足掛かりとなる３つ目の勝ち点を得た。
ビッグイニングは突然訪れた。１点ビハインドで迎えた五回、この回先頭の若原（社２＝九州学院）が四球を得て出塁すると、続く伊藤（ラ１＝成立学園）も相手投手の失策により出塁を果たし、無死一、三塁の好機がつくられる。一打逆転のチャンスで回ってきたのは黒瀧（社３＝朋優学院）。１ボールから振りぬいた打球は中前に落ちると、中堅手が後逸し、走者一掃で２得点。さらに黒瀧自身も３塁まで到達。この一打がチームを勢いづけた。
五回の打線は止まらなかった。無死三塁の場面、内藤（営３＝藤代）が追い込まれてからの右前に打球を運ぶ勝負強いバッティングを見せ１点を追加すると高橋（法１＝八戸学院光星）が左前打、多田龍（ラ３＝高松西）が送りバントをきっちりと決め、１死二、三塁とする。続くは今季２度目のスタメン出場となる鈴木（営３＝水戸葵陵）。「今日一番集中していた」と振り返った鈴木は初球を弾き返すと、打球は右中間を破る痛烈な適時二塁打に。惜しくも三塁でタッチアウトになってしまうが、東海大を引き離すダメ押しの２得点を奪う。そしてこの回だけで計５得点と、試合の流れを完全に東洋大に呼び込んだ。その後六回に２点を返されるも、流れを渡すことなくリードを守り切り、今季３つ目の勝ち点を得た。
次戦はリーグ単独首位の専大との一戦。悲願の東都制覇には、専大から勝ち点を得ることが絶対条件となる。「自分たちのペースで試合を持っていけるように」と若松主将（法３＝座間）。さらに、「流れを変える一打を打ちピッチャー陣を助けたい」と鈴木は意気込む。今日得た課題を胸に、新たな歴史を築き始める彼らから、目が離せない。
■コメント
・若松主将（法３＝座間）
（台風の影響もあり）まったく練習ができていない状況で今日臨んだので、不安要素は多かった。３連戦が始まり、優勝するためには勝点を一つも落とせないという状況で、いいスタートを切りたかった。今日勝てたことは本当に良かった。ただ、勝ち方としてはだいぶ相手に助けられたかなという部分があった。五回のセンターのミスから、相手のミスにつけこんで連打で点を取ることができたのは良かった。明日からの専大戦は、向こうがそんなにエラーをするチームではないので、自分達でチャンスを作って、そのチャンスを活かせるようなバッティングをしていきたい。専大は勝点を４つ取っていて、優勝争いは専大となので、２タテで勝ちたい。そして日大戦で優勝を決めたい。今日の反省を生かして、明日は自分たちのペースで試合を持っていけるように頑張りたい。
・鈴木（営３＝水戸葵陵）
今季は主に代打として試合には出ていたが全然打てなかったので、今日は打てて良かった。バッティングの調子は上がってきていると思う。そこまで調子が悪いとは思っていなかったが、結果を残せなかった。（３打席目は）自分の番回ってくると思って今日一番集中していたので、結果が出て良かった。（専大戦へ向けて）バッティングでは、流れを変える一打を打ち、３年生としてピッチャー陣を助けたい。チームとしては、状態がいいのでしっかり集中して試合に臨めれば、結果は出てくると思う。守備から流れをつくっていきたい。そして野球を楽しめたらいいと思う。
・山越（社３＝横浜隼人）
瀬下の調子は良かったと思う。木村は期待通りのピッチングをしてくれた。先制されたのはホームランだったので、それは仕方がないなと。その後に打者がいい感じに点を取ってくれて良かった。台風の影響で練習ができず、試合前のノックや初回の攻撃を見て少し厳しいかなと思ったが、練習をできていなかったのはお互い様なので、流れをつかんで点を取れたので良かったと思う。（鈴木選手は）元々クリーンアップを打っていたバッターなので、やっと打ってくれたなという感じ。最高ですね。（次戦に向けて）専大に勝てなければ優勝は無いので、まずは初戦を勝てるように、この勢いのままやっていきたいと思います。
・瀬下（営２＝藤代）
投球間隔が空いた中で調整が難しく、バランスが合わない中投げていた。点の取られかたは少しダメかなという感じ。あとは上手くまとめられたと思う。（二回の本塁打について）７番バッターを四球で出して、８番バッターで勝負しようと思ってた。対戦が初めてだったので、最悪打たれても２アウト二、三塁だと思っていたら、スタンドへ入ってしまった。（東海大のバッター陣は）しぶとかったり、器用なバッターが多いので、うまくボール球を打たせれたと思う。単打は何本打たれてもいいと思っていた。上手くそこがはまったかなと思う。（次戦に向けて）絶対に負けられない。１試合でも多く先輩方と野球をやって、最後を笑顔で終われるよう頑張りたい。後輩として、先輩方の有終の美を飾れるよう頑張ります。勝ち点を取って、優勝を目指します。
TEXT/PHOTO=永田育美
