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平成29年度東都大学野球秋季1部リーグ戦
10月27日(金)神宮球場
〇東洋大2-1亜大
苦しむ打撃で手応えを感じた竹原
ベンチに向かってガッツポーズをし、喜びをあらわにした
連覇には2連勝のみ、と崖っぷちに立たされた中、この試合初めての好機、三回1死二塁で打席に向かったのは竹原(法3=二松学舎大附)。「今日で終わらせない」とボールを丁寧に見極め、食らいつく。そして4球目、「前の球が高めのストレートだったので、次は落ちる球がくる」と狙い通りにフォークを打ち返すと、14イニングぶりの得点となる同点適時中前打に。電光掲示板に1が点滅すると、竹原は右手の拳を突き上げ、歓喜に沸くベンチと喜びを分かち合った。
亜大1回戦から9番に座っている竹原。「一旦落ち着け、という監督さんの合図かな」と指揮官からのメッセージをくみ取った。落ち着きを取り戻し、得意の守備で自身を鼓舞。「守備でリズムを作れたから、チャンスで一本打てた」と秋季初適時打に笑顔を浮かべた。高橋医院で処方された9番の薬が、竹原のバッドに効いたのだ。
来週に持ち越しとなった優勝決定戦。「勝つしかない」と竹原の目に映るのは、東都の頂、そして日本一。春季王者が、連覇の栄冠を取りにいく。
◼︎コメント
・竹原(法3=二松学舎大付)
追い込まれていた状況で、勝たないといけない試合だった。やるしかない、今日で終わらせない、と思ってチーム全員で声出して試合に臨んだ。(9番について)ずっと調子が悪かった。自分では、監督さんが一回落ち着け、という意味だと捉えた。打席もあまり回ってこないので、打席は二の次と考えて、落ち着いて守備に専念できた。守備でリズムをつくって打席には入れたので、(三回のタイムリーが)出たと思う。自分の中で、(9番が)いい方向に行って、チャンスで一本打てたので良かった。(三回の打席での打った球種は)フォーク。この前に、高めのストレートが来たので、次は落とす球が来る、と狙い通りに打てた。秋では、チャンスで一本も打ててなかったので、やっと出て嬉しかった。(同学年の甲斐野投手は)守っていて、ボールが飛んでこなかった。(決戦に向けて)勝つしかない。リーグ2連覇して全日本大会にいきたい。
TEXT=星川莉那 PHOTO=須之内海、星川莉那