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2017.11.06
射撃

[射撃]新体制の幕開け 経験を積めた新人戦 

平成29年度埼玉県知事賞争奪関東学生ライフル射撃新人大会兼関東学生AR・SBR大会兼段級審査会

11月3日(金)~11月5日(日) 埼玉県長瀞総合射撃場


◆10mエアライフル立射40発

片岡 399.6点

大城 398.7点

諏訪 396.9点


◆10mエアピストル立射40発

新堂 395.0点


◆50mライフル三姿勢60発

諏訪 529点

吉本 528点

日比 526点


◆50mライフル伏射60発

山本拓 615.9点

吉本 594.6点

西村 593.2点

井上 583.9点

須永 580.3点

小田切 579.5点

日比 577.8点

江頭 575.6点

諏訪 566.0点

山本 550.8点

                         気楽に撃つことができたと語った片岡

                         3種目に出場した諏訪は課題をしっかりと見つけた


新体制で臨む初の大会となった平成29年度新人戦が長瀞総合射撃場で行われた。この大会は“新人戦”と呼ばれる通り一年生をメインとした大会だ。片岡(法1=文徳)、新堂(法1=国際学院)、大城(法1=南風原)、諏訪(法1=国際学院)の四人の一年生が出場し、それぞれ収穫と課題が見つかる良い大会となった。

 10mエアライフルでは諏訪、大城、片岡の三人が出場し全員が390点台という悔いの残る結果に終わった。片岡と大城の両者は“集中力”の部分を課題に挙げた。一方で収穫としてそれぞれ「気楽に撃つことができた」「(銃が)下がってしまったときに上げようと自分で立て直そうとしたところは良かった」と収穫もあった。50mライフル三姿勢60発、50mライフル伏射60発の2種目にも出場した諏訪は「緊張するというより集中が一発一発できていなかった」と語り、「スランプをしっかりいい調子に戻すこと」を来期への目標が明確になった。

 10mエアピストルに出場した新堂は「練習でも結構得点が上がってきている。新人戦ではそれをしっかり出せた」と自身を評価したが、課題を「たまに大きく外してしまうところ」と語り「一定させて一発一発同じようにしていく」とどのように改善すべきかを冷静に理解している。

 新主将の山本拓(法3=足羽)は「エアに関して今大会はいつもより成績が低くなってしまった」と語ったが、「その中でも諦めず最後まで頑張ってくれた」と一年生を評価した。

 来期にむけて山本拓は「男女総合優勝目指しながら団体だけではなく、個人でもファイナルに出る選手を今年より多く出せるようにしたい」と高い目標を掲げた。この目標を達成するためにもオフシーズンでどれだけ課題を克服できるのか重要だ。来春の東洋大射撃部の更なる進化に期待が掛かる。


■コメント

・山本拓(法3=足羽)

(新体制での初の大会だったが)一年生についてはS4団体戦、全員が頑張ってくれたと思うし、二年生サポートしてくれて来年にとってどういう風になるか参考になる大会にはなったが、個人戦SBに関しては実力がまったくなく不安の残る大会になってしまった。(主将から見てのチームの収穫と課題)収穫に関しては二年生とか上級生からの下へのサポートができていて、良かったなと思う。課題としては競技のほうとして成績が全体的に見てほぼ全員が不振だったのでそれが来年度に向けた課題かなと思う。(期待する選手)同期では自分と亀井で、チームを引っ張っていこうと思う。吉本も来年女子が一部に上がったので、女子の同期の中だったら一番うまいと思うので、吉本を筆頭に頑張ってもらっていきたいと思う。(一年生について)エアに関しては今大会いつもより成績が低くなってしまったが、その中でも諦めず最後まで頑張ってくれた姿が見れたので来年度SBに期待していきたいと思う。(来期への抱負)来期は女子が一部に上がったので男子の優勝を含めて男女総合優勝目指しながら団体だけではなく個人でもファイナルに出る選手を今年より多く出せるように指導していきたいと思う。

・諏訪(法1=国際学院)

(今大会終えて)今大会は銃のメンテナンス不足でのアクシデントがあった。点数を気にしていつも以上に点数を落としてしまったので練習をして自信を持って撃てるようにしたい。(点数について)今までに比べて結構点数ががた落ちしてしまった。緊張するというより集中が一発一発できていなかった。(収穫と課題)収穫はこれからオフ期間に入ってしまうのでオフ期間に入ってもしっかり練習してスランプをしっかりいい調子に戻すこと。課題としてはいったんオフ期間になるので今まで大会が続いて全然練習ができなかったのでオフ期間の長い時間で練習していって自分の姿勢をつくれるようにしてそれを大会でもできるようにしていきたい。(高校時代と比べて成長した部分)高校生のときはエアライフルというものをやっていたのだか、大学に入ってからSBといういまの競技をしていて半年間SBやってきてまだ大会とかがあって自分なりの姿勢ができていないのでそれをこれから練習していければいいと思う。(来シーズンへの抱負)しっかりレギュラーになって東洋の女子の中で一番になりたい。

・片岡(法1=文徳)

(今大会を終えて)今までにない感じの大会の雰囲気で楽しかったというか気楽に撃つことができた。新体制になって自分たちが主役みたいな感じだったので、先輩方がサポートしてくださったので気楽に撃てた。(自分の点数について)練習不足があるかなと感じた。納得していない。(収穫と課題)今大会、気楽に臨めたので緊張とかが全然なかったので今後の大会も気楽にやっていけたらいいと思う。課題としてはやはり気楽に撃ちすぎて集中があまりいつもよりはできていなかったかなという部分があったので集中してちゃんと取り組むようにしたい。(高校時代と比べて成長した部分)メンタル面とかは結構鍛えられたと思う。高校のときは点数が悪いと立ち直るまで時間がかかったが、大学生になっていつまでも落ち込んでられなくて切り替え早くしたりそういうのができるようになった。(来シーズンの抱負)今シーズンがいい成績が残せなかったので来シーズンはファイナルなどにも残って優勝目指せる選手になりたいと思う。

・大城(法1=南風原)

(今回の出場は)2、3回目くらいで、今回は団体だったから緊張した。個人だと全て自分の責任だからある程度気楽に撃てるが、団体だと自分が悪い点数だと他の選手の足を引っ張ってしまうというプレッシャーがあった。緊張してるときの気持ちのコントロールができていなくて、始めから終わりまでずっと銃が揺れていた。集中もできていなかったし自分の弱いところが前面に出てしまった。でもコントロールできてなくて、(銃が)下がってしまったときに、上げようと自分で立て直そうとしたところは良かったかなと思う。射撃を始めたのは高校2年生の時。大学はレベルが高いからそこまで自分に期待はしていなかったが、(実力を)出し切れなかった部分がほとんどだから、自分をコントロールしてしっかり出し切れるようにできたらいいなと思う。自分に自信を持つための裏付けとして、日々の練習から試合の良いイメージをして試合に挑めるように頑張っていきたい。

・新堂(法1=国際学院)

自分はピストル競技の射手で出場選手が1人しかいなかった。だから今回は自分の試合の練習だと思って気楽にあまり気負いすぎずに撃てた。最近、撃ち方を一定させるように意識して、練習でも結構得点が上がってきている。新人戦ではそれをしっかり出せた。改善点はたまに大きく外してしまうところ。狙いすぎだったりとか、絞り込みの強さが違ったりしたのが原因なので、そこは一定させて一発一発同じようにしていく。今後の練習ではそこを意識して、次の試合ではもっと高得点狙って、人数がいる中でも優勝できるようにしたい。でも点数を意識すると(その悪いところが)出てきてしまうので、弾を出さない空撃ちとかで自分のイメージを高めてから実射するようにしたいなと思う。(高校の時に比べては)集中力だったり、緊張した時の力の抜きかただったりとかが段々とわかってきて、何か変だなって思ったときにすぐに対処できるようになった。今年のインカレではこけてしまったので来年は優勝することが目標。それに向けて他の大会も頑張りたい。


TEXT=谷口奏生  PHOTO=谷口奏生、中村緋那子