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2017.11.19
アメフト

[アメフト]明学大に大敗…WR田松、3本のTD奪うも力及ばず

平成29度関東学生アメフト秋季リーグ戦

11月19日(日)    アミノバイタルフィールド

  東洋大21-41明学大

   7|1Q|7

     0|2Q|7

   0|3Q|14

   14|4Q|13



WR田松は3本のTDを奪った


攻撃のタクトを振るうQB川島


後ろからチームを支えるSS鳴島主将


 明学大との対戦はQB川島(ラ3=岡山城東)とWR田松(ラ3=秋田南)を中心に攻撃を組み立てていくも、守備陣が踏ん張りきれず21-41で敗戦。今節で2部リーグ残留を決めることはできなかった。

 勝てば残留が決まる明学大との対戦は前半からノーガードの戦いとなる。1Q始まって5分のところ、明学大のQBをつかまえきれず、30ヤードのパスが通りタッチダウン(TD)を許す。流れを渡すわけにいかない東洋大は、直後の攻撃でQB川島を中心に少しずつ距離を伸ばしていく。1Q残り2分となったところでWR田松がフリーでパスを受け取りTD。すぐさま同点に追いつく。2Qに入ってからも互いのQBが見せ場をつくる。しかし、先に得点につなげたのは明学大だった。50ヤード地点からの大きなパスで一気にエンドゾーンまで10ヤードと迫られる。サードダウンまで粘りの守備を見せるも、最後はダイブで押し込まれ勝ち越しのTDを奪われてしまい、前半を7-14で折り返す。

 後半に入ってからも明学大が先手を打つ展開に。3Q開始1分で相手QBに40ヤードの独走を許し、点差を広げられてしまう。その後も守備が安定せず合計6本のTDを奪われ21-41で敗戦となった。

 しかし、攻撃陣で一人気を吐いたのはWR田松。4Qには自陣35ヤード地点から一気にエンドゾーンまで駆け抜けるTDを決めるなど3本のTDを奪い、この試合の全得点を叩き出す活躍ぶり。これまでの試合で自身に得点が生まれていなかったこともあり、「やっとチームの力になれた」と胸をなで下ろした。また、この試合で何度もチャンスを演出したQB川島も獅子奮迅の活躍を見せた。パスを渡すWR田松との相性もよく、チームに大きく貢献。バランスを崩されながらも大胆に相手のギャップを突くパスで攻撃陣を引っ張った。それでも川島は「勝てないという時点でQBの責任」と敗戦を重く受け止め、さらなる飛躍を誓った。

 次節の芝工大戦は2部リーグの残留がかかった大一番。3部リーグとの入れ替え戦をなんとしても避けなくてはならない。SS鳴島主将(文4=聖望学園)は「今までやってきたことを信じて戦いたい」とやる気は十分。最終戦を勝利で飾り、いい締めくくりができるのか。2週間後に控える最終戦に向け選手全員の気持ちを一つにする時がきた。



■コメント

・SS鳴島主将(文4=聖望学園)

率直に実力で負けているなと思った。単純なスピードやフィジカルのところで相手の方が一枚上手だった。(ディフェンスの改善点は)ディフェンスは一人一人の役割があるので、それぞれが遂行できないと相手にロングゲインを与えてしまう。今シーズンはあと2週間しかないので、スキルアップというのはそれほど期待はできない。もう1度基礎に立ち返って確認して、今までやってきたことを信じて戦いたい。(主将としては)この1年自分がやってきたことを信じて、ディフェンスでは一番後ろにいるので、後ろからチームを支えていきたい。次はオフェンスでも出場機会があると思うので、今日は後輩たちが頑張ってくれたように自分もいい姿を見せたい。


・WR田松(ラ3=秋田南)

自分としては久しぶりにTDを取れたので素直にうれしかった。やっとチームの力になれたという感じ。(攻撃陣は)ラインの押しもよかったしみんなが声をかけあってやれていたので、いい流れではあったと思う。(川島との連携は)最近二人でよく合わせていたので、信頼関係は深くなったと思う。(チームの課題は)前半3回くらいゴール前まで攻めていて、決めきれない部分があった。そこだと思う。(最終戦に向けて)今日のようにまたTDが取れるように、勝利に貢献したい。


・QB川島(ラ3=岡山城東)

実力の差が出てしまった。試合を作れたというには作れたが、勝てないという時点でQBの責任なので、僕も実力不足だと思う。落とせない試合なので、オフェンスもう1回引き締め直して、勝つ気持ちを出して戦っていきたい。


TEXT=美浪健五 PHOTO=土橋岳、美浪健五