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第51回少林寺拳法全日本学生大会
11月26日(日) 日本武道館
◆本選入賞
2位 男女初段の部 長坂・早川ペア
4位 女子茶帯の部 足立・鮎川ペア
◆本選出場
男女白緑帯の部 鵜川・近藤ペア
男子初段の部 小倉・金子ペア
体格差をものともしない演武を見せた長坂(左)・と早川
第51回少林寺拳法全日本学生大会が日本武道館で開かれ、男女有段の部で長坂(済4=藤沢清流)・早川(文1=成田国際)ペアが全国2位に輝いた。
大学初の全国大会という早川は「最後の大会で組ませていただくのが自分でいいのかという迷いがあった」と、ペアを組んだ長坂が最後の大会ということもあり、さまざまなプレッシャーを感じていた。しかし、予選を1位で通過すると「今日の調子ならいけそう」と自信をつけ、本戦に臨んだ。手をクロスさせて相手の蹴りを受ける十字受けは、練習を重ねるごとにあざができ、力の差に苦労した。6つの構成を披露し終えると「今までの練習の成果を出せた。1位とは1ポイント差で悔しい気持ちもあるが最後まで先輩と出来てよかった」と安どの表情を見せた。
がっしりとした体格の長坂に対し、早川は細く小柄。「小さく見えてしまうこと目立ってしまうことが悩み」と、体格差に得点の4割を占める表現力を重視。「強く見せることを工夫した。『男子に勝る女子』が優勝へのカギで、他大の選手は女性の迫力がすごいと思っていた。日々の練習から大きく見せることを心がけた」と、日々大きな鏡の前で練習し、1㍉単位で美しく強く見える角度を追求した。
一方、長坂は幹部就任から1年。集大成となる大会だったが、自身の練習よりも後輩への指導に時間を費やした。「個人で何かを意識したトレーニングはなかったが、後輩の指導は自分の勉強にもなるのでそれが今回の結果につながった」と振り返る。
「楽しい演武で2位を取れた。先輩とできて幸せです」と早川。長坂も「今まで入賞したことがなかったのでメダルをもらえてうれしい」と自身最後となる大会は満足いくものとなった。
TEXT/PHOTO=美馬蒔葉