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2017.12.06
アイススケート

[スピードスケート]新戦力台頭も悔しい結果に

 第37回全日本学生選手権大会

12月2日(土)~3日(日) 伊香保スピードスケートリンク


1日目

◆スプリント部門

男子500m

8位 川目 36秒46
11位 小林 36秒62
24位 斉藤 37秒44
30位 河島 38秒04
31位 川森 38秒12
39位 吉田 39秒70
41位 濱田 40秒41
42位 近藤 40秒71
失格 石原


男子1000m

8位 小林 1分12秒95
17位 川目 1分14秒72
24位 河島 1分15秒40
29位 斉藤 1分16秒27
34位 石原 1分17秒50
37位 川森 1分18秒93
39位 吉田 1分20秒47
41位 濱田 1分23秒73
43位 近藤 1分28秒32


総合部門

男子500m

6位 小岩 37秒77
10位 新井 38秒08
11位 島田 38秒23
13位 仲 38秒32
23位 遠藤 38秒93
31位 茅野 39秒37
39位 竹中 40秒23


男子5000m

8位 竹中 7分17秒97
9位 島田 7分20秒45
18位 茅野 7分29秒27
26位 新井 7分33秒59
27位 仲 7分33秒93
43位 小岩 7分47秒38
49位 遠藤 8分01秒02


2日目

◆スプリント部門

男子500m

11位    川目 36秒51
12位   小林  36秒55
27位   斉藤  37秒67
32位   川森  38秒21
33位   河島  38秒26
39位   石原  38秒90
40位   吉田  39秒30
42位   濱田  40秒21
43位   近藤  40秒35

男子1000m  

6位     小林  1分12秒91
20位    川目  1分15秒75
26位    河島  1分17秒02
27位    斉藤  1分17秒40
34位    川森  1分19秒29
37位    濱田  1分23秒98
39位    近藤  1分27秒12

総合部門

男子1500m

8位       小岩  1分55秒50
9位       島田  1分55秒67
14位      新井  1分56秒66
15位      仲      1分56秒79
35位     竹中  1分59秒89
39位     茅野  2分01秒27
43位     遠藤  2分01秒84

男子1万m

6位       島田  14分30秒92
12位      新井  15分04秒23

総合成績

スプリント部門

7位        小林
15位        川目
28位       斉藤
30位       河島
33位       川森
38位       濱田
39位       近藤

総合部門

6位        島田
14位        新井      
16位        仲
18位        小岩
30位        竹中
34位        茅野
41位         遠藤


                                                                                                 

悔しい結果に終わった島田



                         

昨年よりもタイムを伸ばした川目



                         

 長距離で期待が掛かる竹中



※掲載が遅くなり申し訳ございません。


   第90回日本氷上競技選手権大会(以下、インカレ)に向けた前哨戦の意味合いが強い第37回全日本学生選手権大会。ルーキーの竹中(社1=八戸商業)が5000mでチームトップの8位、川目(社3=駒大苫小牧)、小林(社3=市立長野)が昨年よりもタイムを伸ばすも、全体的に振るわない結果となってしまった。

 

   雲一つない快晴の中行われた全日本学生選手権大会は、東洋大から16名が出場。「どれだけ成果が出ているか、自己ベストを狙って臨んだ大会だったと思う」と加部監督が語るように各々がこの大会に挑んだ。

 

   1日目、1年生の竹中が5000mでチームトップの8位でフィニッシュ。竹中自身は「順位的にはまぐれで運が良かった」と語るものの、タイム的に「高校のときから見ているのだが30秒縮めている」と加部監督がいうようにタイムは着実に伸びている。島田(社4=佐久長聖)も「期待しかない。今後の長距離を担っていく選手」と太鼓判を押している。

   長距離を得意とする主将の島田は「全然ダメだった」と5000mで9位、2年連続で3位だった1万mでも6位とタイムは昨年よりも“9秒”記録更新したものの悔しい結果となった。短距離で注目の小岩(社2=白樺)は500mで6位という結果を含めた3レースに出場し、インカレへ向けて弾みをつけた。

 

   昨年と比べて厳しい成績となった東洋大。「トップとの差が大きすぎる」と島田がいうように周りとの差を痛感した。インカレまで残り約1ヶ月となったが,加部監督は「インカレでは勝負できるチームにしたい」というようにチームの最大目標である“インカレ総合優勝”を成し遂げるため、更なるレベルアップが求められる。


■コメント

・加部監督

インカレと同じで個人種目があるわけだが、年間の目標にしている大会の1つであって全日本のジャパンカップだとか大きな試合に出られる選手は今のところ6人いるのだが、それ以外の選手にとってはまずこういう大会で1つ1つ積み重ねるのとどれだけ成果がでているのか確かめる大会でもある。もちろん自己ベストを狙って目標にして大会に臨んだと思うし、その中で怪我だとか体調不良などで思ったような結果が出なかった選手もいた。ほとんどの選手、特に1年生が上位には入れないタイムだが、その中でやってきたことで自己ベストを出したりそういうことができたのでまずそういう点では良かったと思う。ただやはりインカレを見据えたときに各種目のどれくらいの位置に自分がいるかがわかったと思うので、いい意味でこのくらいの位置なのか、まだまだ頑張らなくてはダメだとかしっかりわかったと思うので、そういう意味では良かったと思う。やればやっただけのことが必ずあるので、差はついているけれどもちょっと差が縮まったとか、もうちょっとやれば追いつくなとか、そういうところがわかったので、また新たな目標を見据えた練習ができれば良いと思う。(インカレに向けて)まだまだやらなければいけないことが山ほどあるのでこの1ヶ月、この大会でしっかり課題か見つかったので来週から3週間合宿があるのでその中でできるようにしてインカレでは勝負できるチームにしたい。

・島田(社4=佐久長聖)

正直なところ全然ダメなレースだった。本来の力が出せなかったという感じ。緊張しているのもあったし、もとから調子があまり良くなかったのもあって、自分を騙しつつやっている部分があった。原因は技術的に昨年よりも下手になっていて、あと1ヶ月でどこまで改善できるかだと思う。(点数で表すと)100点満点中50点。理由としては本来の力が出せなかったし、なにより結果が悪く、活躍ができなかったこと。(昨年と比べて)昨年と比べてたらタイムは悪くないが、周りのレベルが上がっていて、やはりトップとの差が大きなすぎるので、悔しい。(現在のチーム状況)思ったよりも自分も含めて周りとの差が大きいから危機感を感じている。雰囲気は全員で応援したりしていて、絆的にいったら他のチームと比べたら良いと思う。(インカレに向けて)総合優勝を目標にしていて厳しいかもしれないが、全員で戦うことを目標に自分自身悔いのないレースができるようにしたいと思う。

・小林(社3=市立長野)

シーズン序盤は膝のけががあって調子が悪かったけれど、苫小牧で合宿してからだいぶ調子は上がってきていいレースはできたと思う。(チームの雰囲気は)ちょっとずつインカレに向けて緊張感が高まってきている。(1年生の活躍は)練習が強いけれど、試合で結果が出せていないので、メンタル的なところも含めてまだまだ伸びしろはあるかなと思う。(自身の課題は)500mではスタートのところ。1000mではラストの一周のところ、速い選手はラスト1周でも伸びてくる。(4年生の引退までわずかだが)結構心さみしいところはあるけれど、最後なのでしっかり感謝の気持ちを持って一緒に練習して、最後優秀の美で終われるように後輩として頑張りたい。

・仲(社1=白樺)

500mは自己ベストも出てよかった。5000mでは風が強くてリンクコンディションがよくなかったのもあるけれど、思ったようには滑れなかった。(意識したことは)5000mではいつも後半に落ちてしまうけれど、コンディションもよかったので今回は落とさずにできたと思う。(チーム内での競争については)同組に遠藤がいて、良い緊張感でやれたので楽しかった。練習からチーム内でいい競争は生まれていると思う。(目標とする先輩は)島田さん。滑りもそうだし、スピードもあって持久力もあるのでお手本にしている。(自身の課題は)風とかの悪いコンディションにも負けずに、速い人たちはコンディションに関係なくいいタイムで滑るので、自分もリンクコンディションが悪くても滑れるようにしたい。

・竹中(社1=八戸商業)

今日は単純に順位は良かったが外のリンクということがあって天気とかの影響を受けて順位的にはまぐれで運が良かったので、順位はあまり気にしていない。タイム的には室内のリンクと同じくらいのタイムが出せたので良かった。100点満点で70点くらい。(今大会への意気込み)自分が高校時代、周りの人と戦えるようなレベルではなかったので周りの他大学の人たちとどのくらいタイム的な差があるのか知る意味で全力を出した。同じ長距離に出ている1年がどのくらいか意識している。自分はコーナーが下手なのでコーナーで加速してストレートで楽に滑れるようなスケーティングを夏からずっと続けてきた。(収穫と課題)短距離のスタートが全然足が動かなくてもっとキレよく動かせるようにしたいと思う。長距離ではタイムは良かったが一周のラップが結構落ちてしまったのでその落ち幅を少なくできるようにしたい。(インカレに向けて)選手として出場できるかわからないが出れたとしても出れなかったとしてもチームの目標である総合優勝達成できるように自分のできることをやっていきたいと思う。


TEXT=谷口奏生 PHOTO=美浪健五、谷口奏生