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2017.12.03
硬式野球

[硬式野球]大学日本代表候補強化合宿・2日目

2018年 大学日本代表候補強化合宿

12月3日(日)松山坊っちゃんスタジアム



佐藤は捕手として練習に参加した


持ち前のバットコントロールで初安打を放った中川


初登板も悔しい結果となった甲斐野


  晴天の中行なわれた大学日本代表候補強化合宿2日目。選手たちは9時から16時頃まで愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで汗を流した。

  練習は全体でのウォーミングアップから始まり、野手陣は50m走のタイムを計測し、キャッチボールやボールまわし、シートノックを行った。これらに加え、捕手は二塁送球練習とバッティング練習などをこなした。二塁送球練習では佐藤(法2=聖光学院)も防具をつけて捕手として参加。50m走では5.88秒を計測し野手全体で3位と俊足もアピールした。その間、投手陣は様々なストレッチやトレーニングを行った。甲斐野(営3=東洋大姫路)は他大の選手と会話を楽しみながらトレーニングに臨んだ。

  昼食を挟み、前日と引き続き行なわれた紅白戦。中川(法3=PL学園)は2打席目に体勢を崩しながらも左安を放つ。佐藤は1打席目で良い当たりを見せたが、相手チームの好守備の前に安打とはならず、この日は無安打に終わった。

  紅白戦初登板となった甲斐野は四回から六回のマウンドに上がり、この日の最速は145㌔を計測。リーグ戦同様の投球かと思われたが、「スライダーを運ばれた」と本塁打を浴び、打者のレベルの高さを痛感した。自身最後の回となる六回は2者連続三振で締め、三回3失点という結果となった。

  今回の合宿であまり満足するものが出せていない東洋大選手陣。「冬を越す前によい刺激をしあってほしい」と善波会長が話した通り、この経験はこれからの練習に結びついてくるだろう。最終日となる3日目、それぞれが持つ良さを存分に発揮することを期待したい。


■コメント

・全日本大学野球連盟監督会・善波達也会長

50人いい選手をピックアップできている感じ。それぞれ良いところ、見どころもある。(よく振れている下級生も多かったが)バッティング練習の時も良かった。ピッチャーの球となるとそう簡単にはいかないがいい球も出ていた。一冬過ごした春の彼らの姿が楽しみ。冬を越す前に、よい刺激をし合ってほしい。(甲斐野投手については)もともとレベル高いもの持っているからね。今日は神宮大会に出ていた分、割引だね。(選手同士で会話している姿が多いが)昨日の夜もバット振っていたりした。ここのところ代表が集まるとここ以外の場所でも練習もしていて、情報交換もしている。他の人の良さを取り入れたり試したりいい時間になると思うので、よい時期にあるキャンプですね。


・中川(法3=PL学園)
(紅白戦のバッティングを振り返って)今日はとりあえず一本でたので良かった。(守備面では)スローイングは日大の上川畑などからアドバイスをもらったり、意見交換したりしている。(3日目は)自分のできることをしっかりやってアピールしていきたい。


・甲斐野(営3=東洋大姫路)
調子自体は悪くなかった。(本塁打に関して)打たれたのはスライダー。いつもだったらファウルにしてくれるところを逃さず打ってきた。自分の今のレベルだと思う。(午前中のメニューは)普段とそんなに変わらなかった。続けていくことが大事だと思うから続けてやっていきたい。明日は登板がないので学べることをしっかり学んで、これからレベルアップしていきたい。


・佐藤(法2=聖光学院)
(キャッチャーとして二塁送球練習に参加したが)高校から知っている人もいた。やはりずっとキャッチャーをやってきている人との違いを感じた。自分は少しブランクがあるので、いつでもできるように準備していきたい。(明日は)自分のできることを精一杯やっていきたい。


TEXT=川口朋珠 PHOTO=川口朋珠、須之内海