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第18回関東女子学生剣道新人戦大会
12月3日 (日) 墨田区総合体育館
1回戦
シード
2回戦
東洋大 4ー0 城西国際大
3回戦
東洋大 0ー0 駒大
代表者戦
東洋大 0ー1 駒大
住友は大将として出た代表戦でも果敢に攻めた
城西国際大戦では先鋒として流れをつくった板原
関東女子学生剣道新人戦大会が行われ、3回戦で苦戦を強いられた東洋大。決着は代表戦までもつれ込み、惜しくも敗戦を喫した。
1回戦はシードだったため2回戦からの出場となった。相手は今までも対戦経験のある城西国際大だ。先鋒の板原(法1=北海道栄)が試合前半に1本を奪うとそのまま1本勝ちを決め、チームに流れをつくる。続く加藤(ラ2=左沢)が2本先取し快勝すると山中(ラ1=新潟商)、秋和(文2=弥栄)も後に続く。大将戦では引き分け、城西国際大に1本も取らせることなく4-0で見事な勝利を収めた。このまま勢いに乗って勝ち進みたいところだったが、3回戦では一変、苦戦を強いられることとなった。
3回戦の相手は駒大。先鋒から各選手何度も仕掛けにいくものの、なかなか攻め切れず1本が決まらない。大将戦を終えた時点で0―0の引き分けとなり、代表戦へと勝敗が委ねられた。代表戦には大将の住友(ラ2=磐田西)が出場。昨年度の新人戦でも大将を努め、今年度はチームの主力として大会に出場してきた。「覚悟はして挑んだ」と今大会にも大将として意気込み挑んでいた。代表戦はどちらかが1本を取るまでの時間無制限。緊張感が張り詰める中始まった試合は、決定的な一打が入らないまま住友が2回の反則を受けたことで相手の勝利となった。
「みんな緊張しながらも、持っているもの出せた」と今大会を板原監督は振り返る。以前は城西国際大に敗戦することもあったが、今回圧勝したことがそれを物語っている。今年度、女子は団体での全日本出場をあと一歩のところで逃した。その後の厳しい練習を乗り越えたことで「チーム力や、全員の力がついたと思う」と住友は語る。今大会での3回敗退も糧に、チーム一丸となりさらに高みを目指していく。
■コメント
・板原監督
(今回の目標は)優勝を目指すことだった。今日の試合内容的にはそんなに悪くなかった。みんな緊張しながらも、持っているもの出せたかなと感じる。(代表戦は)悪くなかったが、反則を取られてしまい、審判を味方につけられなかったことが敗因の1つでもあるかなと思う。今年も2年生中心となって1年生もしっかりと勝つために準備していたので、これからも来年に向けてしっかりと団体戦、個人戦合わせてそれに向けて優勝出来るように頑張ってほしい。来年度も優勝することを常に目標にしていきたい。
・住友(ラ2=磐田西)
正直負ける相手ではなかったと思っていて、そこで負けてしまったのは紙一重の差だった。積み重ねていくものがここで出るのでもっとこれから稽古で頑張っていかないといけない。大将でずっと練習試合をやっていたこともあり、昨年も新人戦で大将をやらせてもらっていたので覚悟はして挑んだ。関東学生が終わってからすごく(練習の)内容がきつくなって本当にしんどかったがそれを乗り越えてきたからこそチーム力や、全員の力がついたと思う。実際、城西国際とは以前0―4で負けていたので、今回4―0で勝てたのは成長したからだと思う。仲間として意識が出てきた。(来年度へ向けて)この仲間とまだこれからやっていくので今まで積み重ねてきたものを無駄にすることなく、ここにプラスして次に向けて頑張っていきたい。
TEXT=吉川実里 PHOTO=大谷達也、森美香子