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第94回箱根駅伝壮行会
12月11日(月)東洋大学白山キャンパス井上円了ホール
下級生中心のメンバーで10年連続3位以内を目指す
箱根へ向けて意気込みを語った酒井監督
白山キャンパスの井上円了ホールにて第94回箱根駅伝(以下、箱根)の壮行会が行われ、選手たちはステージ上で意気込みを語った。
会場には多くの学生やファンが駆けつけた。竹村学長から激励の言葉を受け、酒井監督、選手たちはそれぞれ箱根へ向けて意気込みを語った。また、今回下級生がエントリーの半数を占めることについて「必ずこの中から、ヒーローが出ると私は思っています」と監督。若手中心のチームで上位を目指していく構えだ。会の途中では白山キャンパスをはじめ、各キャンパスの学生たちが寄せ書きした応援メッセージの横断幕が贈呈された。応援指導部の応援には会場からの手拍子も加わり、熱い応援があふれる。また、今年度は選手のサイン色紙の当選会が行われ、壮行会はおおいににぎわった。
円了ホールに集まった学生たちの熱い応援を胸に、選手たちは箱根に向け最終調整へと取り組んでいく。
■コメント
・竹村学長
今回の箱根は昨年度までの青学大一強ではなく、東海大、神大、早大、駒大も含めた混戦なのではないかと思っております。東洋大は今回レースに対して4年生は一人、3年生は3人で若手で臨むようであります。ぜひ他大学の動きには惑わされず自己のベストを目指して走り抜いてほしいと思います。駅伝は1本のタスキをつなぐチームプレーだと思います。監督、コーチを中心に素晴らしいチームを築き上げて、そして走り抜けば結果はあとから付いてくると思います。これから大分寒くなっていくと思いますが、健康には十分留意してコンディションを調整して、万全の態勢で臨んでほしいと思います。全力で、不屈の精神で走り抜いてほしいと思います。
・酒井監督
聞いたことないという選手も多いとは思いますが必ずこの中から、ヒーローが出ると私は思っています。出雲、全日本と若手主体で臨みましたが、必ず先頭には出ようとしました。出雲では一瞬でしたが、全日本では1区から6区の序盤まで先頭で2位以下に1分差を付けるレースができました。全ては箱根での実践の経験を踏んだうえで、再び黄金期をつくるための再構築をするという狙いで望んだ大会でした。今回のエントリーメンバーの構成は1、2年生で12名、3年生3名、4年生一人とこれまでのエントリーとは大分中身が違います。しかし、これまでの巣立っていった卒業生と同等のトレーニングができる選手たちであり、箱根でも必ず活躍してくれると思います。将来は、ここにいる半分以上が実業団に進みニューイヤー駅伝で走っていくという若手のメンバーたちです。幼い今の表情と、箱根路を走る勇敢な顔を見比べてほしいです。昨年の経験者がエントリーできなかったことに関しては、監督として非常に反省しています。特に区間賞を獲った野村などは選考練習で1kmも付けないほど調子が戻らなかったという現状がありました。堀に関しても、練習のスタートラインに立てないという故障が長引く現状もありました。その分を補う形で下級生が、これまでの下級生よりもしっかりトレーニングできているので、練習してきていることは裏切らないと思います。しっかりとここ9年間は箱根は3位以内できていて、今年は10年の節目の年になるので、最低でも3位以内。また、王座奪還を狙って東洋らしい攻めの駅伝を目指していいきます。大会当日は熱いご声援をよろしくお願い致します。
・小笹椋駅伝主将(済3=埼玉栄)
本日はこのような会を開いていただき、ご参加いただきありがとうございます。出雲、全日本は結果が5位と奮わなかったのですが、東洋大らしい走りができたと思います。箱根では優勝争いに絡みながら最低でも3位を狙っていきたいと思います。チーム一丸となって頑張りますので応援のほどよろしくお願いします。本日はありがとうございました。
TEXT=吉川実里 PHOTO=大谷達也、吉川実里