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08年以来のリーグ戦春秋連覇を成し遂げ、今年度で勇退する高橋監督の有終の美を飾った硬式野球部。春の笑顔の優勝から一転、秋は多くの選手から涙があふれるほど、戦国東都の頂は険しかった。Vロードを歩んだ選手の心境をお届けする。
第6日目は竹原祐太(法3=二松学舎大附)外野手。今年、チームの春秋連覇の立役者の1人として目まぐるしい活躍を遂げた。「一番打者として出塁率を上げたい」と勝利のために突き進む頼れるリードオフマンが今季を振り返る。(取材日・11月26日、聞き手・須之内海)
――今季を振り返っていかかがでしたか
春秋通してメンバー・スタメンになれたのはよかったです。ただ、春は初のレギュラーということもあって楽しくできたのに秋はプレッシャーになっていた。
――今季に点数をつけると何点ですか
20点ですね。春からこだわっていた初回の出塁が約7割で及第点。でも、打率と得点がついてこなかった。なので、70点を3部門で割ってだいたい20点です。
――今季は開幕戦で中堅ではなく指名打者でした
肩の調子が良くなかったので。守備をしないことで客観的に野球を見れたのはいい経験でした。ただ、守備からリズムを作りたいタイプなので中堅につくようになってからの方がやりやすかったです。
――(日大戦で)指名打者に座る間、中堅には宝楽(営4=PL学園)選手、右翼に飯塚(営2=藤代)選手が入りアドバイスなどはしましたか
宝楽さんには事前に風向きや神宮球場のフェンス際の打球の伸びの話をすれば、防げるミスもあった。飯塚は守りながら宝楽さんが指示を飛ばしてくれていた。
――優勝を決める亜大戦ではナイターでの試合でしたが
練習でもナイターの中でやっていたので慣れているつもりだったが、昼間の神宮との気候の違いなど守備において難しいところが多かったです。打撃だといつもより相手投手の球が速く感じましたね。色々なことが分かって貴重な経験でした。
――春秋連覇を達成し二季連続の全国大会でした
個人としては、春の全日本では無安打で終わってしまった。秋の神宮大会は一本打ってやろうと思って臨んで、初戦でマルチ安打が出たのはよかった。チームとしては優勝して最後にもう一度高橋監督を胴上げすることができなかったのが心残り。
――今季限りで高橋監督が勇退となりましたが、印象的なことはありますか
打席の中で今までは何となくではなく狙い球を決めていたが、高橋監督は相手投手の特徴などから論理的に狙い球を導いてくれる。その野球観がすごいと思う。(かけられて印象的だった言葉は)「クロスプレーを甘く見るな」です。1試合でたくさんあるわけではないクロスプレーの練習の時にかけられました。でも、そのあとからノックのあとのバックフォームは特に気合を入れてやるようになりました。
――来季は最高学年となりますが、期待を寄せている下級生はいますか
納(総1=智弁学園)です。守備も打撃も思い切りがいいのでので守りに入ってほしくない。あとは、小川(法1=霞ヶ浦)。しっかりと足を使った守備で守備範囲が広いのとミートがうまくて簡単に三振しないのは魅力的。
――来季に向けて意気込みをお願いします
来季は最高学年なので頼られるようになりたい。今季、目標にした打率.350や得点を多くあげること初回の出塁率などは継続して目標として掲げて達成できるようにしたいです。