Article

記事


2018.01.07
アイススケート

[フィギュアスケート]女子6級クラス団体優勝!「夢だったからすごくうれしい」

第90回日本学生氷上選手権大会

1月6日(土)軽井沢風越公園アイスアリーナ


5級女子 

12位 山田 40.19


6級女子

8位 水上 59.74

12位 河口 58.18

6級女子団体1位


団体優勝に輝いた

水上は落ち着いて演技をまとめ上げた

笑顔で踊りきった河口



第90回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)が開幕。初日の女子5級に山田(営3=文京学院女子)、6級に河口(社3=横浜創英)、水上(社2=桜町)が出場。水上が8位、河口が12位につけ、女子6級クラスで悲願の団体優勝を果たした。

 女子5級に出場した山田はしっとりとした曲調に合わせ優雅に滑り切るが順位が伸び悩み12位と肩を落とす結果に。東日本学生選手権大会で勝ち取った女子6級の2枠でリンクに上がったのは水上と河口。試合前日まで出場選手が決まってない中、「出ることを想定して毎日練習を重ねていた」という水上。リンクに踊り出ると音楽に合わせスピード感のある演技で魅せる。大きなミスもなく順調にジャンプやスピンを重ね演技をまとめた。最後のポーズを決めると、喜びを噛みしめるようにガッツポーズ。一方の河口は、実はこのインカレが引退試合。「順位とか、失敗するかもとかは考えずに心から楽しもうと思って」と試合前の心境を振り返る。その言葉通り、リンクに上がった河口は終始笑顔で演技を楽しんだ。中盤加点のつくダブルアクセルを決めると東洋大ベンチからはひときわ大きな歓声が上がる。ジャンプで着地ミスがあったものの、河口らしく全力で滑り切り満面の笑みでリンクを後にした。

 審査の結果、水上が8位で入賞。河口が12位につけ、見事女子6級クラス団体優勝に輝いた。「1年生のときからインカレに出させてもらっていて、団体優勝がずっと夢だった。すごくうれしい」と河口は喜びを口にした。個人の成績は思ったより伸び悩み「もう少し上にいきたかった」と残念がりながらも「納得のいく演技ができてよかったかな」と自分らしい有終の美が飾れた様子だった。水上は今季の個人成績は右肩上がり、「自分のできていないことを、メンタルの部分から変えていけるようにした」と好調の理由を明かし、「来季は20歳の大人としてしっとりした演技をしたい」と表現力のレベルアップを誓った。



◾️コメント

・水上(社2=桜町)
ミスはあったが、その中でも最小限に抑えられてこの大きな舞台でいい演技ができたので良かったと思う。(良かった点・悪かった点)本番でうまくいかないことが多くてそれを4ヶ月くらい前から変えてこれるようにしてたのだが、それが本番で出せるようにどうやればいいか考えてきてうまくこの舞台でもってこれたのが良かった点。悪かった点はノーミスではなかったのでちょっと下積みの甘さが悪かった点だと思う。(演技に手応えがあったのか)今までできなかった分、今回出させていただいて部の代表としてプレッシャーはあったが、自分の中ではまとまった演技ができたので嬉しかった。(順位とポイント)順位的にも8位でギリギリ入賞でポイント的にもめっちゃいい点数でもないのだが、これからもっと技術とかの他にも演技の部分で自分で魅せれるように変えていきたいと思う。(徐々に点数が伸びているが)春カンはみんな出れる試合だったが、東インカレから部の中で誰が出れるかというのが変わってきて去年インカレ出れなかった分、出たい気持ちが強かったが、演技会のときに調子が上がっているのにもかかわらず自分の演技がうまくいかなくて、だからなんで自分ができないのだろうと思って自分のメンタルの部分を変えていけるようにしてきたのでそこが良かったと思う。(自身でつかんだインカレ出場だが)本当に昨日までインカレに出れるか決まっていなくて、ずっと出れるかと心配していたが、でも出れると想定した上で毎日練習してきた。その面では良かったと思う。(来期に向けて)20歳の大人としたしっとりとした演技ができるように技術もそうだが、魅せれるような演技ができるようにしたい。


・河口(社3=横浜創英)
実は今日が引退試合で。もうこれが最後。ずっと1年間くらい引退試合ってことで、最後に順位とか失敗するとかは考えずに心から楽しもうと思って滑りました。練習ではいいのに本番で失敗しちゃうってことが最近多くて、今回はただジャンプを成功させる!とかだけではなくて、そのジャンプごとに注意点だったり、意識を持つこと。飛べることよりもひとつひとつの技をできるために何を意識するべきかを考えて滑るようにしていた。コーチからも最後は笑顔で滑ってきなさいと言われていたので、笑顔で滑り切りました。(順位とポイントは)結果がどうであれ笑顔で滑り切れて、納得いく思い切りのある演技ができたことが結果よりなによりよかったけど、正直なところではもうちょっと上の順位が欲しかったです(笑)(転んでしまったジャンプは)そのジャンプはかなり苦手意識があって、しょうがないかなぁという気持ちの方が大きくて、他は全力を尽くせたからいいかなって。でも、スピンでレベルを取れていなかったことは点数伸びなかった原因なのかなと、悔しいです。(団体優勝でしたが)1年生のときから、インカレに出させて頂いていて、団体優勝は夢だった。3年生でやっと団体優勝できてすごくうれしい。


TEXT=玉置彩華  PHOTO=玉置彩華