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第90回日本学生氷上選手権大会
1月6日(土)軽井沢風越公園アイスアリーナ
男子Bクラス
1位 神戸 78.15
男子Bクラス団体1位
レミゼの世界を見事表現した
笑顔でステップする神戸
個人優勝と団体優勝に輝く
第90回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)の初日。フィギュア男子Bクラスに出場した神戸(文1=ふじみ野)が見事1位に輝き表彰台で笑顔を見せた。
6月に行われた関東学生選手権大会では大学初の公式戦で1位に輝いた神戸。11月に行われたインカレの選考会である東日本学生選手権大会では台風の影響で試合が中止になり演技を披露することなく、インカレへの出場が決まった。演技ができなかった悔しさも抱きつつ、インカレでの目標を「大きく優勝したい」とそのとき誓っていた。
お馴染みとなったレ・ミゼラブルの音楽に合わせ颯爽と滑り出す神戸。最初のトリプルサルコウをしっかりと決め観客を沸かせると、そこからトリプルルッツ。こらえきって着地し演技に勢いをつける。圧倒的な表現力でリンクの空気を神戸のものに変えていくと、またもやトリプルサルコウが決まり東洋大ベンチからも大きな歓声が上がった。最後のステップでは「すこしグダグダしてしまった」と振り返ったものの、平和と自由を求め歌われたという民衆の歌に合わせて満開の笑顔で滑り切った。
圧巻の演技で見事男子Bクラスの頂点に輝いた神戸。初のインカレながら、「自分で選曲して、振り付けをしたこともあってすごく好きな曲。楽しく踊れました」とはにかんだ。次なる目標は7級をとること。「毎月のようにテストは受けているんですが全然受からなくて」と弱気な一面も見せたものの、神戸が男子Aクラスに出場する日も遠くないはずだ。見るものすべてを虜にさせる神戸の演技はリンク上で輝きを放っていた。
◾️コメント
・神戸(文1=ふじみ野)
最近うまくハマらないことが多かったので、トリプルサルコウが2回ハマったことだけでもよかったかなと思います。(緊張は)関カレのときよりはしなかったです。(ステップのときには笑顔が見えましたね)そうですね、後半でステップはちょっとグダグダになってしまったんですが、自分で選曲して自分で振り付けしたこともあってすごく好きな曲なのでステップは楽しかったです。(東インカレでは演技ができずにインカレ出場になりましたが)翌週とかにも試合はあったので調整という部分では他でやれた感じでした。なのであんまりそこは考えてなかったです。(ミスは)大きなミスとしては3ミスありました。(春からレミゼを踊っていて改善していることはあるか)最近ステップの音が合わなかったり、気持ちが入りすぎて体が追いつかないことはあったので、そこを改善できるように臨みました。優勝できてすごくうれしいです。(7級をとるタイミングは決めているのですか)もう毎月のようにテストは受けているんですけど全然受からなくて、挑戦しているところです。(東洋大の仲間へのメッセージ)僕のときすごく応援してくれたので、僕も全力で応援します。ミスがあっても最後まで笑顔で滑り切ってほしいなと思います。
TEXT=玉置彩華 PHOTO=玉置彩華、望月優希、谷口奏生