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第39回まつえレディースハーフマラソン 第21回日本学生女子ハーフマラソン選手権大会
3月18日(日) 松江城大手前スタート・フィニッシュ ※日本陸連公認コース
Ⅰ部ハーフマラソン
7位 大倉 1:13'58
25位 森田 1:16'54
東洋大記録に迫るタイムを残した大倉
森田は落ち着いた走りで自分のペースを守りきった
女子学生ハーフに大倉(食2=埼玉栄)、森田(食3=浜松商)の2名が出場。昨年ハーフに初挑戦した2名だったが、今レース大倉は7位、森田は昨年のタイムを大幅に縮め、1年の成長を感じさせる結果となった。
駅伝の長距離区間での起用が有力視される大倉と森田。昨年も同レースに参加した2人だったが、初のハーフマラソンに足がついていかず後半に課題を残していた。2回目のハーフとなる今回は昨年の経験を生かしつつ、冬季練習で長い距離を積んできた成果を発揮する場となった。
大倉は序盤から積極的にレースを進め、先頭集団に食らいつく。「去年は8kmくらいで離れてしまったが、今年は半分しがみついて行けた」と振り返るように、終始粘り強い走りで1桁順位の7位に滑り込んだ。また、2015年に佐藤(H27年度食卒=積水化学)がマークした1時間13分50秒のハーフマラソン東洋大記録にあと8秒迫る、1時間13分58秒というタイムをたたき出す快走だった。一方森田も「しっかり後半粘って前を追っていくというレースを意識した」と着実に自分のペースを刻む。課題の後半ではペースが落ち込むも、昨年のタイムを約40秒縮め「確実に動きはよくなっている」と手ごたえを感じた。
「昨年1年間のいろいろな経験がレースでも生かされている」と永井監督は語る。今レースはそれが顕著に出た結果になった。全日本女子駅伝(以下、杜の都)でシード権を目前で逃した昨シーズン。今季は取り逃したシード権を取り戻すとともに、目標は杜の都3位以内。そのためにも迫るトラックシーズンで結果を残し、駅伝シーズンへ弾みをつけていく。
▪コメント
・永井監督
(出場の意図は)去年も2人走って、シーズンに入る前に長い距離を走ってついてきた力がどのくらい通用するのかというのと、練習の一環で出たというところ。大倉は積極的に先頭集団まで行ってくれて、後半も去年より落ち込みがなくて去年のベストを上回ってくれたので、昨年1年間の色々な経験はレースでも生かされているので楽しみだと思った。森田もタイムが去年より1分ほど縮めるとこができたので良かった。2人とも東洋大では主に駅伝で長い距離を考えているのでハーフで長いい。距離を経験して、トラックシーズン駅伝シーズンにつなげて欲しいなと思う。(課題を挙げるとしたら)残り5km、15km過ぎてからというのはまだまだ力強さというものが足りないので、しっかり前で勝負できるような気持ちと身体をもう一回り作っていかないと他の大学に遅れをとるので、頑張っていきたい。
・森田(食3=浜松商)
しっかり後半粘って前を追っていくというレースを意識した。1月はけがで走れていなかったのでとにかく補強トレーニングをやり、しっかり体づくりからはじめて2月には走り込みをしてきた。前半はしっかり追えるところまでしっかり前について後半は粘るというレースプランだった。(実際のレースでは)後半ペースダウンしてしまったがしっかりと自分のペースで走れて、前回大会の記録を更新することができたのはよかった。昨年よりは確実に動きはよくなってきているが、まだまだ全然粘りきれていないところもあるのでそこの部分はこれから修正していきたい。4年生になって、大学の陸上生活も最後の一年なのでしっかりと一つ一つのレースで悔いのない走りをできるようにしたい。
・大倉(食2=埼玉栄)
去年(このレースを)1回経験していて、去年は8kmくらいで離れてしまったが、今年は半分しがみついていけた。前回は足がきつくて上がらなく苦しい思いをしたが、今年は足はきつかったけど去年ほどではなくてしっかり走りきれた。集団からは離れてしまったが、しっかり去年よりは経験が生かされていた。(ベストが出たことについては)長い距離が好きで、駅伝でも長い距離を走りたいのでそれに関しては良かった。(走りの課題は)揺さぶられてペースが速くなったときに対応できないので、これが駅伝とかだったらすごく差がついてしまうと思うので、ペースの切り替えをされたときに反応できるようにしていきたい。(今季の目標は)まずは関東インカレで入賞することが目標。チームとしては全日本大学駅伝で3位以内という目標があるので、そこで長距離区間を走って区間3位以内目指して頑張っていきたい。
TEXT=大谷達也 PHOTO=大谷達也、小島敦希