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第60回関東地区大学準硬式野球選手権大会・4回戦
3月28日(水)ネッツ多摩昭島スタジアム
○東洋大10-0亜大(7回コールド)
(イニングスコア)
4回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合計 |
亜大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 3 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 2x | 10 |
(東洋大)
割石(社3=越谷南)、山本(社2=市川東)ー多田龍(ラ3=高松西)
本塁打を決めた若原をチームは笑顔でむかえた
好投を見せた割石
山岡は2安打を決めた
調子が上がってきたと語る伊藤(左)と声をかける戸森
第60回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)4回戦の相手は亜大。初回に3点を先制すると、亜大に1点も譲ることなく10-0で七回コールド勝利を収めた。
試合は終始東洋大のペースで進んだ。先発の割石(社3=越谷南)は四回中三回を三者凡退で抑える。三回、得点圏にランナーを背負いながらも「バッターの動きをとらえることができた」と冷静に対処。四回無失点でエースの名にふさわしいピッチングを見せた。野手陣も初回から三浦(文1=東北)の安打を筆頭に流れに乗り3得点をあげた。続く三回においては5連続安打で打線がつながり、一挙に4得点。
決定打が飛び出たのは七回。あと2点でコールド勝ちが決まる場面で若原(社2=九州学院)に打席が回る。2死3塁で迎えた3球目。「狙い球が来たので思い切って振った」と若原。打球は左翼手の上で大きな弧を描き本塁打となった。この本塁打で10-0となりコールド勝ちで試合を終えた。
新体制で迎えた今大会。遠藤学生コーチ(営2=文京)や選手たちが語るようにチームの雰囲気がよく士気も高まっている。次戦の相手は昨秋のリーグ戦優勝校である専大。リーグ戦の雪辱を晴らすべく、「勝ってリーグ戦へと勢いをつけたい」と印南主将は意気込む。ここからさらに混戦が予想されるが投手陣と野手陣、ベンチとスタンドがより一層一体となって戦うことがポイントとなるだろう。
■コメント
・印南主将(文2=浦和学院)
前回の試合をコールドで決めれなかったが今日は決めれたのでそれは成長かなと思う。初戦が良くなくて、そこから徐々に上がりつつあるので打順も入れ替えながらやっている。良くなってきたかなと思います。(試合の中で成長していきたいと言っていましたが)ベンチの雰囲気も良くなってきていてます。ピッチャーと野手がうまく回りきってるかなと思います。(3回振り返ってみて)チャンスだったので一本出して勢い付けたいと思っていた。そしたら結果が出たので良かったです。今まで1試合目、2試合目と結果が出せなくて、ちょっと挽回していかないといけないなと思っています。(コールドで勝利して)この前の試合をコールドで決められなかったというのが大きかった。今日はホームランという良い形で終われたので盛り上がった。(明日の試合に向けて)東都リーグで負けっぱなしの相手なので、勝ってリーグ戦にも勢いをつけたいと思います。
・遠藤学生コーチ(営2=文京)
先制したこととチャンスで連打が続いたので今日は野手のおかげで勝てたなと。やっとコールド勝ちができた。最後、若原に1本がでていい形で終われたので明日につながるいい勝ち方だったと思う。(良かった点)やっぱり初回の入り方が良かった。ピッチャーがしっかり抑えて打つべき人が打って。前回の試合からそうだが、2番に入っている三浦が1本打ってチームの雰囲気を上げてくれるのでそこが一番大きかったかなと。(割石が4回で交代したのは)明日から連戦になるのでそれに備えてと後ろのピッチャーがあまり長いイニング投げていなかったので投げさせたかった。割石さんの調子が良かったので、良いところで変えた。(新チームの雰囲気は)かなり上がってきた。声はいつも通り出ているが、それよりチームでまとまってひとつに向かうという姿勢が出てきたので、次は東都リーグの1部同士の試合になると思うがいい試合になると思う。(次戦に向けて)次からが一番厳しいところが続くのでみんなでチームひとつになって一個一個勝っていきます。
・割石(社3=越谷南)
今日の相手は格下だったので0でしめることを意識して臨んだ。バッターの動きをとらえることができたので良かったと思う。でも今日は(相手が格下なので)良くて当たり前だったので三回のヒットとか悪いところが目立ってしまった。(山本のピッチングは)良かった。今が一番いい状態で、下の学年の投手陣もいいので自分もうかうかしていられない。残りの関東選手権の試合、そしてリーグ戦もしっかり戦力になっていってほしい。(次戦に向けて)自分たち以上の力を持っているチームと当たると思うので大量得点はもうできないと思う。投手陣が0で抑えて野手を支えたい。
・杉原(済2=広陵)
久々のスタメンで関東選手権初めての出場だったので思い切ってやることを意識してやった。普段から試合に出る意識はあったのでいつでも出られる準備をしていた。(良かった点)相手ピッチャーが高校の時の同級生だったので絶対に打ってやろうという思いでやっていたので、それで1本が出たので良かったと思う。(改善点は)最終回というかコールドの回に、自分が2番バッターでそこで1本出せればもっと楽な展開になったのではないかと思うのでもっとしっかり振っていきたい。(新チームは)ベンチもスタンドも一体となって声も出ているので去年よりもいいチームだと思う。(次戦に向けて)急に明日から相手が強くなると思うので、ベンチだけでは勝てないのでスタンドも一丸となって勝ちたいと思う。
・山岡(法2=柳井)
初戦、2戦目と調子悪くて打てていなかったので今日はチャンスで1本出て良かったと思う。先制点も取れてチームもいい流れに乗れてきたので良かった。(コールド勝ちだが)次の試合が結構強い相手で、ピッチャーを休ませることができ、自分たちも短く終わって次の準備ということも兼ねて良かったと思う。(改善点は)外のボールがまだ見えていない部分があったので修正して、次の試合チャンスで1本出せたらいいと思う。(新チームは)みんな結構楽しくやっている。流れで打てたりしているのでいい雰囲気かなと思う。(次戦に向けて)次は1個のエラーとかチャンスで1本出るかどうかが勝負だと思っているので、そこで1本出せるように集中してやりたい。勝って決勝に進んで全日本選手権にいけたらいいと思う。
・若原(社2=九州学院)
初回から先制点が取れていい流れで来ていた。チームの雰囲気はすごく良かったです。(7回のホームランは)最後は8-0だったので2点取ったらコールドという展開だった。一昨日の試合もコールドにしきれなくて、今朝のミーティングでも点差ついたら最後まで集中して取り切ろうという話も出ていた。次につなげるつもりで打席に入りました。打席に入る前に杉原が相手のピッチャーの情報をくれたのでその情報から狙い球を絞っていた。そしたらちょうど狙っていた球が来たので思い切って振ったら入りましたね。打った時に行ったんじゃないかなと思いました。意識してたところもあったので自然とバットが出て、結果的に良かったです。今はチャンスだとそんなに気負うこともなく、打ててます。(ホームランを打つイメージがありますが)準硬式入ってから自分が何本かホームラン打ってるんですがその試合全部負けてて。やっと勝てたので結構嬉しかったです。(持ち味は)1番ということもあって、今はそんな出塁できてないんですけどもっとチームに勢いを与えられるようになりたい。アウトでもとらえた打球だったりとかチームが行けるぞってなるようなバッティングをしたい。しっかり自分のスイングをして低いライナーで行けばチームにもプラスで自分にもプラスでいけると思うので。持ち味っていうのは低い、速い打球です。(明日に向けて)明日からが東都の1部リーグとか本当に強いチーム。もう一回気を入れ直して、しっかり入りからみんなで集中したい。明日から本当の勝負という感じでやっていきたいです。
・伊藤(ラ1=成立学園)
ピッチャーが抑えてくれて、野手も打って全体的に締まっていた。次につながるいい試合だったと思います。(初回から2点入れて)ランナーがいて、下位打線が打たないとチームも盛り上がらないし、チームも点が取れないので。1番だったが今7番まで落ちたのでやれることをやるだけと思って打席に入った。(打順が変わって)1番はどちらかというとチャンスを作る場面が多い。7番は今日みたいにチャンスで回ってくることが多いのでチャンスで一本打てるように。気持ちが楽になったってこともあるがチャンスが回ってくる分、決めれるようにとしっかり意識して打席に入ってます。(調子は)7番になってから結構ヒットも打てて調子も上がってきた。次の試合からまたピッチャーのレベル上がってくると思うがそこでいい結果残せるようにしたい。(2年生になるが)もうすぐ1年生が入ってくるので引っ張っていけるように、レギュラーとられないように頑張っていきたいと思います。(明日に向けて)専修は去年のリーグ戦で勝てなかったので一発勝負の関東選手権で一勝したいと思います。
TEXT=伊藤なぎさ PHOTO=望月優希、鶴田華穂