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昨年、春秋連覇を果たした東洋大が狙うのは三連覇。思いを一つにリーグ戦に挑む硬式野球部の決意を8日連続でお届けする。
第4日目は佐藤都志也(法3=聖光学院)捕手。昨年は一塁手として出場し、2季連続ベストナインを獲得した佐藤。今年からは本職である捕手として、チームの扇の要となる。一塁手として出場した一年間を糧に、春季リーグに挑むその思いを伺った。(取材日・3月19日、聞き手=川口朋珠)
――ここまでのオープン戦を振り返って、大学生と社会人の力の差は感じますか
対応力が違うなと思います。東洋大にはあれだけ注目されているピッチャーがいるのに簡単に三振せず、しっかり対応してくるというのはキャッチャーをやっていても感じます。リードによって変わってくると思うので、投手陣をしっかりリードできるように勉強していきたいなと思います。
――甲斐野(営4=東洋大姫路)選手が、「佐藤はキャッチャーをやるのは久しぶりだけどリードがうまい」とおっしゃっていました
おそらくですけど、去年ファーストで出ているときに西川(H29年度営卒=Honda鈴鹿)さんの配球を見させてもらって、自分の意見と西川さんの配球を統合しながらファーストをやっていたのがあると思います。このバッターはここが弱そうとか、最後決めたいからじゃあそれまでどういうふうにしようか、というのを考えて守備についていたらキャッチャーでもそれがちゃんとできるようになっていました。視野が広がった状態でキャッチャーができているというのはあると思います。だからファーストをやっていた去年の一年間は大きかったです。
――東洋大の歴代正捕手がつけてきた背番号25をつけることになりましたが
番号に恥じないようなプレーをしたいです。歴代一位とまでは言わないが、名を残せるくらいのキャッチャーになりたいです。
――打撃で数字的な目標はありますか
寮の部屋のドアのところに掲げてあるんですけど、打率4割3ホーマー15打点です。できるかどうか分からないですけど、それくらいやったら三冠王とれるだろうと思って、これを目標に頑張ろうかなと思います。
――中川(法4=PL学園)選手はどんな主将ですか
自分が思っていた最初の印象と違くて、すごく気配り目配りをしてくれます。自分が気づかなかっただけで、キャプテンになる前からそうだったんだと思います。最初の印象はプレーだけで引っ張っていくようなイメージがあったんですけど、意外にプレーだけじゃなくて気配り目配りをして細かいアドバイスをしてくれます。本当に頼りになるしここぞという時に打ってくれるし、みんなからの信頼も厚いです。
――警戒しているチームはありますか
亜細亜大学と國學院大学です。でも一番怖いのは駒澤大学です。1部に上がってきて情報が無いので、どういうバッティングをするか、どんなピッチャーがいるのか分からないので一番気になります。警戒しているといったらその3チームですかね。全体的にピッチャーのレベルが高いです。
――自分も含め、注目してほしいバッターはいますか
自分を一番見てほしいですね(笑)自分以外なら小川(法2=霞ヶ浦)です。小川が自分のバッティングをしたらチームの勢いも乗ってくると思います。打ったら守備も全部良くなります。あとは中川さんです。
――春のチームの目標と個人の目標を教えてください
チームの目標は三連覇です。もうちょっと大きく言うとグランドスラム。春秋リーグ戦も全日本も神宮大会も優勝するっていうのが目標です。個人の目標は、誰もが認める最強打者になることです。
今年の一字「挑」
理由:グランドスラムに向けて、挑戦する気持ちを持って試合に臨めるように「挑」にしました。
◆佐藤都志也(さとう・としや)
身長・体重/180㌢・80㌔
好きな言葉/花よりも花を咲かせる土になれ
尊敬する人/栗山巧(埼玉西武ライオンズ)
今後の掲載予定
4/5甲斐野央投手
4/6上茶谷大河投手
4/7梅津晃大投手
4/8中川圭太内野手
どうぞお楽しみに!