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平成30年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦
4月9日(月) 上柚木公園球場
〇東洋大4―2国士大
(イニングスコア)
3回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
国士大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
(東洋大)
割石(社4=越谷南)、木村(工3=青森)―多田龍(ラ4=高松西)
先輩の意地を見せた割石
若原は先制点を生んだ
猛打賞の活躍を果たした内藤
1勝1敗と勝ち点が3戦目に持ち越しになった国士大戦。投打が噛み合い4-2で勝利を収め、見事勝ち点を獲得した。
先制は三回先頭打者の若原(社3=九州学院)の安打から生まれた。甘く入った球を右前に運び出塁すると、すかさず盗塁を決め得点圏の二塁に進む。前試合から3番を努める伊藤(ラ2=成立学園)、内藤(営4=藤代)の連続安打で1点を獲得。流れに乗った打線は冨田(営3=藤代)の安打を皮切りに四回にも1点を追加し投手陣を援護する。「今まで大きな当たりがなかった冨田が当てていい働きをしてくれた」と印南主将(文3=浦和学院)は振り返った。先発のマウンドを任された割石(社4=越谷南)は、順調にスコアボードに0を並べ七回途中無失点と好投。国士大1戦目、七回途中4失点と調子の出なかった割石だったが「落ち着いて一歩引いて自分を見た」と中1日で調整。勝ち投手の権利を獲得しマウンドを降りた。八回には打線がつながり2点を追加し4-0と国士大を引き離す。割石からマウンドを引き継いだ木村(工3=青森)は九回に2点を失うも4-2で逃げ切り勝利した。
「足を使っての攻撃を意識した」と遠藤学生コーチが語るように今試合で5つすべての盗塁に成功。得点に繋がる盗塁も多く東洋大打線のカギを握っている。 開幕カードを終え勝ち点を獲得したが「とにかくランナーの残塁が多い。14本のヒットで4点しか取れていないのは致命的」(遠藤学生コーチ)12残塁と課題を残し、まだまだ現状に満足はしていない。
次戦は昨春シーズン王者の中大。昨秋シーズン勝ち越しに成功したが油断はできない。今試合で見えた課題を改善し、春季リーグ優勝という目標に向けて一歩ずつ集中して勝ち進む。
■コメント
印南主将(文3=浦和学院)
2試合負けゲームをしてやっと勝ちゲームができたかなと思う。割石さんが粘って投手陣がいいピッチングをしてくれて、富田が今までバントとかでいい当たりがなかったが当てて。4番の内藤さんも3安打猛打賞でいい働きをしてくれたかなと思う。(改善点は)9回にミスから2点取られて少し詰めが甘いのかなと思う。リーグ戦始まってから内外野でミスが出続けているので守備の練習をもっとしていきたい。(3連戦を終えて)入りから流れが悪くて3試合目にしてやっと立ち直れたかなと思う。(次戦に向けて)去年勝ち点を取っていて、恐らく全日本選手権を狙っている中大なので初戦から全員で勝ちを狙っていきたい。
遠藤学生コーチ(営3=文京)
久しぶりに先制することができてそこは打者陣がよく取り切ってくれて、投手を楽にさせられた。試合の終わり方は微妙だったが試合の全体を通して久しぶりにいい試合ができたかなと思う。3戦目ということもあって相手バッテリーが抜けているというか走れるとい感じで、5回までにスチール決めて意識させようと足使って攻撃できたのは大きかった。(改善点は)とにかくランナーの残塁が多い。得点圏の2、3塁でまだ点が入り切れていない。14本ヒット打って4点しか取れていないというのは致命的なので1点でも多く取れるように各打者も戦術としてももっと工夫して、細かい野球を一生懸命やって点を取っていくことが大事。(良かった点)割石が1戦目先発であれだけ点を取られた中、3戦目先発で自分のなかで調整して改善して無失点で繋いでくれたというのは良かった。結果が出ていなくてもチャンスでバットが振れていたのは昨日の反省を生かしてできたと思う。そこは次の試合に繋げていきたい。(3連戦を終えて)まず1個勝ち点を取れたのは良かったと思う。まだ始まったばかりなので油断せず挑戦者なので頑張りたい。(次戦に向けて)次中大戦で去年1回も負けていないので今年も2タテで終わりたいと思う。
若原(社3=九州学院)
勝ち点がかかった試合で勝ちに行くぞというチームの雰囲気もしっかりしていたので気を入れてという感じの入りだった。(自身のプレー)チャンスで打てたのもそうだが、1試合目に相手の投手に抑えられていたのでその投手から打てたというのは大きい。盗塁もしたがすべて決まってそれで一気に流れがきたかなという感じでそこが良かった。(改善点は)最近の自分のバッティングになるが三振でアウトになることが多い。初球から積極的にいこうというのが自分の中であるが結果三振になることが多いので、しっかり狙い球絞ったりだとか工夫してチームに勢いを与えられるようにしていきたい。チームとしては最近守備のエラーが多くそういった細かいミスを減らしていく。投手が頑張ってくれているので打者陣も初回から相手の投手を攻略していきたい。(1番打者として)1番最初に相手の投手と対戦するので、アウトになったらアウトになったでチームに勢いがつくような、いけるという流れを意識している。(次戦に向けて)勝ち点取れるように、チームの雰囲気も今いいので練習からやっていきたい。
割石(社4=越谷南)
前の試合で瀬下が(足に球が)当たったりその分瀬下が頑張ってくれて、今回勝ち点のかかった試合で先輩の意地を見せられたらいいかなと思って投げた。1戦目は自分がアップアップになっていて打者のタイミングを外すなど基本的なことができていなかったので、今回は落ち着いて一歩引いて自分を見てから工夫して投げられた。良くない流れで攻撃が終わったりするのが何回かあったので、その時に0で終われたというか併殺だったり守備に助けられたりしながら0でここまでこれたのが良かった。(次戦に向けて)中大戦は勝てば優勝にぐっと近づくと思うが強いチームなのでしっかりと集中して。今日の勝ちは今日の勝ちなので切り替えて頑張りたい。
TEXT/PHOTO=鶴田華穂