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平成30年度東都大学野球春期1部リーグ戦
4月10日(月)神宮球場
●東洋大1-3中大
(イニングスコア)
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
中大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
(東洋大)
梅津(1敗)、甲斐野-佐藤
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 中島淳(営1=作新学院) | 2 | 0 | 0 |
打指 | 岡崎(営1=帝京) | 2 | 1 | 0 | |
2 | (左) | 小峰(法3=帝京) | 4 | 0 | 0 |
3 | (中) | 竹原(法4=二松学舎大付) | 4 | 2 | 0 |
4 | (二) | 中川(法4=PL学園) | 4 | 1 | 0 |
5 | (捕) | 佐藤(法3=聖光学院) | 4 | 2 | 0 |
6 | (右) | 末包(営4=高松商業) | 3 | 0 | 0 |
打右 | 飯塚(営3=藤代) | 0 | 0 | 1 | |
7 | (一) | 酒巻(営2=成田) | 2 | 1 | 0 |
走一 | 堀北(営2=龍谷大平安) | 1 | 0 | 0 | |
8 | (三) | 津田(総2=浦和学院) | 3 | 2 | 0 |
9 | (遊) | 小川(法2=霞ヶ浦) | 3 | 0 | 0 |
計 | 32 | 9 | 1 |
二塁打:津田(五回)
・投球成績
名前 | 回 | 打 | 球数 | 安 | 四死球 | 振 | 責 |
梅津(営4=仙台育英) | 7 | 25 | 105 | 4 | 2 | 7 | 0 |
甲斐野(営4=東洋大姫路) | 2 | 9 | 29 | 2 | 0 | 2 | 2 |
自己最速の153㌔をマークした
八回から登板した甲斐野
開幕戦を快勝し向かえた中大2回戦。先発の梅津が七回まで粘りのピッチングを見せるも、打線がつながらず3―1で惜敗。昨春唯一の連敗をきした中大との勝ち点の行方は、明日に持ち越された。
先発でのリーグ戦出場は3回目となる梅津は初回から140㌔台の球を連発。187㎝の長身から投げ下ろすストレートとフォークを中心とした変化球を効果的に使いながら安定した投球で見せる。
一方、昨日の開幕戦では計9打点をマークした打線も、中大先発の畠中を打ちあぐね、走者を出しながらもなかなか得点を奪えない。投手戦が続く中向かえた六回。試合は思わぬ形で動いた。先頭打者に内野安打を許すと、その後は盗塁とバッテリーミスが絡み2死三塁のピンチを招く。それでも梅津は「先制点は取られたくなかった」と自己最速となる153㌔をマークし、さらにギアを上げる。しかし続く打者への失策により、1点を失ってしまう。すぐさま反撃したい東洋大は七回、酒巻が受けた死球から、2死三塁の好機を作ると、代打で打席に立ったのは昨日初打席で適時二塁打を放ったルーキーの岡崎(営1=帝京)。しかし岡崎の打球は遊撃手の正面に。得点まで結びつかない。
梅津は7回被安打4の好投を見せたが打線が沈黙。打線の援護をもらえないままマウンドを降りた。捕手としてリードした佐藤は「投手は頑張ってくれたがそれを援護できなかった野手の責任」と語った。昨秋からリーグ戦で先発を任されているが未だ勝ちを手にしていない梅津は「勝ち投手が遠い。とにかく勝ちにこだわりたい」と話した。また、リーグ戦前までは長いイニングを投げることを想定して練習してきたという。自身初の勝利とはいかなかったが、リーグ戦では初めて七回まで投げ、存在感を見せつけた。
八回からは甲斐野(営4=東洋大姫路)がマウンドに上がるも二塁打から1点を追加されてしまう。ようやくその裏、竹原の四球から1死二、三塁の好機を作ると代打出場した飯塚の犠飛で1点を返す。しかし反撃はここまで。九回には甲斐野が4番・吉田(中大)から本塁打を浴び、中大に突き放された。好機を作るもあと一本が出ず3-1で試合終了。昨春唯一勝ち点を落としている中大相手に開幕連勝とはいかなかったが、昨年連覇のチームがここでつまずいてはいられない。新チームでの3連覇に向けた戦いは始まったばかりだ。
◾️コメント
・杉本監督
気負いがあったのかもしれない。当たりは悪くない。流れが向こうに行っているので、どうやってこっちに持ってくるか考えなければいけない。社会人野球ではベテランを出せばいいが、学生野球では指導者の自分がしっかり選手を信用して決めないといけない。その辺のアドバイスはしっかりしてあげたいと思う。
・中川(法4=PL学園)
・梅津(営4=仙台育英)
登板前は初先発ではなかったので特に緊張はしなかった。昨日勝って今日もこのままいこうという気持ちだった。立ち上がりは三振を取れていたし調子は良かったと思う。中盤まではストレートでカウントを取りながらフォークを交えて三振を取れた。途中から中大打線も対応してきたのでまっすぐ中心に変えながら調整した。相手の投手よりテンポが悪くなってしまった。ランナーを出しても先制点は取られたくなかったので、6回に点を決められたときはショックだったが、中川には守備でその前に助けられていたので中川を責める気持ちは全くない。リーグ戦で7回まで投げたのは初めて。(リーグ戦出場3戦目にして勝ち星を取れないことについては)昨日の勝利に続きたいという気持ちで投げたが、今日改めて勝ち投手が遠いなと感じた。とにかくまず一勝したい。昨秋は一勝もできなかったのが引っかかっていた。(自己最速153㌔を出したか)球速は意識していない。0点にこだわってとにかくチームが勝てるような投球がしたい。打者によってしっかり攻め方を変えながら投げることができたと思う。(次の登板では)外野が守りやすく打線がいい流れに乗れるような投球ができるように頑張りたい。
・甲斐野(営4=東洋大姫路)
調子自体は悪くなかった。ただ、変化球で攻めるのかストレートで押すのか迷ってしまった部分があったのが良くなかったと思う。無理にまとめに行った結果。ホームランを打たれたのはフォーク。落ち切らなかったし高く入った。中継ぎはマウンドに上がった時から100%で投げられないといけないのに出来なかったから修正したい。明日は投げる機会があればしっかりと抑えて借りを返したい。
・佐藤(法3=聖光学院)
昨日と違う展開になってしまった。前半からチャンスはできていたが点が入らず、一点が遠い試合だった。ピッチャーは頑張ってくれたがそれを援護できなかった野手の責任。(梅津選手)梅津さんは本調子ではなかったと思うが、その中で自分のピッチングをしてくれたと思う。(ヒットが二本出たが今の調子は)悪くはない。左ピッチャーへの課題はまだあるので、そこを修正していければと思う。(明日へ)絶対勝ち点をとります。
TEXT=松本菜光花 PHOTO=永田育美、松本菜光花