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第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第2節
4月15日(日) 県立保土ヶ谷公園サッカー場
東洋大2-2法大
高いディフェンス力が持ち味の坪川
セットプレーから先制点を奪った
第23回東京都サッカートーナメント予選(以下、天皇杯予選)学生系の部決勝で大逆転勝利を果たした法大との一戦。両チーム一歩も譲らない展開の中、試合を動かしたのは坪川(国3=矢板中央)だった。
自分の役割は「バランスを取ること」だと話す坪川。その言葉通り、中盤からあらゆるところに顔を出してチームのバランスを保っていた。何度か押し込まれる場面もあったが、新チームで臨む公式戦で初めて無失点で前半を折り返す。
先制点を奪いたい後半、56分に転機が訪れる。高橋(国4=FC東京U-18)のCKに競り合いの中で頭一つ抜け出した坪川がインパクト。クロスバーに当たり真下に叩き付けられたボールはゴールラインを割り先制に成功する。これには坪川も「決められて良かった」と笑顔を見せた。その後、74分に途中交代するまで攻守に貢献。最終スコア2-2と勝ち点3を手にすることはできなかったものの、古川監督が「ヘディングとか対人に対する強さとかディフェンス力の高さが(坪川の)持ち味」と分析する通り、その持ち味が十分に発揮された試合だった。
天皇杯予選を挟んで、第92回関東大学サッカーリーグ戦の次節の相手は昨年度王者・筑波大。東洋大にとっても過去2戦勝てていない相手であるだけに、「勝ちたい」と力強く意気込んだ坪川。ここまでの2試合勝利をつかめていないチームに坪川が追い風を吹かせる。
■コメント
・坪川(国3=矢板中央)
セットプレーとか最初押し込まれることが多い中で、今までの公式戦は前半での失点が多かったが初めて無失点で前半を終えられて、後半は徐々にボールを動かせてチャンスを作れた。勝ち切りたかったが同点に追い付けたので良かった。(意識していたこと)セカンドボールを意識していた。あとは自分の役割としてバランスを取ること。相手の2トップが強烈だったので、そのこぼれ球を意識していた。(前節からの切り替えは)前節は失点から崩れていってしまった。失点しても崩れないこと、チームとしてこぼれ球を意識していた。(ゴールシーンを振り返って)いいボールが入ってきたのであとは決めるだけだった。決められて良かった。(筑波大戦に向けて)昨年リーグ戦で前期も後期も勝てなかった相手。勝ちたい。
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=美浪健五