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2018.04.17
サッカー

[サッカー]松崎スーパーミドル!終盤に追い付き勝ち点1を獲得

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第2節

4月15日(日) 保土ケ谷公園サッカー場

東洋大2-2法大


<得点者>

56分 坪川

88分 松崎


<出場メンバー>

▽GK

小池大喜(国4=大宮Y)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U-18)→72分  朝妻佑斗(国3=大宮Y)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

松崎快(国3=大宮Y)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)→74分  神山京右(国1=横浜FC・Y) 

市原亮太(国2=横浜創英)→80分 小林拓夢(国3=帝京長岡)

▽FW

坂元達裕(社4=前橋育英)

丹代藍人(国4=青森山田)


終盤の松崎(中央)のゴールで同点に追い付いた

松崎は得意のドリブルで相手を翻弄した

安定した守備をみせた浦上



 開幕節、0-4の大敗を喫した東洋大。天皇杯予選でも対戦した法大と今季2回目の対決となった。後半に坪川(国3=矢板中央)のゴールで先制するが、その後逆転されてしまう。しかし、終了間際に松崎(国3=大宮Y)のミドルシュートで追い付き、2-2で終了。なんとか連敗を阻止し、勝ち点1を獲得した。

 

 法大は天皇杯予選の時とは大幅にメンバーを変え、U-21代表FWの上田など前線に強力なタレントをそろえる。前半は攻め込まれながらも「守備の部分をもう1回しっかりやろうと話した」と浦上(国4=大宮Y)を中心にしのぎスコアレスで折り返す。

 後半も序盤から攻められるが56分、CKから高橋(国4=FC東京U-18)がファーサイドに蹴り込むと、坪川が頭で合わせる。バーをたたき真下に落ちたボールがゴールラインを割ったと判定され先制に成功。今季初ゴールは坪川のヘディングから生まれた。このまま逃げ切りたい東洋大だったが66分、左サイドからのクロスを折り返されると、中央で警戒していた上田に合わせられ同点に追い付かれる。「気を付けていた形だったが、あっさりゴールを献上してしまった」と振り返った古川監督。その後は法大ペースで試合が進む。すると78分、右サイドからクロスを入れられると飛び出したGK小池(国4=大宮Y)がファンブル。このこぼれ球を再び上田に決められ逆転を許してしまう。

 しかし、今年の東洋大はこのまま終わらない。88分、右サイドで受けた松崎が中へ切り込むと、高橋とのワンツーからミドルシュート。「感触は悪くなく振るだけだった」と放たれたボールはゴール左上へと吸い込まれた。「最後の時間帯までほとんど何もできなかった」と試合を振り返った松崎。チームを救ったゴールに「とりあえず1つ結果を残せて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 試合は2-2で終了。今季2度目の対戦は痛み分けで終わった。


 天皇杯予選に引き続き、終盤に得点する粘り強さを発揮した。浦上は「今までなら負けてた部分もこうやって勝ち点を取ることもできる。今年はいいチームができているんじゃないかなと思う」と自信を持つ。次節は昨年のチャンピオンである筑波大。「難しい試合だし相手が強いかもしれないが、ここで勝つことによって希望をより持てるシーズンになる」と古川監督。手強い相手だが、次節こそ勝ち点3を奪う。


◾コメント

・古川監督

開幕戦で大敗した後なので、まずは失点0で終わろうとして選手を送り出した。前半は危ない部分もあったが、今シーズン公式戦初めて前半を0で折り返せて、その中で先制点を取れたので、できれば1-0というスコアを我慢しながら相手がバランス崩してきたときに2点目というのを取って試合を決められれば理想的な展開だった。(失点は)気を付けていた形だったが、あっさり同点ゴールを献上してしまった。想定できていたが、簡単にやられてしまった。2点目のところは小池がファンブルしてしまったが、判断良く出てきてくれた。ナイスジャッジだったと思う。不運な形の失点で悪い流れの時ってこういうものなのかなと思ったが、松崎が同点ゴールを決めてくれて、負けてもおかしくない試合をよく勝ち点1につなげてくれた。最後までゲームを捨てずにやってくれた選手と、応援に回った選手たちの後押しっていうのが同点ゴールにつながったと思う。(法大は)ストライカーにボールを入れてくるというのは前回戦った時から変わらなかったが、上田選手やディサロ選手が入ることによってヘディング自体の強さとかキープ力というのが一段階上がった感じがあった。その分、対応のところに苦戦した感じはあったが、なんとか粘り強く踏み止まってくれた。上田選手は警戒してた選手なだけにやられたというのは悔しい。(次節に向けて)筑波大までの開幕3試合をリーグ戦決まった時に強豪が続くと覚悟してプレシーズンを過ごしてきた。開幕戦を落として、今日が引き分けということで、次の筑波大は難しい試合だし相手が強いかもしれないが、ここで勝つことによって希望をより持てるシーズンになると思う。


・浦上(国4=大宮Y)

開幕戦0-4で負けたので何としても勝ち点3欲しかったけれど、逆に1-2にされてから追いついたというのは前向きに捉えていけると思う。(法大の上田選手とマッチアップしていたが)もともと代表にも選ばれている選手ですし、能力が高いのは分かっていたので、その中で自分が上田選手を止めることでチームの流れもきますし、個人的に上のステップにいくには個人の部分で負けちゃいけないなと思った。うまくやれたんじゃないかなと思う。(前半は粘り強い守備が見えたが)開幕戦で負けてから守備の部分をもう1回しっかりやろうと話していた。苦しかったけれど前半をゼロで抑えられたことは良かったと思う。(終盤でのチームの粘り強さについて)それが今年の東洋大の良さでもありますし、今までなら負けてた部分もこうやって勝ち点を取ることもできる。今年はいいチームができているんじゃないかなと思う。(次節に向けて)筑波大は昨シーズンのチャンピオンですけど、向こうは2連敗していて死ぬ気でくると思う。こっちはこっちでチャレンジャー精神を持って全員で勝ち点3を取りにいきたい。


・松崎(国3=大宮Y)

個人的には全然だめで最後の時間帯までほとんど何もできなかったけれど、とりあえず1つ結果を残せて良かった。(ゴールシーンを振り返って)スローインからのリスタートでうまい形で抜け出せた。その前にシュートを2本打っていたので、感触は悪くなく振るだけだった。(1つゴールが出てホッとしたのでは)そうですね。なるべく早く点を取りたかったので、いい形で1本出て良かったです。(残り10分での強さが目立つが)本当はそうなる前に試合を決めなきゃいけないんですけど、去年と比べるとやっぱり粘り強さだったり勝ち点を落とさないだったりというところが違うかなと思う。(次節に向けて)天皇杯も出たいし、リーグ戦も一戦一戦負けられないので、ここからまたもう1回勝って上昇気流に乗っていきたい。


[次戦試合予定]

第92回関東大学サッカーリーグ戦1部

第3節 4月29日(日) vs 筑波大

味の素フィールド西が丘にて 14:00キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季