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平成30年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦 中大2回戦
4月17日(火) 上柚木公園球場
〇東洋大6―1中大
公式戦初スタメンの柿岡
同点打を決めるとガッツポーズを見せた
公式戦初スタメンの柿岡(社2=狭山ヶ丘)が同点打を含む2安打でチームの期待に応えた。
逆転の糸口をつくりだしたのは柿岡だった。五回、若原(社3=九州学院)が右前に落とすと三浦(文2=東北)が四球で出塁。2死一、三塁の場面で打順が柿岡へ回る。「絶対に初球を」と初球のカーブを捉えると、打球は左前適時打に。これが同点打となりチームに逆転の流れを呼びこんだ。その後も勢いは止まらない。九回、落ち着いた様子で打席に立った柿岡。「自分のできることをやろうと思っていた」と振り抜いた打球は右前へ落ち、これで1死一、二塁。好機をつくり4番・内藤(営4=藤代)へ打順を回した。
守備では緊張感も楽しみに変えた。「からだで止めて絶対にアウトにしようと思っていた」と185㌢の長身を生かし、積極的に打球を止める。中学の終盤から始めた一塁手。捕球が多く、常に集中力が必要となるが、「緊張感があるがその緊張感が楽しい」と緊張感さえも楽しみに切り替えていた。
中大1回戦ではチームで「追い込まれてからの勝負」が課題になった。その課題を「一番最初に修正してやってくれたのが柿岡だった」と学生コーチの遠藤(営3=文京)は語る。
勝負所でチームメイトからも声かけも力の源だった。「自分の緊張を解いてくれるかのように盛り上げてくれた」と柿岡は振り返る。チームの声援を力に、スタメンデビューを果たした柿岡から目が離せない。
■コメント
柿岡(社2=狭山ヶ丘)
1戦目取られて後がない状況で勝ちにこだわるために何をすればいいかなと思った時に自分のできることはがむしゃらに頑張ることだけだと思ったので無我夢中だった。(初のスタメンは)朝言われて、少しびっくりしたがいつでも打てるように準備はしていたのでそんなに緊張せずにいけた。相手のピッチャーもいいピッチャーだったので、自分のできることをやろうと思ってシンプルにいった。(打ったのは)レフト前の時はカーブ。フォアボールの後だったので絶対初球打ってやろうって思っていた。(意識してやってきたことは)グラウンドでは守備練習やってきたが、自分の長所はバッティングだと思うのでバッティングは自分のできる範囲でやっていた。その結果が今につながったのかなと思う。(守備は)からだで止めて絶対にアウトにしようと思っていた。きれいにやろうとかではなく、形は悪くてもしっかり1つずつアウトを取ろうと思っていた。(ファーストを始めたのは)中学の時まではキャッチャーをやっていたが、中学の終わり頃からファーストになった。それからはずっとファースト。(ファーストの魅力は)アウトに関わる機会が多くて、常に集中力が必要で緊張感があるがその緊張感が楽しい。その緊張感を今日は楽しめていたのでよかったなと思う。(今日のチームの雰囲気は)自分が初スタメンということもあって自分の緊張を解いてくれるかのように盛り上げてくれた。先輩の戸森さんとか杉原さんとかがずっと自分に声をかけてくれててそれがすごく心強かった。(3戦目に向けて)連戦が続いて、1回中日を挟むがそこは集中を切らさずにいきたい。後から勝ったチームの方が勢いがあると思うのでこの勢いのまま勝ちたいと思う。
TEXT=望月優希 PHOTO=川口朋珠、望月優希