平成30年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦 中大2回戦
4月17日(火) 上柚木公園球場
〇東洋大6―1中大
(イニングスコア)
1回戦
| 1
| 2
| 3
| 4
| 5
| 6
| 7
| 8
| 9
| 計
|
東洋大
| 0
| 0
| 0
| 0
| 3
| 2
| 0
| 0
| 1
| 6
|
中央大
| 0
| 0
| 1
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 1
|
(東洋大)
瀬下(営3=藤代)、木村(工3=青森)-多田龍(ラ4=高松西)
瀬下のピッチングが攻撃の流れを作った
無失点投球を見せた木村
走攻守においてチームを引っ張る若原
1敗で迎えた中大との2回戦は、投打がかみ合い6ー1と快勝。勝ち点の行方は次回行われる3回戦へと持ち越しになった。
瀬下(営3=藤代)、木村(工3=青森)の新3年生コンビの継投がピタリとはまった。9回を投げ終わってみれば、先発の瀬下が三回に「高めに入ってしまった」と中大3番に左越適時打を許し1点を先制されるも、打たれたのは両投手あわせてわずか3本のみ。「後ろに木村がいるのは大きい」と瀬下が話すよう、信頼できる仲間がいるからこそ出し惜しみなく自身の持つ力を発揮できた。
瀬下は五回、仲間の失策が続き1死一、三塁のピンチを背負うも、「チェンジアップで引っ掛けさせればゲッツーが取れるかもしれない」と冷静に相手打者を分析。持ち前の強心臓で、動じることなく併殺打に打ち取り攻撃へ流れをつなげた。
一方の木村は、「四球は絶対出さないようにしようと意識した」と振り返ったよう、4回を投げて無四球。打たれたのも九回の先頭打者のみと、要所を締める無失点投球を見せ、瀬下から引き継いだマウンドを危なげなく守りきった。
打線が繋がった。1点ビハインドから今季初スタメンの柿岡(社2=狭山ヶ丘)が左前適時打を放ち同点に追いつくと、4番・内藤(営4=藤代)がライト線を破る走者一掃の適時二塁打を放ち2点を追加。東洋大持ち前のベンチの雰囲気同様、打線の勢いも止まることがなかった。六回、九回にも先頭打者の粘りの出塁と相手野手の失策が絡み追加点を得ると、前日9点差をつけられ大敗した相手に5点差をつけ勝利した。
また、リードオフマンの若原(社3=九州学院)の存在が重要になっている。今試合3打数2安打。五回には二死から若原が左前打を放つと、相手野手の失策が絡み、一気に三塁まで滑りこんだ。この好走塁からチームはより活気付き、逆転の流れができた。「 若原は広い視野を持っていて、積極的に先の塁を狙うことや、守備の面でも助かってる」と遠藤学生コーチ(営3=文京)。走攻守において、新チームには若原の存在が欠かせなくなっている。
春季リーグ戦2カードの中大戦も、開幕カードの国士大戦と同様に勝ち点の行方は3戦目へもつれ込んだ。もう一度集中力を高め、まずは目の前の勝ち点奪取にチームが全員で臨んでいく。
■コメント
・印南主将(文3=浦和学院)
ピッチャーの瀬下がよく投げてくれました。昨日はチャンスで打てず、今日は相手のミスも含めて、スタメンで初起用の柿岡がちゃんと打ってくれて、1本出たところでチームに流れを呼んでくれました。(投手陣について)野手のミスもありながらも瀬下、木村とよく投げてくれて、瀬下に関しては安定感があって安心して見ていられました。(次戦に向け)最近野手のミスが続いていて、試合はミスが多い方が負けると思うので、ミスを減らしてチャンスで1本打てるよう練習し直したいと思います。
・遠藤学生コーチ(営3=文京)
若原が1番としてあれだけ出塁してくれたことが大きかったですし、ピッチャー陣も本当によく抑えてくれました。今日は今季初スタメンの柿岡を3番で使ったのですが、1、2打席目は結果が出ず、それでもなんもか自分でもがいて3打席目で結果を出してくれたので、それが一番大きかったかなと思います。昨日の試合後、チーム全体で「追い込まれてからの勝負がまだまだ弱い」という反省がでて、今日は一番最初に修正してやってくれたのが柿岡だったというのもあり、良かったですね。(若原選手の安打から流れができましたが)若原は広い視野を持っていて、積極的に先の塁を狙うことや、守備の面でも助かってる。チームとしては若原みたいな選手がもう一人二人出てきてくれると楽だなとは思います(笑)
・木村(工3=青森)
昨日不甲斐ないピッチングをしてしまったのでそれを取り戻そうと、あとリードしてたので絶対逆転は許さないぞという気持ちで、とにかくストライク先行でどんどん攻めてこうと思っていました。(被安打1だったが)調子はそんなに良くなかったが、中大の打者も打ち上げてくれたので取りやすかったです。(意識した点)流れがあるので、フォアボールは絶対出さないようにしようと意識したしました。次戦も今日みたいなピッチングができるように準備したいです。
・瀬下(営3=藤代)
(五回、ピンチから併殺打に打ち取りましたが)2番バッターのスイングを見たときに、チェンジアップで引っ掛けさせればゲッツーが取れるかもしれないと思って、狙い通りに決まって良かったです。(今日は5回までの登板となりましたが)木村が後ろに控えているっていうのは本当に大きいです。短いイニングなら信用できるピッチャーですし。頼りになります。(今日の投球を点数で表すと)点を取られたから70点。やっぱり、ストライクとってからの2球目だったので、いいバッターでしたし、際どいところで仕留めようと思ってたんですけど、ちょっと高めに入ってしまいました。それにあの回一死からフォアボール出してしまったので、勿体無かったですね。自分のミスです。
・若原(社3=九州学院)
昨日は授業で行けなくて試合結果を見たら大敗していたので、今日は自分が雰囲気を変えようという意識をもって試合に入りました。(五回の打席は)2アウトだったと思うが、大きいのを狙わずに後ろにつなぐ意識でいました。相手のエラーもあり先の塁を狙うといういつもの姿勢がいい結果につながって、そのあとみんながつないでくれたという感じです。(今日初スタメンの選手もいたが)3番の柿岡が初めて出たと思うんですけど、始まる前にだいぶ緊張していたので、「緊張するけど思いきっていけ」ということを言いました。結果的に今日2安打で、いいところでも打ってくれたましたし、チャンスで柿岡に回したいというのもあったので良かったです。(中大との3戦目に向けて)しっかり1戦目の遅れというか、そういうのを取り戻せるようにしっかりチームに貢献して中大から勝ち点を取りきりたいと思います。
TEXT=永田育美 PHOTO=川口朋珠、大谷達也