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第23回東京都サッカートーナメント予選 準決勝
4月22日(日) 味の素フィールド西が丘
東洋大0-1東京ユナイテッドFC
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国3=柏U-18)
▽DF
渡辺星夢(国4=前橋育英)
浦上仁騎(国4=大宮Y)
土田直輝(国2=大宮Y)
神山京右(国1=横浜FC・Y)
坂本涼斗(国2=柏U-18)→67分 市原亮太(国2=横浜創英)
▽MF
飯澤良介(国1=横浜FC・Y)→60分 出村颯太(国4=桐生第一)
高橋宏季(国4=FC東京U-18)
松崎快(国3=大宮Y)
▽FW
坂元達裕(社4=前橋育英)
丹代藍人(国4=青森山田)→60分 小林拓夢(国3=帝京長岡)
初スタメンながら堂々としたプレーを見せた神山
攻守にわたり奮闘した土田
得意の形からシュートを放つ坂元
第23回東京都サッカートーナメント予選(学生の部)を劇的展開で勝ち上がってきた東洋大と数多くの元Jリーガーを要する東京ユナイテッドFCとの一戦。東洋大は再三ゴールへ迫るも1点が遠く0-1と天皇杯への道が途絶える結果となった。
「チームの攻撃はいい形で、何度かペナルティエリアに入れた」と土田(国2=大宮Y)が語ったように立ち上がりから東洋大のペース。3分、相手のクリアミスを拾った飯澤(国1=横浜FC・Y)がシュートも惜しくもボール1つ分右へ外れてしまう。その後も5分に左サイドから飯澤がクロスをあげるとこれを松崎(国3=大宮Y)がうまく右足で合わせるも枠を外してしまう。すると一瞬の隙をつかれ22分、右からのクロスをヘディングで合わせられ失点。このまま前半は1点ビハインドで終える。
後半も東洋大ペースで試合は進む。まずは49分、右サイド坂本(国2=柏U-18)が中央の高橋(国4=FC東京U-18)へパス。これを外に運びシュートを放つも枠を外れる。この試合最大の決定機となった76分には途中出場の出村(国4=桐生第一)が強烈なシュートもポスト直撃。直後の77分にも中央でパスを受けた坂元(社4=前橋育英)がカットインから得意の左足でのシュートも相手GKの好セーブに阻まれゴールならず。その後もチャンスを決めきれず悔しい敗戦となった。「今シーズンここまで5試合中4試合先制点を与えてしまっている」と古川監督が語るように課題が明確だ。来週には関東大学リーグ戦(以下、リーグ戦)が再開し、昨年度リーグ王者筑波大との試合をむかえる。昨シーズンは2戦2敗に終わっているだけに是が非でも先制点を奪い今シーズンリーグ戦初勝利をもぎ取りたいところだ。
◾コメント
・古川監督
いい形で試合に入ったが、前半あった1回か2回のピンチでこちらにペースがあったのかなという中で先にやられてしまったのは敗戦の要因だと思う。(メンバーの変更意図は)1年生の2人に関しては3月までのプレーシーズンのところでいいパフォーマンスを出してくれてただ、3月中の天皇杯予選の2試合に関しては新入生が入学前ということで起用できないレギュレーションがあってその中で上級生のほうが2試合を通じて頑張ってくれてていいパフォーマンスをやってくれてたので開幕の2試合のところはそこの布陣ということを第一に考えて選手起用をした。土田のところに関しては坪川も今シーズンすごくいいパフォーマンスを続けてくれてたが、相手のシステムを入手しててその中で坪川の潰しの良さというよりは土田のほうがボールを保持しながらどうやってこう崩していくか、ていう風なゲーム展開になるだろうと考えていて、その中で土田のほうがボールを動かすというところでより理解しているので起用した。(今後のリーグ戦に向けて)まずは先に失点してしまうと苦しい展開になってしまうのは間違えないし、今シーズンここまでで5試合中4試合先制点を与えてしまっているというところがチームとしての改善をしなければいけないところだと思う。最終的には自分たちでボールを保持しててもスコアのところで上回っていかないと勝利だとか勝ち点というところにつながっていかないので何回か惜しいチャンスだとかポストに叩いたりだとかいうことあったかもしれないがゴールラインを割れるかどうかが我々のところで足りないというのを今日のゲームで学ばなければならいし、改善しなければならないと思う。
・坂元(社4=前橋育英)
守備は1点に抑えてくれた中で、点が取れなくて負けてしまったので本当に申し訳ない。(再三チャンスは作ったが)シュートを打つことは大事なので多く打てたことは良かったですけど、確実に入れなきゃいけないし、自分中心にもっと引っ張っていかなきゃいけない。(相手の印象は)通用する部分もありましたけど、頭の良さだったり、ベテラン選手の経験だったりはさすがだなと思いました。(リーグ戦に向けて)まずはまだ勝てていないので、勝つことを大事にしたい。そして自分がゴールに絡めるようにしたい。
・土田(国2=大宮Y)
先制点を取られた中で、その後は0で抑えて、後半相手の足が止まってくるだろうと話していて、止まったときに何回かチャンスがあった中で決めきれなかったのが今日の敗因だと思う。ボランチは自分的には悪い印象はなかったが、もっとボールロストを減らすとこだったり、もっとボールを散らすとこは意識していかなきゃいけない。チームの攻撃はいい形で何度かペナルティーエリア内に入っていけたし、自分も絡めていけたところもあったので、そういうところは次の試合に生かしていきたい。リーグ戦に向けて、チームが勝ててない状況だが、切り替えてリーグ戦勝っていい波に乗っていけるようにしたい。
・神山(国1=横浜FC・Y)
一発でやられたなという試合で自分たちもチャンスは作れていたので、決めきれていれば勝利につなげられたかなと思う。(初めての90分フル出場だったが)なんとかチームの力になることを考えて全力でやりました。(相手のプレッシャーは)大学生ではなく社会人ということで経験値も多くて、大学生とは違った強さ、うまさがあって難しかった。(リーグ戦に向けて)リーグ戦はまだ勝てていないので、来週しっかり勝って勝利の軌道に乗りたい。
TEXT=谷口奏生 PHOTO=美浪健五、土橋岳