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平成30年度東都準硬式野球春季リーグ戦1部・日大2回戦
5月21日(月) ダイワハウススタジアム八王子
●東洋大 6―7 日大
(イニングスコア)
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
日大 | 4 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
(東洋大)
岡澤(済1=長野吉田)、遠山(ラ2=成立学園)、割石(社4=越谷南)-多田龍(ラ4=高松西)
マウンドに集まるナイン
公式戦初出場を果たした岡澤
割石は自身の投球に悔しさをにじませた
十二回延長の末に規定により引き分け再試合から一夜空けて行われた日大2戦目。初回に先制されると、一時は逆転するも粘りきれず延長十回の末に敗戦した。
先発のマウンドを任されたのは1年生の岡澤(済1=長野吉田)だった。大学入学後、初の公式戦のマウンドで、調子が出ず先頭打者に三塁打を許す。続く打者にも二塁打と連打を浴び初回に4失点。「なにもできずに終わってしまった」とほろ苦いデビュー戦となった。
沈黙していた東洋大打線が動き始めたのは四回。日大1戦目で4安打と好調の高橋(法2=八戸学院光星)が中越打を放つと、山岡(法3=柳井)の打席間に足を使い果敢にニ塁まで進む。山岡も塁に出ると、続く印南主将(文3=浦和学院)のプレーが相手の失策を誘いその間に高橋が生還。その後も三浦(文2=東北)の右前打、伊藤(ラ2=成立学園)の左前打などと打者一巡の猛攻で6点を取り逆転に成功する。しかしその直後の五回、1点を追加され同点となり試合は振り出しに戻る。
六回からマウンドを引き継いだのは4年目のベテラン割石(社4=越谷南)。自身も予期せぬ登板で「準備不足だった」と制球が定まらず九回までに3つの死球と1つの四球を与えてしまう。それでも要所で締め、スコアボードに0を並べていく。試合が決まったのは延長十回だった。先頭打者に出塁を許すと足を使った攻撃で攻め込まれ、あと1人のところで1点を勝ち越されてしまう。その裏、代打の土屋(社2=習志野)が安打で反撃の火蓋を切るも打線もつならがらず、6-7で惜敗した。
2戦連続延長戦となり「チャンスで1本でないもろさ」と印南主将は攻撃面を指摘した。決めきれない部分が多く打撃面での改善が求められる。遠藤学生コーチ(営3=文京)も「勝ちきれないところが痛い」と口にする。このカードで勝ち点を落とすと優勝の可能性が消えてしまう。日大3戦目に向け嫌な流れを変えたいとこだ。印南主将を筆頭にもう一度チームを立て直し1勝1敗に持ち込み勝ち点を取りに行く。
■コメント
・印南主将(文3=浦和学院)
1年生のピッチャーが先発で、初登板だったが緊張しながらも4点固めて取られただけだったのでこれからも期待できるかなと思う。それと逆に攻撃面では四回の6点しか取れなかったのでチャンスでもう1本出せないバッティングのもろさが出てしまったと思う。(四回に6点入れたのは)相手のミスがかなり大きかったので、自力で点を取れるチームにしていかないといけない。(2日連続での延長戦は)決め切れない部分が大きい。小さいミスをなくして、しっかり大事なところで1本出して決め切れるようにしたい。(下級生の起用は)調子がいい人間を使えるのがリーグ戦なので、調子を見ながらどんどん入れ替えてやってる結果が今のメンバーです。(岡澤選手を先発にきめたのは)入ってきてすぐの紅白戦でいいピッチングだったので瀬下と相談しながら決めた。(明日に向けて)今日は大事なところで1本出なかったのでみんなで意思疎通して、チームで1本出せるように勢いよくやっていきたい。
・遠藤学生コーチ(営3=文京)
やっぱり最後勝ちきれないというのが、負け試合ではなく今回の試合は勝ってもおかしくなかったが勝ちきれないというのがチームとしてすごく痛いし3戦目に向けて嫌な空気だなというのが全体の感想。1年生が先発で。1年生が打たれるのはしょうがない。攻めて点を取られるのはしょうがないよとは言っていたのでそこは責めるところはない。ただ、細かいところで野手がミスしてしまったりだとか、相手のミスにもっと付け込んだりずる賢くやったりできないと試合に勝てないかなと思った。(岡澤の起用理由は)単純に調子が良いのと球質が良かったところ。まだまだ勉強するところもあるし、やっぱり東都の1部リーグになってくるとあのぐらいの球では簡単に打たれてしまう。本人が今回の試合で1番分かったと思う。今回の経験を生かして次の登板で頑張ってくれればチームとしては良い。(敗因は)走ってくる相手にしっかりとケアができなかったところ。無死二塁を作られてしまったところ。逆にうちは点を取った回は無死でランナーが貯まるし得点圏にできるが、それができなくて一死二塁、二死二塁どうしても打つしかなくて。その点向こうは足でかけまわしてきて得点圏に作れていたのでそこの違いですかね。(日大3戦目に向けて)負けが続いているので、自分も一回リフレッシュして勝ちにこだわりがつがつ行って、なんとか1勝1敗に持っていきたい。
・割石(社4=越谷南)
1年生投げさせてみたが壁があったというか実力が出てなかったという感じで。個人的には毎回四球だったり死球だったりで、情けないようなピッチングしてしまった。本当は他の人に繋ぐ予定だったが、僕が個人的に準備不足だっただけ。1年生の岡澤も2年生の遠山もいい球投げていましたし、それで打たれるのはしょうがないのでそれでも勝てたゲームだったので悔しい。悔しいです。(調子は)良くなかったが急に作れと言われて。僕が考えていたオーダーというか流れとベンチとの食い違いがあって。六回に急遽投げることになって。でも言い訳はできない(課題は)先頭の制球。七回、八回、九回、十回とランナーを出してしまって、意識はしていたが体がついてこなかったので次回までに修正してくる。(次戦は)負けられないのでもちろん投げる機会があれば投げる。
・岡澤(済1=長野吉田)
何もできずに終わってしまった。自分の持っているものや、良さが出しきれずに終わってしまった。(緊張は)緊張は想像していたよりはなかった。(先発の準備は)風呂に入る時間、食べるもの、寝る時間だったり高校の時にやっていたことをひたすらやりました。(先輩からアドバイスは)もらっていました。どのバッターを注意するかとか、そういうことを教えてもらっていたが、それを生かせるほど自分の出来が良くなかった。(高校野球と大学野球の違いは)雰囲気も全然違って応援もそうだし、ベンチの雰囲気も違った。バッターも今までの感覚だとファールだと思った球が打たれたりとか、レベルが高いと感じた。(今後の目標)昨日が引き分け再試合になり、今日大事な試合だったのに結果を出せなかった。次チャンスをもらえるかは分からないが、もらえたらチームを勝利に導けるように頑張りたい。
TEXT=鶴田華穂 PHOTO=望月優希