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2018.05.28
相撲

[相撲]白石が東洋大対決を制し、今季初個人戦V!

第56回全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会

5月27日(日)和歌山県営相撲場


団体戦 

準優勝


(団体優秀8チーム決勝トーナメント)

決勝

東洋大

2対3

和歌山県庁

●中嶋

引き落とし

○沢田

○白石

上手投げ

●冨田元

●城山

押し出し

○森本



個人戦

優勝 白石

準優勝 城山

第3位 中嶋


個人戦で優勝した白石の初戦の取り組み


左から第3位の中嶋、準優勝の城山、優勝の白石


 今年度2度目の社会人選手との対戦となる選抜和歌山大会。個人戦には東洋大から4人の選手が出場し、白石(法4=専大松戸)が優勝、城山(法3=金沢市工)が準優勝、中嶋(法4=愛工大名電)が第3位入賞と大健闘を見せた。一方団体戦は4年ぶりの優勝を目指すも、実業団チームにあと一歩及ばず準優勝となった。

 

 2年連続で東洋大対決となった個人戦決勝。自由自在の取り組みで相手を圧倒してきた白石と、選抜九州大会個人戦優勝から安定した強さを見せ続けている城山の取り組み。両選手が拳を土俵につけたと同時に相撲場の静寂が破られる。「突っ込んだら勝てる」と城山は立ち合いから勢いよく前に出るも、それを読んでいたかのように白石は左へかわす。一瞬にして城山の背後を取ると、そのまま送り出しで勝負あり。わずか2秒足らずで後輩を下し、今季初の個人戦タイトル獲得に白石は「後輩には負けたくなかった。優勝できてうれしい」と振り返り、浜野監督も「最後まで自分の相撲が取れていて良かった」と白石を称賛した。

 

 

 一方団体戦は決勝戦で和歌山県庁にあと一歩及ばず準優勝となるも、「収穫の多い試合だった」と城山は前向きに振り返った。今回行われた選抜和歌山大会の団体戦は3人制であり、学生のみの大会で行われる5人制よりも一人一人の結果がチームの結果に大きく左右する。中でも今大会大将を務めた城山は、決勝戦までの全6試合中5試合において1-1の場面で大将戦を迎えており、自身の結果がそのまま勝敗へ直結するというプレッシャーのかかる場面においても安定した取り組みを見せ続けた。決勝戦以外を全勝したことについて、「最後の最後で負けてしまい大将としての仕事は出来なかったが、ずっと勝てたのは自力が付いてきていると証拠だと思う」と話し、自信を深めた。

 

               

 2週間後には昨年度創部初優勝を果たした東日本選手権大会が控える。「団体も個人も優勝を目指す」と口々に意気込みを話した選手たち。東日本団体2連覇と同時に、個人戦では東洋大の選手の表彰台独占に期待がかかる。

 

■コメント

・濱野監督

(白石選手は)最後まで自分の相撲が取れていて良かった。(城山選手は)決勝まで行ったら、ちょっとした差だ。白石と城山の力は同じ。(2人の勝敗を分けたのは)思い切りの良さ。白石は勝負にかけた。(団体戦は)みんな良くやったが、決勝まで行けば力は一緒。(団体戦で予選敗退した九州大会と比べて)やっぱり今日は気持ちが乗っていたのだと思う。

 

・白石(法4=専大松戸)

(決勝戦は東洋大対決だが)後輩には負けたくなかった。優勝できてうれしい。(意識したことは)特には無いが、みんなが警戒して待っていたので前に出てみたりした。(攻め方を決めるのは)当たってから。待っているなと思ったら出るし、出てきたら引くし。緊張は昔からしない。やるしかないし、考えても仕方がないので。(東日本選手権に向けて)個人・団体ともに優勝できるように頑張ります。

 

・城山(法3=金沢市工)

(個人戦決勝は)突っ込んだら勝てるのではないかと思ったが、先輩もやっぱり考えてきていて、ほぼ後ろを取られてしまった。結果的に3人個人戦入賞出来たのでそれは良かったなと思う。(団体戦では一勝一敗で大将戦を迎えることが多かったが)最後の最後で負けてしまい、大将としての仕事は出来なかったなと思う。でも、決勝までは一勝一敗から大将としてずっと勝てたというのは自力が付いてきている証拠かなとも思う。自信にはなった。(決勝前にチームで話していたこと)和歌山県庁は今の所一番戦力が充実している相手なので、そういう意味で楽に行こうという話しはした。(両親が見にきていたが)気合いは入った。父が元々大学相撲までやっていたので、結構アドバイスをもらったりした。(東日本選手権に向けて)団体・個人ともに優勝を目指します。

 

TEXT/PHOTO=永田育美

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