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2018.06.11
硬式野球

[硬式野球]全日本開会式 中川主将「監督を胴上げしたい」

第67回全日本大学野球選手権大会開会式

6月10日(日) 明治神宮会館ホール



注目が集まる3投手(左から甲斐野・梅津・上茶谷)


初の全日本選手権を迎える杉本監督


「監督をもう一度胴上げする」と誓った中川


 チーム全員で日本一を目指す


 全日本大学野球選手権大会の開会式が行われ、出場27大学が明治神宮会館ホールに集まった。

 杉本新監督の元、東都大学野球リーグ戦3連覇を果たした東洋大の次なる目標は大学日本一。監督は「負けたら終わりなので単純明快な戦いになる。自分の経験を生かして、トーナメントでの戦い方を選手たちに伝授できると思う」と初の全日本選手権を前に、意気込みは十分だ。

 「監督を胴上げできるよう、一戦一戦大切に戦いたい」。中川主将(法4=PL学園)は主将挨拶で決意を述べた。

 また、リーグ戦通算6勝を挙げ、チームを優勝に導いたドラフト候補上茶谷(法4=京都学園)は「個人記録よりも勝つことだけを考えていく。チームの勝ちに貢献するピッチングをしたい」と語った。

 初戦は13日、11時30分より東京ドームで開催される。


■コメント

・杉本監督

リーグ戦と違って負けたら終わりなので単純明快な戦いになると思う。リーグ戦を終えて投打ともにいい形できている。リーグ戦では打撃陣は最初良かったが途中で苦しんだ。それを越えていかないともう1つ上のレベルに行けないのでチームとしてそこの確認作業をした。クリアしてきていると思う。リーグ戦は選手たちの方が経験があるが、トーナメント戦は自分の方が経験があるので、トーナメントでの戦い方を伝授できるかなと思う。トーナメント戦での戦い方はミーティングで言い続けていて、選手たちも理解してくれている。それをできるかどうか。「学生らしい試合」をしていきたい。スポーツは相手を認める、尊重することから始まる。リーグ戦と違ってデータのないピッチャー、バッターにどういうアプローチをしていくかが大切。バッターは中川が主軸。佐藤、中川にどれだけいい形で回すかが重要になる。

 

・中川主将(法4=PL学園)

盛り上がってきていて、チームの雰囲気としてはいいと思う。自分の調子は万全。日本一しか目指していないし、そのために一戦一戦を大切に戦っていきたいと思う。

・甲斐野(営4=東洋大姫路)

(今の状態は)自分の調子もチームの調子もバッチリ。初戦が大事なので、どっちの大学がきても勝てるようにしたい。(注目されていることに関して)ありがたいことだが、それに浮かれるというか変な勘違いはせず相手バッターを抑えていくことだけを考えたい。(注目している選手は)九州産業大の4番バッターはいいバッターだと聞いているし、東海大の青島は去年中川がジャパンの合宿でいいピッチャーだと言っていて気になる。(注目ピッチャーが3人いるなかで、自分の強みは)同じ身長や体格だったりはしますけどそれぞれタイプが違くて、負けているところばかりですけど自分はまっすぐや変化球のコンビネーションが武器だと思っている。(全日本に向けて3人で話したことは)梅津が中央戦以来投げれていなくて、東都で優勝してやっと梅津が投げれるということで、暴れてくれっていうようなことを話した。でも上茶谷が1戦目で勝たないと2戦目で梅津が投げれないので、そこは相当プレッシャーに感じるみたいです。(先発はもう言われているか)はっきりと言われているわけではない。(自身の出番は)リリーフで長いイニングになるかもしれないと言われているので、いつも通り準備を怠らず自分のベストピッチングをしたい。

・梅津(営4=仙台育英)

リーグ戦での悔しい気持ちを全日本でぶつけたい。上茶谷や甲斐野が全日本にいって自分を投げさせたいと言っている記事を見て、早く投げたいという気持ちが強くなった。投手としてライバルでもある二人がそう言ってくれてることでモチベーションがすごく上がった。リーグ戦中も、二人からは全日本で投げさせてやるからと言われていた。目標はとにかく勝つこと。いつでも投げられるようにしっかり準備をしたい。

・上茶谷(法4=京都学園)

最終的な目標は優勝。そのために自分も流れをつくっていきたい。自分では準備できていると思います。接戦になると思うので、相手に向かっていくというの忘れずに戦っていきたい。(奪三振数の記録は)個人記録よりも勝つことだけを考えていく。(どんなピッチングをしたいか)チームの勝ちに貢献するピッチングをしたい。甲斐野、梅津もいるのでそこにひっついていくだけだと思っています。後ろに甲斐野がいるので前半から飛ばせる。記録は後からついてくると思うので。個人で目立とうとかは思っていない。チームの目標であるグランドスラムを果たすために勝つことだけを考えたい。自分たちもチャレンジャーとして臨みたい。

 ・佐藤(法3=聖光学院)

チームの雰囲気は悪くないし、優勝の勢いのまま良い雰囲気の中で練習できている。その雰囲気のままで大会を迎えられたらと思う。日本一に向けて始動してきている。マークされているとは思うから、それに負けないくらい自分自身で準備をしてやっていきたい。グランドスラムを目指してやってきているから、それの2個目。しっかり一戦一戦戦っていきたいと思う。

・堀北(営3=龍谷大平安)

チームは今、一丸となってがんばろう!という雰囲気。いいと思う。空き週のオープン戦であまり結果は残せてないけど、全日本選手権に照準を合わせて準備してきているから心配はしていない。優勝を目指して一生懸命やっていきたい。

・山田(総3=桐生一)

今のチームの雰囲気はだいぶ良い。自分の調子としては最終戦からだいぶ上がってきている。その調子をしっかり維持できている。全日本選手権でも優勝を狙っていきたい。

・小川(法2=霞ヶ浦)

日本一を取るために雰囲気を上げてやれていて、良い感じだと思う。自分自身の調子は最終戦のあたりから上がってきているので、そのまま維持できれば全日本選手権でも問題はないと思う。去年は初戦で負けているから今年はなんとしても優勝を目指す。


TEXT=松本菜光花、PHOTO=須之内海、松本菜光花、川口朋珠