Article

記事


2018.06.16
サッカー

[男子サッカー]チームの無失点勝利に貢献 渡辺「このポジションは譲らない」

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第10節

6月16日(土) 味の素フィールド西が丘

東洋大1-0国士大


その左足からチャンスを演出する渡辺


誰よりも大きな声でチームを盛り上げる



 毎試合チームの勝利のために率先して声を出し続けているのは、4年生の渡辺(国4=前橋育英)だ。この日も安定感のあるプレーでピンチの芽を摘み、国士大に1-0とチームの勝利に貢献した。


 今節を含め、ここまで第92回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)10試合中9試合に左サイドバックでスタメン出場を果たしている渡辺。4年生となった今年は、チームを支える責任感が生まれ欠かせない存在となっている。前半には自ら長所と語るヘディングで、背後からせまる相手にシュートを打たせずクリアするなど、90分通して相手に決定的な仕事をさせなかった。

 チームのバランスを保つ役割の多い渡辺だが、「上がれるチャンスがあったら上がろうと思っていた」と話すようにこの日は攻撃にも意欲を見せた。35分のペナルティエリア手前でのFKでは、得意の左足でゴールを狙う。また、後半には左サイドを駆け上がって前橋育英高校からの同期である坂元(国4=前橋育英)からパスをもらうと、最後は自らシュートでフィニッシュ。惜しくもゴールとはならなかったが、積極的な攻撃参加が随所に見られた。


 「4年生は今年で最後なので全力でやっていきたい」。ラストシーズンを送る渡辺は、今後も自分のポジションを明け渡すつもりはない。様々なタイプのサイドバックが東洋大にはいるが、渡辺は4年間の経験で培ったその声でスタメンに定着している。リーグ戦の序盤はつまずいたものの、初の連勝を飾り勢いづく東洋大。渡辺も「流れは完璧に来ている」と口にするようにチームの雰囲気は最高だ。次節、首位・早大を倒し3連勝でリーグ戦の前期を終えることができるか。左サイドからピッチに響き渡るその声は、まさにチームを鼓舞するカンフル剤だ。


■コメント

・渡辺(国4=前橋育英)

前半は自分たちのパスサッカーができたが、後半は相手に押し込まれることが多かった。全員で声を出して集中して最後まで戦えた試合だった(自身のプレーは)いつも心がけている声を出したり、球際だったりチームの雰囲気を盛り上げることができたと思う。(積極的な攻撃参加もあったが)あんまり普段攻撃参加していないので、今日は積極的に自分が上がるチャンスがあったら上がろうと思っていた。(チームでの役割は)最上学年として責任感もあるし、最初の1節から6節までは流れが悪くてチームでミーティングなどしてきた。4年生は今年で最後なので全力でやっていきたい。(ポジション争いについて)いつもチーム内で競争していて、自分は長所であるヘディングだったり、コーチングの面では負けないようにしている。このポジションは絶対に譲らないつもりでやっている(集中応援だったが)全員の声もそうですが、小さい子の声援もすごく聞こえていたので、やっぱりそういう声が力になるのでありがたい。(次節に向けて)連勝で流れは完璧に東洋大にきているので、相手は1位の早大ですけど練習からしっかりやって3連勝で終えれるように全員で頑張りたい。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦1部

11節 7月1日(日)vs早

Shonan BMW スタジアム平塚にて 14:00キックオフ

TEXT=美浪健五 PHOTO=金澤瑞季、美浪健五