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第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第10節
6月16日(土) 味の素フィールド西が丘
東洋大1-0国士大
<得点者>
18分 坂元
<出場メンバー>
▽GK
松本健太(国3=柏U-18)
▽DF
坂本涼斗(国2=柏U- 18)
浦上仁騎(国4=大宮Y)
土田直輝(国2=大宮Y)
渡辺星夢(国4=前橋育英)
▽MF
坪川潤之(国3=矢板中央)→82分 神山京右(国1=横浜FC・Y)
高橋宏季(国4=FC東京U-18)
野本幸太(国2=市立船橋)
飯澤良介(国1=横浜FC・Y)→86分 横山塁(国1=FC東京U-18)
▽FW
坂元達裕(社4=前橋育英)
松崎快(国3=大宮Y)→77分 小林拓夢(国3=帝京長岡)
勝ちロコを披露する選手たち
今シーズン4ゴール目をあげた坂元
再三ゴールに迫った松崎
前節大量4ゴールと攻撃陣が躍動した東洋大と国士大との試合は、エース・坂元(国4=前橋育英)の1点を守り切った東洋大が今シーズン初となる連勝を飾る結果となった。
「分岐点となるゲーム」と古川監督が位置付けた試合の序盤は国士大ペースで進む。14分相手にループシュートを打たれるもゴールライン手前で土田(国2=大宮Y)がクリア。なんとかピンチをしのぐ。すると18分に坂本(国2=柏U- 18)が右サイドの松崎(国3=大宮Y)にパス。これを受けた松崎が仕掛けてクロスを上げるとニアサイドに飛び込んできた坂元がダイビングヘッドでゴール左下隅に叩き込み欲しかった先制点をゲット。これで坂元は2試合連続ゴール、今シーズン4ゴール目となった。
後半は序盤、60分に野本(国2=市立船橋)、67分に高橋(国4=FC東京U-18)がシュートを放つもチャンスを決め切れずにいた。ここから国士大の猛攻にあうがチーム全員が身体張ってゴールを割らせない。85分にはCKのこぼれ球を拾われミドルシュートを打たれるもGK松本(国3=柏U- 18)がファインセーブでピンチをしのぐ。最後まで集中力を切らさなかった東洋大が今シーズン二度目となる“ウノゼロ”を達成し見事に勝利をおさめた。古川監督は「守備面でみんなが意識してくれた成果が1つ結果に出たと思う」と3試合ぶりとなる無失点に安堵した様子を見せた。
次節は首位・早大との試合。ここで勝利を収めれば4勝3分4敗と成績を五分に戻せる。3連勝3試合連続の“勝ちロコ”を見せる。
■コメント
・古川監督
順位が近いチームとの対戦で、ここでの勝敗によって後期リーグのところを残留というのが目標になるのか、それとも上位を目指してやれるのかというふうな分岐点となるゲームになることは選手たちに話して送り出した。決してプレッシャーをかけるつもりはないが、いまここで頑張っておかないことにはあとから苦しむということを話した。相手も勝ちに前線からプレッシャーをかけにきていてうまくかいくぐってるように見えていたが、でもその圧力で1個間違えたらつかまって失点してしまうというゲーム展開だったと思うがなんとかそこのところで自滅することなくそこを切り抜けたあたりからチャンスを作り始めてその中で先制点を取れたのはいい流れだったと思う。(無失点での勝利だが)まずは先制点を取ったことによってより守備の意識がやられさえしなければ勝てるというふうになった。守備のところに関しては5節の桐蔭大に0ー3で敗れたところからチームとしてもう一回守備のところに目を向けてチームを生まれ変わらせられる要因になるようにしっかり守備面で整備しましょうと取り組んできていてみんなが意識してくれた成果が1つ結果に出たと思う。(次節に向けて)相手は首位のチームだし、我々も1個でも順位を上げて勝ち点を積み重ねて、前期を終えたいと考えていて次勝つことに五分の成績で折り返せるのでそれは後期に向けて苦しい前期だったが自身となって1ついい経験値を積んだ感じになるではないかと思っている。首位のチームで相手はもちろん強いと思うが、しっかりチャレンジャーとしてますばしっかり負けにように戦うこととリードしたときに勝ちきれるようにしたいと思う。
・坂元(国4=前橋育英)
自分がああいう形で先制点を取れて良かった。後半押し込まれる展開が続いて、自分たちが2点、3点と取りに行けなかったのは課題。今日は仁騎(浦上)を中心にみんなが守備を頑張ってくれたので、そこを0で抑えられたことが今日の勝因かなと思う。(連勝について)今まで勝ててなかった分連勝しても下位なので、次節早大に3連勝して少しでも上に行けるようにやっていきたい。(ゴールシーンについて)快が左利きなので右足はそんなに蹴れないはずなのに右足で結構いいボールを上げてくれて、自分はそれに突っ込んでいくだけだった。快に感謝したい。前節2点取ることができて自分の中でも自信になっていた。そこで2戦連続取れたということは自信にもつながる。また次も点に絡めるようにやっていきたい。(次節に向けて)早大は首位を走るチームでめちゃくちゃ強い相手。今連勝している中で自分たちがいつも通りのプレーを発揮すれば勝てない相手ではないと思う。絶対勝てるように頑張りたい。
・松崎(国3=大宮Y)
結構相手がシンプルにサイドボールをふってきて走行距離が増えてしまった試合になった。全体的にコンパクトに守れていい形で取ったりして悪くないゲームだったと思う。(アシストシーンについて)坂本からいいボールがきてセンターバックと1対1だったのであとは自分の能力次第でどうにかなる相手だったのでそこではがせて逆足の右足だったのだか、狙ったところに蹴れて坂元選手が合わせてくれたので良かった。(初の連勝だかチームの雰囲気は)前期の最初のほうは負けが続いてしまって勝てない状態が続いてあまり正直雰囲気はよくはなかったのだが、流経大戦終わって明大に勝ててから直近5試合は勝ち点10取れていてだんだんチームの雰囲気も良くなってきてこうすれば勝てるみたいな雰囲気出てきてはじめている。(次節に向けて)首位の早大との試合だが、自分たちが勝利するのには変わらないし、相手にいかにやらせない、自分たちが主導権をもって先に点が取れるかどうかが勝負になると思う。最後勝って勝ち点15にのせて、成績は五分で後期リーグをむかえたいと思う。
・坪川(国3=矢板中央)
前節勝って連勝したいと思っていた。勝ち点も近い相手で負けてしまうと下に迫られてしまうし、勝ったらまだ上を目指せる試合だったので絶対勝とうと思っていた。(国士大の印象は)去年に練習試合で戦うことがあって、サイドにいいアタッカーがいてロングボールやクロスとかを使ってくるイメージがあった。立ち上がりは自分たちがボールを持って攻撃しようとしたが、プレッシャーも前から来ていたので、途中からチームとして背後を意識していこうと決めたら結構いい攻撃が生まれた。後半は攻められる時間が多かったが、0で終われて良かった。(前半に先制する試合が続いたが)ずっと負けている時期は追う展開ばかりだったので、気持ち的にも今日はリードできているというのは大きい。相手は点を取りにバランスを崩してくるので、そこをうまく突いて追加点を狙いたかった。(集中応援について)負けたらやっぱり雰囲気も悪くなっちゃうので、絶対勝とうと思っていた。アップの時から子供たちも来てくれていて力になった。(次節に向けて)早大は首位で勝ち点が離れているが、早大に勝てば差を縮めることができて、混戦になると思うので頑張りたい。
・土田(国2=大宮Y)
前半に1点取れて2点目を取りにいきたかったが、取れなくても後ろが0でいけば勝てるという話をしていた。後ろが我慢して0で終えられたのは良かった。(国士大の印象は)去年1度戦うことがあって、そこでは自分はいいイメージを持てなかった。スカウティングを見てコーチ陣からしっかり言われていたので、うまく対応できたと思う。(終盤のボランチ起用は)自分が求められているのは守備の部分なので、ああいう時間帯で中盤にパワーを与えるということを意識していた。(今季初の連勝だが)前節が終わってから今日しっかり勝って最後早大戦にいこうと話していた。みんなも強い気持ちがあった。(集中応援だったが)多くの声援は本当に力になる。(次節に向けて)最終節は早大で首位で勢いのあるチームだが、自分たちも今勢いがあると思うので、チャレンジャー精神で戦っていけたらと思う。
[次戦試合予定]
第92回関東大学サッカーリーグ戦1部
第11節 7月1日(日) vs 早大
Shonan BMW スタジアム平塚にて 14:00キックオフ
TEXT=谷口奏生 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季、廣瀬璃子、牧田のどか