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2018.07.30
硬式野球

[硬式野球]9日間連続インタビュー 〜3連覇への軌跡〜 第8日 上茶谷大河

先輩たちの志を受け継ぎ、昨年春からリーグ戦3連覇を果たした硬式野球部。一戦一戦に全力で挑み、戦国東都の舞台で栄光に輝いた選手たちの思いをお届けする。

第8日は上茶谷大河(法4=京都学園)投手。開幕戦を完封勝利で飾るとその後もリーグ最多の6勝を挙げた上茶谷。リーグ戦を通しての成長や、仲間への感謝など上茶谷が感じた様々な思いを語ってもらった。(取材日・6月3日、聞き手=望月優希)


――春季リーグの14試合を振り返ってみていかがですか

初めてリーグ戦全部通して投げることができて、最初の3カード目までは勝ち点を取っていたのですが、4カード目を落としただけでこれだけ緊迫した展開になるというのが東都の面白いところでもあり、怖いところでもあるなと思いました。一戦一戦、どの試合も負けられない戦いでした。

 

――春季リーグ戦を通じて学んだことを教えてください

チームとしては、あと1回負けたら終わりという状況でも雰囲気は全然変わらなくて。むしろいい方向にいったし、焦らなかったのが今後そういった場面でも生かされると思います。最後の最後まで優勝がかかりながらのこういう経験ってなかなかできないし、プレッシャーに負けずに戦えたというのがこの春は良かったなと思います。

 

――上茶谷選手ご自身としてはどうでしょうか

その試合によって捕手の佐藤と話し合って配球を変えたり、フォームを変えたり、その時々の自分の調子にあった投球スタイルが日によって変えてできたっていうのは長く試合で投げてないと分からなかった部分でもあって、それを公式戦の場で出せたということは自分にとっても大きいですね。

 

――捕手の佐藤選手とコミュニケーションはよくとりますか

毎試合話し合っています。普段から仲も良いし、そういった面でやりやすくて。感覚も佐藤と合っているなと思います。

 

――開幕前、調子の立て直し方を課題にしていましたがリーグ戦中はどうでしたか

だいぶ分かってきました。3カード目までずっと調子良くて、立正大戦で初めて崩れました。どういうピッチングスタイルをしていったらいいのかわからない試合だったのですが、試合が終わってから考えたりして。亜大戦は初戦負けてしまったのですが、あえて試合の途中から修正したり、投球のスタイルを変えることができたのは進歩というか、悪いときなりのピッチングを覚えられた試合になりました。

 

――中大戦では開幕投手として完封勝利を経験して

開幕投手はびっくりしました。結果勝てたので良かったですね。今季の完封はあの1試合だけで、出だしが良かったんですが、後半の試合では失点が重なってしまいました。大きい収穫でもあったし、これからの課題にもつながる完封だったのかなと思っています。

 

――開幕前に警戒しているとおっしゃっていた頓宮選手(亜大)を3戦通して無安打に抑えて

秋季もあるので、1年を通して1本も打たれないようにしたいです。力を抜いて投げたとは言いつつ、頓宮選手のときは力が入っていましたね。頓宮選手のときだけは抜こうと思っても力んでしまいました。

 

――1番意識していたのは頓宮選手ですか

各大学の強打者というのはマークしていていました。対決する中で力の入れどころっていうのはその試合の中であると思うし、でもやはり今シーズン終わってみて、自分が前に打たれているからかもしれないけど1番怖く感じたのは頓宮選手でした。中大の吉田選手も結構怖かったし、駒大の岡田選手、国学大の西丸選手、立正大の小郷選手と伊藤裕選手など、各チームに怖いバッターというのはいましたね。

 

――そのバッター陣を抑える上でどんな意識をしていましたか

4番とかチームで1番打つ人が打ったらそのチームが流れに乗っていくので、力を入れたり、考えてやっていましたね。結果的に立正大戦では伊藤裕選手にホームランを打たれてそのままズルズル流れを持っていかれてしまいました。各チームの強打者、4番というのは抑えないとダメだと思います。駒大3戦目でも9回に連打を打たれて、岡田選手にタイムリーを打たれて向こうが流れに乗って最後同点までいったので。チームの要が打ったら流れが向こうに行くというのは分かっていたので、配球や力の入れ具合というのは変えていました。

 

――駒大3回戦での1試合20奪三振が東都新記録、合計87奪三振では歴代7位の記録になりました

春はイニングが多かったので。ほとんどが駒沢戦だと思います。駒大戦でたぶん30個。1戦目で10個、3戦目で20個。亜大戦や立正戦では取っていなくて。それに関しては後からついてきたというか、狙いにいったわけではないです。でもそうやって東都の歴史に記録を残せることはすごくうれしいですね。

 

――最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインの受賞おめでとうございます

そこは優勝という形にさせてくれた野手であったり、自分をリードしてくれた佐藤であったりが、自分が点を取られた試合でも逆転してくれたから。それが優勝につながって、優勝の結果がこういうタイトルになったのでみんなに感謝ですね。

 


◆今後の掲載予定

7/31 杉本 泰彦 監督 

どうぞお楽しみに!