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2018.07.28
硬式野球

[硬式野球]9日間連続インタビュー 〜3連覇への軌跡〜 第6日 佐藤都志也


先輩たちの志を受け継ぎ、昨年春からリーグ戦3連覇を果たした硬式野球部。一戦一戦に全力で挑み、戦国東都の舞台で栄光に輝いた選手たちの思いをお届けする。


第6日目は佐藤都志也(法3=聖光学院)捕手。前年は一塁手として出場していたが、今季から本職である捕手に再転向。正捕手としてドラフト注目右腕3人をはじめとした豊富な投手陣を支えてきた。今季東都リーグで最多タイとなる19安打を記録するなど打撃面でも好調な佐藤が、春季リーグ戦を振り返る。

(取材日・6月3日、聞き手=川口朋珠)



ーー春季リーグ戦を振り返って、ご自身への評価はいかがですか

開幕前に4割3HR15打点を目標にしていましたが、クリアできたのがホームランだけでした。打率は4割に届かず、打点は許容範囲として11打点で二桁いって、ホームラン数だけは4本で。目標にしていた数字を達成したかったですけど自分としては悪くはないと思う。途中で打率が下がってしまったけど、また最後に上げることもできたしやっぱりホームランをこんなに打てると思っていませんでした。目標にはホームラン3本と書いたが、正直1本か0本かなと思っていた。自分の中では打点を意識したいと思っていて、それが最終戦で4打点あげて二桁のって、目標を達成することはできなかったけどそこは良かったかなと思う。この目標はまた来年や秋以降もやっていこうかなと思ってます。



ーー今季になって本塁打が増えた要因はありますか

たまたまだと思うんですけどね。でも去年の冬、井上コーチとかと話しているときにホームランを打つ打たないを別にして、スイングスピードをあげなきゃいけないという話になって。いま全力でスイングしても試合でそれを出しきることは難しい。でもその最大値や、自分のスイングできる力をあげたら試合でスイングできるスピードも徐々に上がってくる。だからスイングスピードを意識して冬場は振り込んできました。そういうのもあって良くなったのかなと思う。あとは下半身の筋力的な部分も並行して強化できたのも良かったかなと思います。



ーーどんなトレーニングをしたのですか

スクワットでお尻の部分を重点的にやりました。下半身の粘りで打つっていうのはピッチャーの変化球に対してもついていけるので、下半身の粘りを意識していました。



ーー注目されている投手陣のフォークなどを止めるのが大変だと伺いましたが

「お前日本一キャッチャー大変ちゃう?」って言われて、まあそうかな、みたいな(笑)プロ注目のあのピッチャーのフォーク止めるの他にいないぞって言われて。でもそれを止めなきゃキャッチャーじゃないし、ピッチャーからの信頼感も無くなってしまう。リーグ戦で結構後逸が多かったイメージがあって、後半は頑張って前で止めるようにはしてたんですけど前半はどうしても逸らしてしまう場面もありました。欠かさず練習を続けていかないといけないなと思います。


ーーどんな練習をしていたのですか

だいたいマウンドから半分の距離で、ランダムにストレートかショーバンかノーバンかを投げてもらって捕るというのをやっています。瞬時に判断しないといけないので、そんなに速くなくても瞬発力がつくのでやっています。



ーーベストナインも考えられるシーズンでしたが

でも僅差でベストナインをとれなかったわけではないし、満票でベストナインとった方が気持ちよくないですか?満場一致で「こいつがベストナインだな」って思ってくれるようじゃないと。去年もベストナインをとらせていただいたんですけど一票だけ入っていなくて、満票になったことがないんです。一票が他の人に入っているということはまだ自分以外の人が推されているということだから、自分の中ではどうしても満票でベストナインをとりたいという思いが強い。“誰もが認める最強打者”を目標にしているので余計に一票でも他の人に入っているとまだまだだと思います。とれたら嬉しいけど、とれなくても満票じゃなかったら全然いい。次の秋は絶対とれるように頑張りたいと思います。




◆今後の掲載予定

7/29 甲斐野 央 投手

7/30 上茶谷 大河 投手

7/31 杉本 泰彦 監督


どうぞお楽しみに!