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水泳部 インカレ直前連続特集1 花車優
9月7日~9日に、学生日本一を決める第94回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が横浜国際プールで行われます。それに際し、インカレ開幕前日まで注目選手のコラムをカウントダウンでお届け!本日は1年生ながらもチームを勢いづける花車優選手です!
東洋大では「REVERSE(リーバス)」のスローガンの下、男子は総合3位、女子は総合優勝で王座奪還を目標に掲げてインカレに挑む!年に1度チーム対抗で挑むインカレは、熱戦が繰り広げられること間違いなし!
高校2年時のインターハイでは100m平泳ぎで優勝、200m平泳ぎで3位。翌年世界ジュニア水泳選手権大会に出場し、200m平泳ぎでは5位に入賞した。高校時代から国際大会を経験している期待のルーキーだ。大学入学当初は体調が安定しなかったものの今ではいい練習ができていて、寮生活も楽しいと語る。4月の日本選手権では自身初の決勝進出を果たした。ジャパンオープンではいい結果を残すことはできなかったものの、その結果を糧に練習に取り組み、7月の東京都選手権では最優秀選手に選ばれた。
初めてのインカレでは100m、200m平泳ぎの両種目でA決勝を目指す。男子平泳ぎには200mにおいて世界記録を持つ渡辺一平(早大)をはじめとした強豪がひしめき合っているが、自身の長所である足首の柔軟性を生かしたキックでレースを引っ張ってくれるだろう。自己ベスト更新、さらには表彰台を狙える花車に注目だ。
――日本選手権、ジャパンオープンを振り返っていかがですか
選手権でかなりいい結果がだせてタイムも良く、初めて決勝にも残れて、いい感触だったんですけど、ジャパンオープンはどの種目もそんなに良くなくて200m平泳ぎはB決勝にも残れなかったんですが、そこで逆に自分の中でポジティブにとらえて東京都選手権やインカレに向けてもっと練習を頑張らないといけないっていう自覚が持てるようになって、今の練習につながっていると思います。
――東京都選手権では最優秀選手を受賞されましたよね
普段の生活にも慣れてきてジャパンオープンの結果もあって練習がしっかり頑張れていたので自信を持ってレースに挑めました。
――大学での練習はどうですか
練習内容もハードになったと思いますが、特に練習前の陸上のトレーニングを1時間しっかりやって、そこでしっかり動きを良くして水中に入っていい練習ができていると感じます。初めのほうは体調が良かったり良くなかったり安定していなかったですけど、最近はずっといい練習ができていると思います。
――寮生活で大変なことはありますか
いくつか仕事があって特別大変とかは思わないですけど、きっちりやらないとって思っています。寮生活は大変なこともあるけど結構楽しく過ごしています。
――水泳を始めたきっかけは
お母さんがもともと水泳をやっていたので、1歳になる前から水に慣れるだけのベビースイミングから入ってずっと続けています。最近はあまりないですが、お母さんも平泳ぎの選手だったので手と足のタイミングなどはアドバイスしてもらっていました。小学4年生のときには平泳ぎで全国大会に初めて出たので、小学校低学年のころぐらいから平泳ぎが専門になったと思います。
――花車選手の持ち味は
足首がかなり柔らかいので、それを生かしたキックだと思います。後半とか離されていたり、並んでいたりしてもこのキックで勝てるっていう自信で泳いでいます。
――レース前のルーティーンはありますか
日本選手権とかジャパンオープンのときは緊張もしていたし、ちゃんと動かさないとなって思って、めちゃくちゃ陸上トレーニングをしたんですけど、東京都選手権では陸上トレーニングをちょっと控えて軽くストレッチをして音楽を聴いてリラックスしてレースに挑みました。あとは、スタート台に立ったときに自分に思ったことを言い聞かせるとかもしています。
――スタート台で手をぐっと握って力を入れているように見えるんですが
あーー、そういえばやりますね!これがルーティーンかもしれないですね(笑)意識せずに自然にやっています。これでしっかり力が入る感じがします。
――負けたくないライバルは
法大の宮本一平くんと早大の大崎威久馬くん、中大の稲垣大智くんは同級生でずっと競り合ってきたのでインカレでは負けたくないです。欲を言えば、200m平泳ぎで渡辺一平選手に難しいですけど、、食らいついていきたいです。
――インカレに向けての練習はどうですか
香川県に帰って国体の予選があって、その後泳ぎがしんどいというか速くない時期があったんですけど、国体予選の前も今戻ってきてからもいい練習ができていて調子も結構いいです。
――香川から東京に出てきて違うことはありますか
めちゃくちゃ便利だなって思います。何か買いに行ったり出かけたりするのも便利です。満員電車は最初ビビりました。初めてびっくりしたのは埼京線なんですけど、考えらなくて(笑)香川県は電車内で立っている人はあまりいないし、車両は2両しかないです。無人駅も結構多いです。
――学部が他の選手と違いますが授業はどうですか
学科の名前が変わったんですけど、萩野(H28年度文卒=ブリヂストン)選手がいた学科です。英語とかフランス語とか語学が学べるのはいいなって思います。結構周りも留学生が多かったり英語が話せる子が多かったりして、みんな明るくて喋りやすくて楽しいです。授業も充実しています。国際大会とか行って知らない選手と戦うのが緊張してしまうので、話しかけて緊張をほぐすために英語を話せるようになりたくて興味があったので今の学部を選びました。
――インカレのリレーの出場は意識していますか
2日目は個人種目もなくて、メドレーリレーに集中できるのでこのまま何もなければ一年生3人と中村(文3=比叡山)さんで組む可能性が高いので、このメンバーで組めるのが最後っていう訳ではないですけど若いメンバーで決勝まで残ってメダルを獲れたらと思います。個人としては背泳ぎが何番で帰ってくるか分からないですけど、もしどこかに負けていたら全部抜けるような力をつけたいと思います。中村さんは練習も強いし、おそらく僕の後をバタフライが阪本(国1=三重)くんでフリーを中村さんが泳ぐんですが、二人とも強くてかなり信頼できるので僕も信じて泳ぎたいと思います。
――最後に、インカレの個人での目標をお願いします
100m平泳ぎは高校2年からベストがでていないのでそのベストを更新するのが一番で、200m平泳ぎは2分9秒台をだしたいです。どちらもA決勝にまずは絶対残って、100mは強い選手が多いですが、200mは表彰台狙って頑張ります。
■花車優(はなぐるま・ゆう)
学部・学科・学年/文学部・国際文化コミュニケーション学科・1年
生年月日/H12・1・28
血液型/B型
身長・体重/181㌢・69㌔
出身地/香川県
出身高校/丸亀高校
エントリー種目/100m平泳ぎ、200m平泳ぎ
TEXT=伊藤なぎさ