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第94回関東大学バスケットボールリーグ戦
8月26日(日) 日体大世田谷キャンパス
東洋大86-59日体大
25|1Q|18
24|2Q|13
11|3Q|15
26|4Q|13
スターティングメンバー
7 大野太聖
8 古賀森人
11 村上飛雄馬
24 ラシード ファラーズ
35 杉田涼
大野はディフェンスでチームを盛り上げた
チーム内で最多得点を記録した東山
先日開幕したリーグ戦。2戦目の相手は昨年3部から昇格を果たした埼玉工大だ。中盤勢いが失速したがディフェンスから仕切り直して盛り返す。下級生の活躍も光り、最終スコア86―59と快勝した。
昨年は2部リーグ最下位と苦い結果に終わった東洋大。2戦目も前日の上武大戦に続いて3部リーグから昇格したチームとの対戦だ。立ち上がりから東洋大が流れをつかむと、課題と言われていた外からのシュートにも積極的に取り組む。しかし途中からプレーがかみ合わなくなり、パスがつながらない。一時は相手に逆転も許したが、東山(法2=桐光学園)の3ポイントシュートがさく裂。チームを助ける一手となった。大野(文4=市立柏)が「ディフェンスから流れを作ることができた」と振り返ったように、2Qでは積極的にプレッシャーを与えるディフェンスで点差を広げた。
迎えた後半3Qでは得点につながらない時間が訪れるが、ディフェンスを仕切り直してリズムを引き寄せる。そのまま最後まで埼玉工大に主導権を渡さずに快勝した。
チームの攻撃の起点はディフェンスだと言える。オールコートで前から積極的に当たり、隙を見てはダブルチームで相手を追い詰める。ディナイで相手に思うようにプレーさせずにミスを誘い、そこから攻撃に転じる。パスカットからの速攻などがゲームの中で多く見られた。
勝利の要因としては下級生の活躍も大きい。スタートで出場する古賀(済2=横浜)や、新入生ながら頭角を現す種田(法1=甲府西)などが存在感を放っていた。中でも2年生の東山は3ポイントシュートを中心に、チーム内で最多得点を決めた。佐藤コーチは「3ポイントシュートを要所要所で決めてくれた」と東山を評価した。学年に偏らず、チーム全体でつかんだ白星となった。
次戦の相手は駒大だ。東山は「駒大はフィジカルが強いチーム。1週間あるので全員でまず練習で一回リセットして、また頑張りたい」と語る。ひとつでも多くの勝利をつかむため、チームはひとつずつ前進していく。
■コメント
・佐藤コーチ
今日は昨日の負けたところの反省を選手全員が修正できたのと、終始自分たちのペースで試合を運べたってところが勝ちにつながったのではないかな。(タイムアウトでは)DFの考えが薄くなってきていたのでそこからしっかり立て直しなさいってことと展開を早くしなさいということを伝えた。今試合は2年生の東山が3ポイントシュートを要所要所で決めてくれた。あれが毎試合安定してくれればそれは武器になるので、彼にはそれを維持していけるようにこれからも続けていってほしい。(見つけた課題などは)まだ試合をやっている中で「ここが勝負所だ」ってところのギアの上げ方を、まだ選手だけで感じられていない部分があるので、そこのところをこれから植え付けていかないといけない。(次戦に向けて)作戦どうのこうのではなく、去年2部の最下位だし失うものはないのでとにかく向かっていく。挑戦者の気持ちで臨んで開き直ってやるしかないと思っています。
・大野(文4=市立柏)
いつも言われているがガードによってゲームの流れってこっちに来たり相手にいったりしてしまうので、今日は自分はよくなかったが山田とか控えで出てくれた澤井とかがいい流れを作ってくれて、フォワードも気持ちよくシュートを打てたりして途中まで流れができたと思うので、そこが勝てた要因かなと思う。(良かった点は)昨日はディフェンスがなかなか相手を止めるポイントというのをうまく抑えられていなかったところでやられたので、今日は全員がちゃんとそういう意識持って臨めたのでディフェンスから流れを作ることができたので良かった。(うまくいかなかった点は)やっぱりディフェンスが早い展開というのがやりたいことだが、ディフェンスがうまくいかなかった時にうまくガードがゲームを組み立てられなかったなというのがある。(次戦に向けて)練習試合でも1回やっていて去年もやっているが、相手の強いポイントとかがわかっているのでとにかくディフェンスを一生懸命やってそこから自分たちの流れを作って、とにかく勝ちたい。
・東山(法2=桐光学園)
昨日個人的にもチーム的にも悪くはなかったがアウトサイドのシュートが全然入っていなくて、今日はスタートの(村上)飛雄馬さんがしっかり決めてくれたのでその周りもしっかり後に続けていけたのがよかったなと思う。(良かった点は)相手がゾーンでやってくるからしっかり空いているところに打つというのを前日にイメージとかしていて、やっぱり昨日の試合はアウトサイドが全然入っていなかったので、試合前に(佐藤)信長さんも仰っていたがシューター陣は打っていいんだけどゴール下でしっかりリバウンドを獲れというのを言われていたので、やっぱり下に迷惑をかけないように自分も今日しっかり打ち込もうと思ってシュートを打てたので良かった。(うまくいかなかった点は)昨日の試合もそうだが3ピリの出だしが悪くて、今日の試合も20点差くらいあったのが10点差になってしまっていたりしてちょっと足が止まった部分があったので、3ピリの出だしをもっとしっかり集中して入れればもっと今日も気持ちよく勝てたのかなと思う。(次戦に向けて)駒澤はフィジカルが強いチーム。1週間あるので全員でまず練習で一回リセットして、また頑張りたい。
TEXT=外狩春佳 PHOTO=稲村真織