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平成30年度東都一部秋季リーグ戦・立正大2回戦
9月5日(水)神宮球場
〇東洋大3Xー2立正大
5回0封の好投を見せた梅津
藤井は次戦以降の巻き返しに期待だ
待望の先発マウンドだ。「今日の投球は50点」と語るのは梅津(営4=仙台育英)。投球練習から捕手・佐藤(法3=聖光学院)のミットから低い音が響き、エースの復活を予感させた。
「初回が一番良かった」と語るように、初回を簡単に三者凡退で抑え完璧な立ち上がりを見せた。しかし、直球に強い立正大打線は二・四回と得点圏に走者を進めていく。「復帰初登板だったので、不安を払拭できれば」と恋女房の佐藤の狙い通り、ピンチを背負っても堂々たる投球で怪我の影響を一切感じさせなかった。本人は「自分の投球でリズムが悪くなってるのを感じた。そこは修正しないと」とはやくも次戦を見据えている。五回を投げ終えこの日はマウンドを降りるも、エース復活の第一歩が確かに歩まれた。
梅津のあとにマウンドに上がったのは藤井(法4=富士市立)。「調子は良かった」と球威のある球を思いっきり投げる投球を披露。しかし、七回に2死を取ったあと遊撃・小川(法2=霞ヶ浦)の送球が乱れ出塁を許す。「あの一球だけが後悔」と語る続く打者への2球目。「打たれた瞬間、行ったなと思った」と話したあたりは左翼席最前列に飛び込む勝ち越し本塁打になった。「次回はしっかり投げてチームに貢献していきたい」と左腕リリーフ陣の軸は言葉少なに神宮球場をあとにした。
実に148日ぶりのリーグ戦復帰となった梅津。「長いイニングを投げて勝つのがエース」と語る自らのエース像とは違う形になったものの、大器の片鱗を見せた。次の試合は空き週を挟んだ亜大戦。3度挑んだ初勝利を次こそつかむために、大型右腕は力一杯腕を振る
■コメント
・梅津(営4=仙台育英)
初回が一番良かった。3人で抑えられたのが大きかった。そこから尻下がりになってしまったのが反省点。小郷に対して警戒していたので、特に力を入れて投げた。自分が降りてからホームランで逆転されてしまったが、藤井は真面目だし、責める気持ちはなかった。自分にもすごく謝ってくれて少し泣きそになっていたので、自分も泣きそうになったが優しく声をかえた。
自分の投球が守備の時間が長くなってしまって、打者が点を取りにくい形になっているなということを試合中すごく感じたので、そこは課題。今日の投球は50点ぐらい。オープン戦ではあまり長いイニングは投げてないので、初めて5回まで投げて少し疲労感はあった。長いイニング投げられるようにしたい。まずは1勝したいという思いで投げていた。結果的に負けなくてホッとした。上茶谷は本当に尊敬する仲間で刺激をもらっている。まずは1勝できるように、空き週もしっかり調整していきたい。
・藤井(営4=富士市立)
調子自体は良かった。梅津の五回までというのは予定通りで、次は自分と言われて準備していた。途中までは良かったんですけどね。あの一球だけです。打たれたのは直球。安易に攻めすぎたなと思います。次の登板機会があればしっかり抑えて挽回します。
・甲斐野(営4=東洋大姫路)
今日は体の調子が良かった。球種的にはカーブかな。ここまで立正大だと木下に打たれてたから、勝ったらもう試合することもないし抑えたいと思ってた。先頭で出てきて、三振は取れなかったけどしっかりアウトを取れてリズムに乗れたかな。今日は梅津に勝ちがつかないで自分についたけど、とりあえず勝てて良かったと思ってると思う。全員で取った1勝ということで勝ちが大きい。2連勝でこのカード取ったことで今後は他のチームに挑まれる構図にはなると思うけど、むしろこっちからかかって行くくらいの気持ちでやっていきたい。
TEXT、PHOTO=須之内海