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2018.09.06
硬式野球

[硬式野球]立正2回戦 津田のサヨナラ打で勝利!開幕2連勝

平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・立正大2回戦

9月5日(水) 神宮球場

〇東洋大3x-2立正大


2回戦

立正大

東洋大

1×


(東洋大)

○梅津、藤井、甲斐野(1勝)、-佐藤

二塁打:竹原(三回)、飯塚(二回)、中川(八回)、酒巻(九回)


・打撃成績

打順

守備

名前

(中)

竹原(法4=二松学舎大付)

(左)

飯塚(営3=藤代)

(捕)

佐藤(法3=聖光学院)

(二)

中川(法4=PL学園)

(右)

山田(総3=桐生第一)

(一)

酒巻(営2=成田)


(走)

片平(営3=桐蔭学園)

(指)

岡崎(営1=帝京)



(打指)

小林直(法2=光星学院)

(三)

津田(総3=浦和学院)

(遊)

小川(法2=霞ヶ浦)



28



・投球内容

名前

球数

四死球

三振

梅津(営4=仙台育英)

78

藤井(法4=富士市立)

44

甲斐野(営4=東洋大姫路)

16



サヨナラ打を放った津田


試合後にベンチから出てきたメンバーに囲まれる津田


同点の適時打を放ち、ガッツポーズをする中川

 

 立正大との2回戦は、7回に2ラン本塁打で逆転を許すも、9回に津田(総3=浦和学院)の適時打でサヨナラ勝ち。チームは昨秋の中大戦ぶりの2連勝で勝ち点を手にした。

 春季リーグ中大2回戦以来の登板となる先発の梅津(営4=仙台育英)は、最速150㌔をマーク。五回まで無失点に抑える投球で立正打線を封じ込めた。

 梅津の好投に応えるように、打線も奮起。3回、竹原(法4=二松学舎大付)が2死から二塁打で出塁すると、飯塚(営3=藤代)が左中間へ適時二塁打を放ち1点を先制。

 しかし、その後梅津に代わって六回からマウンドに上がった藤井(法4=富士市立)が、七回に佐々木斗(立正大)に2ラン本塁打を浴び逆転を許す。

 八回、竹原の四球から2死三塁の好機を作り、打席に向かったのは主将の中川(法4=PL学園)。インコースに入った球を左翼線へ運び、1点を返し同点に追いついた。「ここで打つしかないと思った」と主将が流れを変えた。

 同点で迎えた九回。先頭打者の酒巻(営2=成田)が二塁打を放つと、続く代打・小林直(法2=八戸学院光星)が送り、1死三塁の好機で打席に入ったのは津田。立正大の2番手・釘宮の投じた初球をしっかり中前に弾き、サヨナラの適時打に。「緊張はしたけど、開き直って打つしかないと思っていった」。サヨナラ勝利を決めた直後、大きくガッツポーズをしながら、笑顔でチームメイトの元に駆け寄った。

 1年生ながらスタメンで出場した春季リーグ中大2回戦では、逆転の3ラン本塁打を放っている津田。「(ヒーローになったのは)1年生の時ぶり。今日を区切りにどんどん打っていけたらなと思う」。今季の目標はベストナイン。1年生の時から、スタメン入りを果たしている津田が3年目のリーグ戦にかける思いは人一倍強い。

 津田の一振りで接戦を制したチームは、春季リーグ戦2連敗で唯一勝ち点を落としていた立正大相手に、今季は2連勝して屈辱を晴らした。打の東洋の勢いそのままに、4連覇に向け、躍進いていく。


▪️コメント

・杉本監督

先発の梅津は落ち着いていたし、信用していた。途中で藤井に交代したが、無理する必要はない。1週間空くので、次は完投できるくらいの状況になってるかもしれない。春季リーグ戦で連敗した立正大との戦いで、去年の秋も勝ち点が取れなかったということで相性が悪いと言われていた。2部リーグのときから相性が良くないと言われていたが、この試合で勝てたことで吹っ切れたかなと思う。

・中川(法4=PL学園)

苦手意識があった立正大に2連勝できて良かった。昨日は1点差で、今日はサヨナラという形で勝てたのでいい雰囲気で明日からの練習ができると思う。梅津もすごく緊張していたので、思いきっていこうという話をした。今日はとにかく梅津を勝たせてあげたかった。狙い球を決めて振ることを意識した。インコースから真ん中にくる球を狙って打った。次の亜大戦も初戦勝てるようにしっかり準備したい。

・竹原(法4=二松学舎大付)

しっかりと球が見えている。その分、四球が増えるので出塁率も上がってますね。長打はたまたまです。その前に空振りしたのと同じ球種だとは思うんですけど、少し落ちました。狙い球とは違ったんですけど、うまく反応して打てました。連続して雨で試合が流れた分、雨天練習場での練習が続いてた。その中で意識していたのは、しっかりと動くことができないので汗をかくことを意識してやってましたね。今日の勝ちは大きい。2連勝で勝ち点を取ったのが1年ぶりですし。亜大戦は春ギリギリで勝ってたので、しっかりとした形で勝ちたいです。

・飯塚(営3=藤代)

やっぱりサヨナラ勝ちは最高。個人としても良いところで一本打てて良かった。一番の竹原さんが出塁したので、一戦目と同じだから打てるかなと思っていた。打ったのはチェンジアップ。うまくバットに乗ってくれた。この2カードは勝負どころ。やはり、ピッチャーに頼らず打線で勝ちたい。次の亜大戦も流れに乗って、チーム全員でまとまって向かっていきたい。

・佐藤(法3=聖光学院)

梅津さんは久々の登板ということもあって不安があると思う。その中で今日はスライダーがあまり良くなくて、その分他の変化球とストレートを主体に意識してリードしてましたね。それがうまくハマって五回無失点という結果に結びついたのは良かったです。藤井さんもリーグ戦のマウンド自体は久しぶりで、失投はあの一つだけですし。自分がもっと投手のことを理解して、あそこで一球ボール球を挟めたらと。安直に行き過ぎましたね。今日の反省点です。打撃的にはやっと一本出たなという感じです。ここからどんどん打っていきたいです。開幕カードをこういう形で2連勝できたのは本当に大きい。他大学にもプレッシャーをかけれたと思いますし。次は一週空いて亜大戦。日本代表で生田監督がどういう野球をやってくるかというのは見てきてるので、次は自分たちの野球をやっていきたい。

・津田(総3=浦和学院)

今日の試合で9回までヒットがなくて、行くしかないと思っていた。打ったのは外のまっすぐ。(こういう風にヒーローになるのは)1年生の時ぶりかもしれないです。1年の春の中大戦で逆転3ランを打って、それぶりだと思います。緊張はしました。でも、開き直って打つしかないと思っていった。調子自体悪くはないが乗り切れていない部分があって。ヒットも立正大の1回戦と2回戦合わせて、9回の一本だけ。でも今日の結果を信じて次の試合でも打てるように頑張りたい。今日を区切りにどんどん打っていけたらなと思う。投手に頼りすぎず野手も打って、ここから1回も負けないで優勝したい。(個人としては)1年生の時から使ってもらっているが自分はベストナインをとったことがない。今季はベストナインを取れるように、チームに少しでも貢献できるようにしたい。

・小林直(法2=八戸学院光星)

(サヨナラ勝利を呼び込む送りバント)1球で決められてよかった。緊張は特にしていなかったが、微妙な打球だったのでヒヤッとした。次戦以降もチームのために仕事をしたい。

・酒巻(営2=成田)

サヨナラ勝ちなのでとても嬉しい。津田さんに打ってくださいとお願いしていた。(サヨナラの好機を作った二塁打について)打ったのはスライダー。それまでの打席で引っ張りに行って失敗していたので、逆方向を狙っていた。低めのボール球に手が出ないように意識していた。(逆転された場面は)自分のミスが生んだ失点ということが頭によぎった。一回戦でも失策をしていて、打撃に手が回らないほど練習したけれどやってしまった。次こそホームランを打ちたい。

TEXT=松本菜光花 PHOTO=須之内海、斎藤洋、望月優希