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第66回全国選抜大学・実業団相撲刈谷大会・団体戦
9月9日(日) 刈谷市体育館特設相撲場
団体戦 優勝(15年ぶり2度目)
(優秀8団体勝トーナメント)
決勝
東洋大 | 2対1 | アイシン精機 |
○中嶋 | 突き出し | ●岡田 |
●白石 | 押し出し | ○神山 |
○城山 | 寄り倒し | ●吉田 |
15年ぶり2度目の優勝を果たした
大将の城山が寄り倒しで優勝を決めた
選抜刈谷大会が愛知県刈谷市体育館特設相撲場で開催された。社会人選手相手に奮闘し、団体戦では15年ぶり2度目の優勝を果たした。
今季3度目の3人制団体。昨年度第3位に入賞したときと同じ、中嶋(法4=愛工大名電)、西野(法4=金沢市工)、城山(法3=金沢市工)、交代に白石(法4=専大松戸)のベストメンバーで試合に臨んだ。決勝トーナメントには大学、実業団から各4チームずつ進出でき、東洋大は大学4位で予選を通過した。
迎えた優秀8団体決勝トーナメント。準々決勝ではアイシン軽金属、準決勝では近大をともに2-1で下すと、決勝戦の相手は前年度優勝チームのアイシン精機に。先鋒・中嶋の相手は、東洋大卒で中嶋の3学年先輩である岡田。立ち合いから左に変化されるが動じることは無かった。持ち味である突進力で前へ攻め、突き出しで勝負あり。大きな1勝を手にした。続く中堅戦、白石は体勢を崩されながらも果敢に攻めるが、あと一歩及ばす。押し出しで敗れ試合は五分に。勝負の行方は大将戦へ託された。
土俵溜まりの仲間から声援が飛ぶ中、優勝をかけた大一番で土俵へ上がったのは1年次から3年連続で選抜刈谷大会へ出場している大将・城山(法3=金沢市工)。2年連続で3位止まりの悔しさもあり、優勝へかける思いは人一倍強い。主審の掛け声で両者正面からぶつかり合うと、相手に技をかけさせる隙も与えず、安定した取り組みを見せ、最後は寄り倒しで軍配は城山に上がった。15年ぶりの優勝に土俵溜りの仲間は思わずガッツポーズ。中には安堵の表情を見せた選手もいた。
6月に開催された東日本選手権で団体優勝して以降、選抜金沢大会では第3位、選抜十和田大会ではベスト8と思うような結果を残せずにいた。そんな中でのこの優勝は、悪い流れを断ち切るターニングポイントとなったに違いない。チーム全員の最終目標であるインカレ団体3連覇へ向け、勝負の秋はもう始まっている。
■コメント
・濱野監督
インカレに向かって(団体優勝は)いい材料じゃないの。また上昇気流に乗っていって欲しい。そういう意味では丁度いい優勝だったと思う。(取り組みを点数で)優勝したから100点だ。
・中嶋(法4=愛工大名電)
(先鋒だったが)勢いをつけることしか考えてなくて、先生にも「自分の相撲を取ればいい」って言ってもらえたので、自分の相撲をとることだけ集中してやった結果がこうやってでたので嬉しい。(勝てない時期が続いたが)調子いい状態が今年はもってこれなかったので、久々に優勝出来て良かった。インカレに向けて勢い付けれた大会になったと思います。(一番印象に残っている取り組みは)団体決勝ですかね。東洋大の先輩ですし。準々決勝の吉田さんも名電の先輩ですし、合宿にも来てもらったりしていて、手の内を知っていてやりずらかったです。
・城山(法3=金沢市工)
1年生の頃から選抜刈谷は優勝できてなかったので、優勝できたので嬉しいです。団体初戦を落としチームとしては出鼻をくじかれた形になった。私自身も調子を落としており、今大会を終えるとインカレに向けてほとんど試合がないので調子をあげておきたかった。正直小山内さん(日本通運)に勝てるとは思ってなかった。ただ、自分の中でもかなりいい相撲で勝つことができたのでその勢いで残りも勝つことができた。直近2大会の個人戦と団体戦を落としていたので、今大会はその悪い流れを断ち切ることができた大会だった。次からはまた強い東洋を見せれるようにしたい。
TEXT=永田育美 PHOTO=仲宗根優介